コネクト 創造する世界
データの残骸 軽視
「さて準備は整ったな」
「こっちからはわからんがな」
「ふん。今からそっちにも繋げてやるわい」
そういいこちらにも画面が出てくる。一つ二つ……
「おい、いったい何人出るんだ」
「わしらは15人程じゃ、他のは誠社のものだろう」
15って、こんなフロアに出すものじゃないぞ。
「他のももろもろ合わせると50近くはあるな」
「それで、早く始めてくれ。早く実験室に戻ってアーケードをやりたいんだ。復刻した奴がでたからな」
「まぁ、それにはちと時間がかかるかな。おほん、さて諸君『ちょっとまってくれ』」
画面から声がでる。
「私は誠社の役員の堂塔だ。まずお聞きしたい。誠社が倒産なんて与太話を聞かされたがなんで我々までそのどっきりに付き合わなければならんのかね」
あぁ、まだ【ゲームだと思ってる馬鹿がいるのか】
「そうだ、そうだ」「何故付き合わなければならない」
「馬鹿たれが」
金剛の怒声があげる。
「この屑共が、なぜ我々がそんな価値のないことをしなくてはならない」
大きな手振りをして、画面に訴えかける。
「いいか、現実逃避の愚か者共。現実を見ろ【この契約書は本物だ】よって貴様ら誠社はその金額を全て清算しなければならない」
「それで我々はどうしてここに呼んだれたのかね。契約書を考えれば羅漢のもんだろ」
「ふん」
鼻息をだし、一呼吸を置いてから。
「わしが稼げたのは、1000億だけだ。それもちゃんと手に入れるのはこいつらが馬鹿やった300億程度だ。それも本来はおきえないはずだったが」
ギロリと誠社を睨む。
「では我々が呼ばれたのは」
「単純な話、わし一人では手に余る。であるから。【奴、スカイアースが手に入れた資産は丸々貴金剛グループに提供しよう】」
「おお」「まるごとか」
歓声の声があがる。
「そしてそれに伴い、わが社に貢献した人物に関して。金剛の名を与えることになっておる。であるから」
「我々にそれを認可して貰おうと、それで幾ら提供してくれんですか」
「全て、……全てだ。誠社丸々一つ。土地やもっている建物、全て……全てだ」
「馬鹿な、我々は兆を超える『囀るな』」
今度は画面のほうを注視する。
「兆を超える資産?その程度で【この世界を縦横無尽にできると思っているのか】」
「貴様、無礼だぞ我々は『負け犬だろ』」
そろそろ話が長くなってきている。ここで話を遮らないと、筐体で遊ぶ時間がなくなる。
「負け犬だとどこのどいつだ無礼な奴は」
「ここにいる、勝者だが」
視線が一気に集まる。現実なら緊張するかも知れないが……
「全く持って【滑稽だな】現実でうまくいったから、仮想にそれを持ってきて。【現実を奪われる】なんだやはり、負け犬にふさわしいじゃないか」
「なんだと『おい、金剛負け犬の音声を切れ。どうせ無駄だ』」
「わしも同意見だ。おいさっさとその耳障りな雑音を消せ。わしが欲しいのは。【結果を負け犬が知る】それだけだ。無意味にわめき散らして、無駄な裁判とか起こしたくないからな」
そういい負け犬の遠吠えの雑音が消えていく。
「さて、静かになったところで話を始めるか。ではスカイアースネタ晴らしといこうか」
「……、まぁ話してやるか。話さないと変えれそうにないしな」
金剛からこっちに視線がまた向かう。
「まず先に言っておくぞ。【今回のゲームに負ける要素は無かった】これは、ここにきてから30分程度。ゲームの内容を把握した時点でわかった。またこの時点で【相手に吹っかけることが確定した】勝ちが確定したんだ。後は毟れるだけ毟るただそれだけだ」
「ちょっと待て何故【勝てると確信できる】あれにそこまでやる要素があったのか」
「簡単な話だ。【自分が有利になるように条件をつける】それだけでいい。今回の場合は【1対1000】これだけで勝ちが確定する」
というか、それができないなら戦わん。
「なんだと」
「まず、このゲーム【まだβだ】当然ゲーム自体は完璧だが。【他ゲームとの接続には疎い】その時点で【接続限定で対峙しているわしが負けるないだろ】」
「我々はこのゲームを作ったんだ。当然コネクトにおける戦法も『毒、洗脳、召還、呪い』」
「こんなところだろ、それに対抗して、召還制限、毒や呪い、洗脳には対策。まぁ洗脳は難しいからそこらへんには無効の対策か。まぁそんなもの【無意味だがな】」
「無……意味?」
会場のメンバーが硬直化する。
「召還制限? あの程度の制限ならやりようはいくらでもある。自爆特攻や召還で召還する。他にも召還場所の手法を変えるとか色々な」
「……」
言葉もでないか。
「毒の無効化か。んなもの【設定してない毒を使えばよい】このゲームの優先順位は固有なもの程効果が高い。世間一般の毒を無効化したところで、世間一般じゃない毒を使えば良い。例えば【そのゲームにしか解毒薬が無い毒とか】」
「それは」
無理だろう。そこまで想定はできないはずだ。むしろできたるほうがおかしい。
「呪いも同じだ、何故相手に当てることを前提とする。【召還で呼び出して、呪われた装備で強化するとはおもわなかったのか】洗脳も同様だ、自己暗示による。能力の上昇、リミットの制限を失くして特攻させる。とまぁ、方法は幾らでもある」
「しかしそれは我々も『そこで1対1000だわかるよな』」
1対1000。この圧倒的な差が意味すべきところは。
「まぁ、このゲームを理解してない人物にはわからないと思うが。ハンデが多い場合はその分【キャラクターに融通が利くようになっている】勿論わしは【限定解放】を選ぶぞ。それしか勝ちは無いからな。そしてその時点で強さは一変する」
簡単に言えば、PCで大人数のモブと戦うようなものだ。戦う前から勝負等わかりきってる。
周囲は静寂に包まれた。認めたくはないが認めなくてはならない。【結果としてだしている】その事実は認めなくてはならない。
「まぁ、ようは。低レベルで高レベル帯のボスと戦うようなものじゃ。現実なら、生身で戦車と戦うようなもんじゃな。何千いようが、戦車の構造も何もわからない状態で、一方的に撃たれたら恐怖するじゃろ。しかも時間終了は対比で決まる。ようはこちらは一人でも倒せれば、わしが生き残っていたらその時点で勝ちだ。勿論攻撃を受けない方法等腐るほどある。上空の高高度にいても良い。空間の狭間を彷徨うのも良い。いっておくが空中戦で勝てるとは思うなよ。【そこだけに特化してる人間だからな】」
「ほう……そうだったのか」
なに白々しくいってる。むしろあれだけして、あれと同等のスキルがあるわけ無いだろ。
「お前がそれをいうのか」
「クク、なんのことかな。……ところでいいのか。余り長い時間はなすと遊ぶ時間がなくなるぞ」
おっと、それもそうか。
「さてそれじゃあ、話を戻そうか。所でこのゲームには競艇と同じようなシステムがある。まぁ勝った側の掛け金の倍率によって、賞金を得る。まぁ昔なら違法賭博でしょっぴかれるでしょうね。それで気になる倍率だが」
画面を用意し倍率となる【人数の二乗】が表示される。
「もっともこの数字は【さらの数字だ、当然限定開放すれば倍率は著しく下がる】結果倍率は一戦目は10倍つまり。1000の2乗。100万倍が10倍になったので、10万倍……これが一人の限定解放での額だ正気の沙汰じゃないな。ちなみに一倍以下にはできない。つまり、一人限定開放したら最高でも三人まで。しかも相手が334人は最低でもいないと行けない。普通はやらないな……ところで話が変わるが」
画面に映像が映る。二画面になっており片方は援軍が来るシーン、そしてもう一つは……
「これにたいしての倍率はいくらになるかな」
目線を金剛にズラス。
「それについては、わしが説明しよう。ますは援軍についてだがこれは増加費ではなく全体費で計算される」
「つまり2000人増やして、3000人になったから倍率は9倍か、それで問題になる【不正に関しての方法だが】あぁ、不正は第三者とか含め解析してもらい【確定黒が決まっている】つまり不正の事実はゆるがないぞ」
「ふむこれについてだが、まずは確定事項から。【この時点で計算は意味をなくした】」
「どういうことだ」「説明を求む」「ひょっとして、計算するまでもなく破産が確定したか」
それぞれがそれぞれの意見を述べる。
「正解があったな。答えは言われたとおり。換算する必要が無くなった。そもそも百人規模の不正行為の時点で掛け金が跳ね上がる。当然倍率も億や兆の倍率じゃ届かん。加えて不正行為なので【三戦目をする必要は無い】あぁ、お主から一億の掛け金ベットする前までこの事を忘れていた。運営としてはそこは誤っておこう」
「なに、ちゃんと回収すればいいさ」
「できるかこんな金額」
思わず怒声を上げながら物を壊す。普段は見られない行動に金剛からは笑いがこぼれる。
「笑うな、この」
また物を壊しそうになり、振り上げた腕を下ろし。息を吐く。
「はぁ、何かもうつかれたわ。とりあえず結果はわかるじゃろ。【勝負の負担を選んだ誠社には破産しか道が無い】わしはこんな大金いらん。だからわしは【金剛グループに贈呈と形をとる】そっちで運営しろ。意義はあるか」
「意義なし」「意義なし」「意義なし」
次々に声があがる。嬉々としている者も居る中、絶望の顔をしている奴らも映っている。
「まぁ、今回の事はこの世界を軽視した愚か者共が無謀にも喧嘩を売った結果だ。コネクトからニュースもでるだろうし、後何回かで終了だな」
「まだ起こるか」「羅漢投資先は何処だ」「そういえば確か私のグループで共同制作したものが」
と様々な声をあげ、金剛が制止する。
「あー盛り上がって所悪いが」
注目するように間をあげる。いい加減帰りたいんだが……
「そろそろ襲名の儀に移ろうではないか」
どうやらまだ帰ることはできないらしい。
「こっちからはわからんがな」
「ふん。今からそっちにも繋げてやるわい」
そういいこちらにも画面が出てくる。一つ二つ……
「おい、いったい何人出るんだ」
「わしらは15人程じゃ、他のは誠社のものだろう」
15って、こんなフロアに出すものじゃないぞ。
「他のももろもろ合わせると50近くはあるな」
「それで、早く始めてくれ。早く実験室に戻ってアーケードをやりたいんだ。復刻した奴がでたからな」
「まぁ、それにはちと時間がかかるかな。おほん、さて諸君『ちょっとまってくれ』」
画面から声がでる。
「私は誠社の役員の堂塔だ。まずお聞きしたい。誠社が倒産なんて与太話を聞かされたがなんで我々までそのどっきりに付き合わなければならんのかね」
あぁ、まだ【ゲームだと思ってる馬鹿がいるのか】
「そうだ、そうだ」「何故付き合わなければならない」
「馬鹿たれが」
金剛の怒声があげる。
「この屑共が、なぜ我々がそんな価値のないことをしなくてはならない」
大きな手振りをして、画面に訴えかける。
「いいか、現実逃避の愚か者共。現実を見ろ【この契約書は本物だ】よって貴様ら誠社はその金額を全て清算しなければならない」
「それで我々はどうしてここに呼んだれたのかね。契約書を考えれば羅漢のもんだろ」
「ふん」
鼻息をだし、一呼吸を置いてから。
「わしが稼げたのは、1000億だけだ。それもちゃんと手に入れるのはこいつらが馬鹿やった300億程度だ。それも本来はおきえないはずだったが」
ギロリと誠社を睨む。
「では我々が呼ばれたのは」
「単純な話、わし一人では手に余る。であるから。【奴、スカイアースが手に入れた資産は丸々貴金剛グループに提供しよう】」
「おお」「まるごとか」
歓声の声があがる。
「そしてそれに伴い、わが社に貢献した人物に関して。金剛の名を与えることになっておる。であるから」
「我々にそれを認可して貰おうと、それで幾ら提供してくれんですか」
「全て、……全てだ。誠社丸々一つ。土地やもっている建物、全て……全てだ」
「馬鹿な、我々は兆を超える『囀るな』」
今度は画面のほうを注視する。
「兆を超える資産?その程度で【この世界を縦横無尽にできると思っているのか】」
「貴様、無礼だぞ我々は『負け犬だろ』」
そろそろ話が長くなってきている。ここで話を遮らないと、筐体で遊ぶ時間がなくなる。
「負け犬だとどこのどいつだ無礼な奴は」
「ここにいる、勝者だが」
視線が一気に集まる。現実なら緊張するかも知れないが……
「全く持って【滑稽だな】現実でうまくいったから、仮想にそれを持ってきて。【現実を奪われる】なんだやはり、負け犬にふさわしいじゃないか」
「なんだと『おい、金剛負け犬の音声を切れ。どうせ無駄だ』」
「わしも同意見だ。おいさっさとその耳障りな雑音を消せ。わしが欲しいのは。【結果を負け犬が知る】それだけだ。無意味にわめき散らして、無駄な裁判とか起こしたくないからな」
そういい負け犬の遠吠えの雑音が消えていく。
「さて、静かになったところで話を始めるか。ではスカイアースネタ晴らしといこうか」
「……、まぁ話してやるか。話さないと変えれそうにないしな」
金剛からこっちに視線がまた向かう。
「まず先に言っておくぞ。【今回のゲームに負ける要素は無かった】これは、ここにきてから30分程度。ゲームの内容を把握した時点でわかった。またこの時点で【相手に吹っかけることが確定した】勝ちが確定したんだ。後は毟れるだけ毟るただそれだけだ」
「ちょっと待て何故【勝てると確信できる】あれにそこまでやる要素があったのか」
「簡単な話だ。【自分が有利になるように条件をつける】それだけでいい。今回の場合は【1対1000】これだけで勝ちが確定する」
というか、それができないなら戦わん。
「なんだと」
「まず、このゲーム【まだβだ】当然ゲーム自体は完璧だが。【他ゲームとの接続には疎い】その時点で【接続限定で対峙しているわしが負けるないだろ】」
「我々はこのゲームを作ったんだ。当然コネクトにおける戦法も『毒、洗脳、召還、呪い』」
「こんなところだろ、それに対抗して、召還制限、毒や呪い、洗脳には対策。まぁ洗脳は難しいからそこらへんには無効の対策か。まぁそんなもの【無意味だがな】」
「無……意味?」
会場のメンバーが硬直化する。
「召還制限? あの程度の制限ならやりようはいくらでもある。自爆特攻や召還で召還する。他にも召還場所の手法を変えるとか色々な」
「……」
言葉もでないか。
「毒の無効化か。んなもの【設定してない毒を使えばよい】このゲームの優先順位は固有なもの程効果が高い。世間一般の毒を無効化したところで、世間一般じゃない毒を使えば良い。例えば【そのゲームにしか解毒薬が無い毒とか】」
「それは」
無理だろう。そこまで想定はできないはずだ。むしろできたるほうがおかしい。
「呪いも同じだ、何故相手に当てることを前提とする。【召還で呼び出して、呪われた装備で強化するとはおもわなかったのか】洗脳も同様だ、自己暗示による。能力の上昇、リミットの制限を失くして特攻させる。とまぁ、方法は幾らでもある」
「しかしそれは我々も『そこで1対1000だわかるよな』」
1対1000。この圧倒的な差が意味すべきところは。
「まぁ、このゲームを理解してない人物にはわからないと思うが。ハンデが多い場合はその分【キャラクターに融通が利くようになっている】勿論わしは【限定解放】を選ぶぞ。それしか勝ちは無いからな。そしてその時点で強さは一変する」
簡単に言えば、PCで大人数のモブと戦うようなものだ。戦う前から勝負等わかりきってる。
周囲は静寂に包まれた。認めたくはないが認めなくてはならない。【結果としてだしている】その事実は認めなくてはならない。
「まぁ、ようは。低レベルで高レベル帯のボスと戦うようなものじゃ。現実なら、生身で戦車と戦うようなもんじゃな。何千いようが、戦車の構造も何もわからない状態で、一方的に撃たれたら恐怖するじゃろ。しかも時間終了は対比で決まる。ようはこちらは一人でも倒せれば、わしが生き残っていたらその時点で勝ちだ。勿論攻撃を受けない方法等腐るほどある。上空の高高度にいても良い。空間の狭間を彷徨うのも良い。いっておくが空中戦で勝てるとは思うなよ。【そこだけに特化してる人間だからな】」
「ほう……そうだったのか」
なに白々しくいってる。むしろあれだけして、あれと同等のスキルがあるわけ無いだろ。
「お前がそれをいうのか」
「クク、なんのことかな。……ところでいいのか。余り長い時間はなすと遊ぶ時間がなくなるぞ」
おっと、それもそうか。
「さてそれじゃあ、話を戻そうか。所でこのゲームには競艇と同じようなシステムがある。まぁ勝った側の掛け金の倍率によって、賞金を得る。まぁ昔なら違法賭博でしょっぴかれるでしょうね。それで気になる倍率だが」
画面を用意し倍率となる【人数の二乗】が表示される。
「もっともこの数字は【さらの数字だ、当然限定開放すれば倍率は著しく下がる】結果倍率は一戦目は10倍つまり。1000の2乗。100万倍が10倍になったので、10万倍……これが一人の限定解放での額だ正気の沙汰じゃないな。ちなみに一倍以下にはできない。つまり、一人限定開放したら最高でも三人まで。しかも相手が334人は最低でもいないと行けない。普通はやらないな……ところで話が変わるが」
画面に映像が映る。二画面になっており片方は援軍が来るシーン、そしてもう一つは……
「これにたいしての倍率はいくらになるかな」
目線を金剛にズラス。
「それについては、わしが説明しよう。ますは援軍についてだがこれは増加費ではなく全体費で計算される」
「つまり2000人増やして、3000人になったから倍率は9倍か、それで問題になる【不正に関しての方法だが】あぁ、不正は第三者とか含め解析してもらい【確定黒が決まっている】つまり不正の事実はゆるがないぞ」
「ふむこれについてだが、まずは確定事項から。【この時点で計算は意味をなくした】」
「どういうことだ」「説明を求む」「ひょっとして、計算するまでもなく破産が確定したか」
それぞれがそれぞれの意見を述べる。
「正解があったな。答えは言われたとおり。換算する必要が無くなった。そもそも百人規模の不正行為の時点で掛け金が跳ね上がる。当然倍率も億や兆の倍率じゃ届かん。加えて不正行為なので【三戦目をする必要は無い】あぁ、お主から一億の掛け金ベットする前までこの事を忘れていた。運営としてはそこは誤っておこう」
「なに、ちゃんと回収すればいいさ」
「できるかこんな金額」
思わず怒声を上げながら物を壊す。普段は見られない行動に金剛からは笑いがこぼれる。
「笑うな、この」
また物を壊しそうになり、振り上げた腕を下ろし。息を吐く。
「はぁ、何かもうつかれたわ。とりあえず結果はわかるじゃろ。【勝負の負担を選んだ誠社には破産しか道が無い】わしはこんな大金いらん。だからわしは【金剛グループに贈呈と形をとる】そっちで運営しろ。意義はあるか」
「意義なし」「意義なし」「意義なし」
次々に声があがる。嬉々としている者も居る中、絶望の顔をしている奴らも映っている。
「まぁ、今回の事はこの世界を軽視した愚か者共が無謀にも喧嘩を売った結果だ。コネクトからニュースもでるだろうし、後何回かで終了だな」
「まだ起こるか」「羅漢投資先は何処だ」「そういえば確か私のグループで共同制作したものが」
と様々な声をあげ、金剛が制止する。
「あー盛り上がって所悪いが」
注目するように間をあげる。いい加減帰りたいんだが……
「そろそろ襲名の儀に移ろうではないか」
どうやらまだ帰ることはできないらしい。
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