コネクト 創造する世界
データの残骸 ???2
「あやつの勝ち方じゃと」
若いのがそう質問してくる。
「えぇ、知ってるんでしょ。勝ち筋を」
何を思ってそういってるかは知らんが。
「そりゃ、勝ち方ぐらいわかっとるわ。しかしな、【ワシが納得できない】ゆえに今思い付いてるのはやらん。まぁ時期にそれも使えなくなりそうだがな」
「ならばなおさらやるべきじゃないんですか?」
「破滅するぞ」
「は?」
「やり方なぞ、いくらでもある。勝ち筋もな。しかし、どれもこれも危うく、ハイリスク、ローリターンだ。そんなのやるぐらいなら新しい策を作った方がよほどいいわい」
日本酒を注ぎ、飲む。複雑な味の再現は難しいがこういったシンブルな味ならほどほどに旨いな。
「そもそも、ワシとあやつが同等だと思っているらしいが、それは違う。あやつとおなじなのは【リンカ】の方だ」
「【リンカ】ですがたしかに強かったですが、それでもあなた」
「わかっとらんなお主は。全くもってわかっとらん」
マスにまた日本酒をそそぐ。
「……。ふぅ。そもそもな、ワシとあやつらでは【決定的な違いがある】」
「年齢ですか」
「それもある。たしかに年齢は必要じゃ。この年になると適応できるものも少なくなるしな。しかし、最も根本的に違うところがある」
「それは……」
「そうそれは……」
言われた通り、ついていって数十分。今だ思考は落ち着かず。冷や汗も止まらない。
「ふむ、当たりだな」
「当たり……ですか」
意味も考えずにそう返す。何が当たりなんかはどうでもよく。恐らく内容もすぐ忘れるだろう。
「あぁ、【普通の精神をしてるからな】正直狂ってるかと思ったがそこは問題ないみたいじゃな 」
「そうですが」
「なぁなぁの返事もいいが、そろそろ気を確かに持った方がいいぞ、あいつの前にたつからな」
「はぁ」
そういいながら、歩いていく。この時はまだ気づいて居なかった。気づいたところで意味があったとも思えないが。その結果僕は後悔することになる。
なにを?
あるきだしたこと?
黒い渦に入ったこと?
真実を聞いたこと?
それとも……
【自分が正気だと思っていたこと?】
「それ本当なんですか?」
まぁそういうリアクションなるか。ありえなくはないが、認めたくない。トップのプレイヤーがそうだとしたら。だとしたら【それに共感できてる自分は】
「嘘はついてはせん、スカイアースとリンカは【重度の精神疾患者だ】最も【今は】が、つくがな」
流石に五杯目はかなり効くな。ワシも酔いが回ってきたわい。
「……、そもそもじゃ、【現実に近い状態で、人を殺しても何も感じない時点でそのもうダメ】【触覚が生きてるのに自爆できる時点で狂ってるとしか思わん】ワシ達のような【老い先短い人間】や【そういう世界に生きていた人間】ならともかく。まだまだ現役の若造がそれを行う?はっ、どんな環境にいたらそんな環境になるんだ」
マスをおもいっきり叩きつけ、大声で叫ぶ。
「死なないと思っている。それならわかる。死ぬことが理解できない、それもいいだろう。死にたい。それもまた一つじゃろう。しかし、理解していながら【死なないと理解する】【相手を殺す可能性があるのに使用することができる】こんなの狂人以外何者でもないだろう。そう今はな」
また酒を注ぎ。頭を鈍らして話し続ける。
「そう今は……だ。これから先はもっとやばくなっていく。一番やばいのは電子世界という【匿名性だ】誰かわからないから、人は自分の本質をさらけだす。より本能に近い行動をとる。思うままに動き、何かあったら知らなかったと逃避し、自分には関係ないと無視する」
机に酒をこぼしながら、なおも話し続ける。
「一番の問題はな、【身体的な影響も受けるということだ】脳と直接接続している以上。その可能性は常に考えなくてはならん。そして」
あぁ、そして、そしてだ最悪なことに。
「現状、いや少なくともわしが生きている間は【簡単に悪用できる】」
そう、だから、だからこそ……
ピピッと音がなる。
「なんじゃ」
中身を確認する。……なるほど、なるほど。
「クク、用事ができたわい。続きはまた後でな」
すぐに酔いを醒まし、指定場所への移動を始める。
「さて、あいつは今頃何処まで行ってるのかのぅ」
「自分が壊れされないように対策をしてる?」
「わしから言わせれば、狂ってるとしか思えん。【自分から死にに行ってるんじゃ】」
「死にに……いってる」
言いたい、事はわかる。対応できるようにするなら、【先にそれを行っておけばよい】徐々に体勢をつけていき、問題がなくなるまで耐性がつけば十分に使い物になると思う。でも……
それって、つまり僕とは逆の……
「着いたぞ。もう一度言うが。【わしの後ろを歩け】【できないなら戻れ】【前に出るな】【考えるな】【常に動け】これが守れない場合は【死を覚悟してもらう】わかったか」
老人の顔は本気だった。緊張が走る。自分にできることは理解したとの合図に老人にこくりと頷くことだ。
「あぁ、いくつか渡したが。こいつもついでに渡しとく。緑のは今すぐ飲め」
紋様の前に立つ老人から追加で物が渡せれてくる。小さな生物だったり、体に浮かぶ紋様だったり。様々なものを貰った。
「この緑のは?」
「人体に影響は無い。後遺症もない。時間経過で治る薬だ。まぁ一時的な耐性アイテムだと思ってくれ」
微妙に納得はできないけど、飲まないと先に進まないと思い。液体を飲む。
「……」
飲んでいる間。老人はずっとこちらを見ていた。
「…ぃ…」
何か言ったように思ったが聞き取れはしなかった。
「飲み終えたようだし。では行くぞ」
紋様が光だし。光景が変わっていく。
少しづつ。感覚が反応していく。腐臭、耳障りな音、寒気、そして。
地獄のような光景が僕の目に映っていた。
若いのがそう質問してくる。
「えぇ、知ってるんでしょ。勝ち筋を」
何を思ってそういってるかは知らんが。
「そりゃ、勝ち方ぐらいわかっとるわ。しかしな、【ワシが納得できない】ゆえに今思い付いてるのはやらん。まぁ時期にそれも使えなくなりそうだがな」
「ならばなおさらやるべきじゃないんですか?」
「破滅するぞ」
「は?」
「やり方なぞ、いくらでもある。勝ち筋もな。しかし、どれもこれも危うく、ハイリスク、ローリターンだ。そんなのやるぐらいなら新しい策を作った方がよほどいいわい」
日本酒を注ぎ、飲む。複雑な味の再現は難しいがこういったシンブルな味ならほどほどに旨いな。
「そもそも、ワシとあやつが同等だと思っているらしいが、それは違う。あやつとおなじなのは【リンカ】の方だ」
「【リンカ】ですがたしかに強かったですが、それでもあなた」
「わかっとらんなお主は。全くもってわかっとらん」
マスにまた日本酒をそそぐ。
「……。ふぅ。そもそもな、ワシとあやつらでは【決定的な違いがある】」
「年齢ですか」
「それもある。たしかに年齢は必要じゃ。この年になると適応できるものも少なくなるしな。しかし、最も根本的に違うところがある」
「それは……」
「そうそれは……」
言われた通り、ついていって数十分。今だ思考は落ち着かず。冷や汗も止まらない。
「ふむ、当たりだな」
「当たり……ですか」
意味も考えずにそう返す。何が当たりなんかはどうでもよく。恐らく内容もすぐ忘れるだろう。
「あぁ、【普通の精神をしてるからな】正直狂ってるかと思ったがそこは問題ないみたいじゃな 」
「そうですが」
「なぁなぁの返事もいいが、そろそろ気を確かに持った方がいいぞ、あいつの前にたつからな」
「はぁ」
そういいながら、歩いていく。この時はまだ気づいて居なかった。気づいたところで意味があったとも思えないが。その結果僕は後悔することになる。
なにを?
あるきだしたこと?
黒い渦に入ったこと?
真実を聞いたこと?
それとも……
【自分が正気だと思っていたこと?】
「それ本当なんですか?」
まぁそういうリアクションなるか。ありえなくはないが、認めたくない。トップのプレイヤーがそうだとしたら。だとしたら【それに共感できてる自分は】
「嘘はついてはせん、スカイアースとリンカは【重度の精神疾患者だ】最も【今は】が、つくがな」
流石に五杯目はかなり効くな。ワシも酔いが回ってきたわい。
「……、そもそもじゃ、【現実に近い状態で、人を殺しても何も感じない時点でそのもうダメ】【触覚が生きてるのに自爆できる時点で狂ってるとしか思わん】ワシ達のような【老い先短い人間】や【そういう世界に生きていた人間】ならともかく。まだまだ現役の若造がそれを行う?はっ、どんな環境にいたらそんな環境になるんだ」
マスをおもいっきり叩きつけ、大声で叫ぶ。
「死なないと思っている。それならわかる。死ぬことが理解できない、それもいいだろう。死にたい。それもまた一つじゃろう。しかし、理解していながら【死なないと理解する】【相手を殺す可能性があるのに使用することができる】こんなの狂人以外何者でもないだろう。そう今はな」
また酒を注ぎ。頭を鈍らして話し続ける。
「そう今は……だ。これから先はもっとやばくなっていく。一番やばいのは電子世界という【匿名性だ】誰かわからないから、人は自分の本質をさらけだす。より本能に近い行動をとる。思うままに動き、何かあったら知らなかったと逃避し、自分には関係ないと無視する」
机に酒をこぼしながら、なおも話し続ける。
「一番の問題はな、【身体的な影響も受けるということだ】脳と直接接続している以上。その可能性は常に考えなくてはならん。そして」
あぁ、そして、そしてだ最悪なことに。
「現状、いや少なくともわしが生きている間は【簡単に悪用できる】」
そう、だから、だからこそ……
ピピッと音がなる。
「なんじゃ」
中身を確認する。……なるほど、なるほど。
「クク、用事ができたわい。続きはまた後でな」
すぐに酔いを醒まし、指定場所への移動を始める。
「さて、あいつは今頃何処まで行ってるのかのぅ」
「自分が壊れされないように対策をしてる?」
「わしから言わせれば、狂ってるとしか思えん。【自分から死にに行ってるんじゃ】」
「死にに……いってる」
言いたい、事はわかる。対応できるようにするなら、【先にそれを行っておけばよい】徐々に体勢をつけていき、問題がなくなるまで耐性がつけば十分に使い物になると思う。でも……
それって、つまり僕とは逆の……
「着いたぞ。もう一度言うが。【わしの後ろを歩け】【できないなら戻れ】【前に出るな】【考えるな】【常に動け】これが守れない場合は【死を覚悟してもらう】わかったか」
老人の顔は本気だった。緊張が走る。自分にできることは理解したとの合図に老人にこくりと頷くことだ。
「あぁ、いくつか渡したが。こいつもついでに渡しとく。緑のは今すぐ飲め」
紋様の前に立つ老人から追加で物が渡せれてくる。小さな生物だったり、体に浮かぶ紋様だったり。様々なものを貰った。
「この緑のは?」
「人体に影響は無い。後遺症もない。時間経過で治る薬だ。まぁ一時的な耐性アイテムだと思ってくれ」
微妙に納得はできないけど、飲まないと先に進まないと思い。液体を飲む。
「……」
飲んでいる間。老人はずっとこちらを見ていた。
「…ぃ…」
何か言ったように思ったが聞き取れはしなかった。
「飲み終えたようだし。では行くぞ」
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