コネクト  創造する世界

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正式版に向けて  対策会議

世の中には、流れというものがある。流行のファッションなんかはそうだろう。しかしどうやって流れを起こしたからを考えれば。だいたいのものは【意図的】に起こしたにすぎない。つまり【流れを作ったものが居るのだ】


現状、AC計画もうまくいって、【表面上はうまくいってるように見える】しかし現実は、開発者の何人かは【金剛のスパイ】であり、システム自体は【イベントの時のハッキングサれたままだが残ったまま】だ、まぁ【どっちも意図的に残しているんだけど】対策の強制転移っていっても所詮は【コネクト内部にいなきゃ反応はしない】VRで不正してるようなデジタルハッカーには聞くが、PCからの侵入するような【アナログ】には効かない。だから、開発者とは【極力話さない】ようにするし、【ユーザーもほとんど入らせてない】まぁ、ロックはなんとかなるからいれてるが。ようは【知らないと思ってる情報を知ってる事が重用だ】じゃんけんじゃないが、少なくとも【相手が何を欲しがってる】かを知ってるのは重要だ。現にこっちは【相手の知りたい情報がわかってる】コネクト正式版開始まで【後10日】そろそろ、【波を起こす側にたたないとな】。手始めは……


「クク、会うのは公式イベント振りかの」


「正直、貴方と会うとろくなことにならないんであまり会いたくないんですけどね」


「カカ、それは【期待の現れよ】それでどうした。【旧クランメンバー】ならもう全員集まっとるぞ」


金剛は旧メンバー集めか……。確かに【彼奴等は適任だろうよ】


「へぇ、それは凄い」


「んん、もっと驚いてもいいんじゃぞ、ついでにお主も入ってもいいんじゃぞ。【お主で旧クランメンバー終結じゃからな】」


「だから、選択するっていってるでしょ。それに【もうメンバーとして登録してあるんでしょ】」


「あっ、バレてた」


おおかた設定に【フレンド誘致機能】とか入れて無理矢理いれたんだろうなぁ。気づかないうちに巻き込まれてる。クラウンクラウンの【常套手段】だ、恐らく友人とかも何人かは巻き込まれてるんだろうな、ロックとか。


「まぁ、結構付き合い長かったですからね」


「付き合いが長いと言うより【密度が濃い】じゃな、今でも忘れんわい【ゲームをまるごと壊したあの日を】」


黒歴史だからとっとと忘れて欲しいんだけどなこっちは。


「それで、なんの話をしにきたんじゃ。こっちは【祭りの準備】で忙しいんじゃが」


「えぇ、それなんですが」


実験室【管理者権限】で【ある人物を強制転移させる】


「ん、あれ」


転移されたのは、二十代位だろうか。見た目はパッとしない、メガネの男性。


「今回の話し合いに(強制)参加して頂く、ハッカーを一人呼びました」


「ハッカー?なんのこと」


キョロキョロと辺りを見渡して、自分は巻き込まれ役を演じているが、無駄だ。ここに来た時点で【もう逃れられない】なぜなら


「……」


ここはもう、【ハッカー抱え持ちの金剛羅漢の世界なんだから】俺の意図なら、もうよんでいるだろう。


「というかここは、何処なんだい、それに君たちはいったい誰なんだいお爺さんの方は最近見たことあるけど」


「あくまでも、しらを切るつもりですかハッカー」


「だから、ハッカーってなんのこと?知らないよ僕は」


認めない……か、【認めたほうが楽なのに】


「とりあえずどういう……、オッケーわかった認めよう。僕はハッカーだ認めよう」


「フム、【あれで】気づくか」


「そりゃあ、これで少しは食べてるしね【自分がハッキングされてることぐらい察知するさ】」


早い、そして理解力もある。【イベントのハッカー紛い物】とは違う。本物……か。


「それで、ハッカーとわかって僕はどうなるの?【イベントみたいになるなら】ちょっと抵抗するけど」


「なに、呼んだのは小僧だからな、まずは小僧の話を聞こうではないか」


二人とも、こちらを向く、片方は敵対心、片方は好奇心。切り札は持ってる。切り方は……、今回は初手切り札が安定か。


「さて、一応話を聞く準備ができたみたいなんで。商談に写りましょうか」


「商談?言っとくけど非合法手段なんてとるきがないからね」


「とっ、盗聴盗撮を行ったハッカーがいっておりますが」


「ぐっ」


「辞めとけ、奴が自分から話始めたということはもう反論なんてほとんど許されない程練ってきてることだ。【奴の情報を盗めなかった以上、わしらの敗けか敗北してる】」


「僕は、情報が盗めなかった証拠でも」


「【盗めておったら招待せんわい】その場合は先にワシに話を持ち込み【ワシ経由で抱え込みに入る】」


よく、ご存じで。ついでにいうなら、その場合は【ハッカーの個人情報を持ってきますがね】何も盗んでいるのは【貴方だけじゃないんですよ】当然【対策カウンターは用意してますよ】


「まぁまぁ、【茂野しげの】さんもそこらへんで」


「っ、いつ僕の情報を」


「だから、いっただろう。【情報ではわしらは負けてると】おとなしく話を聞いたほうがえぇぞ。ここに集めるというか、【餌】は持っとるということじゃからな」


「そういうことです。はっきりいって今回は【完全な勝ち戦】です。乗らないてはありませんよ」


「ふむ、そこまで言うのならば。話て貰おうか。勝ち戦とやらと」


よし、【引っ掛かった】後は、【丁寧に処理していくだけだ】


「今回の商談は単純です。【正式版初手に起こる祭りに共同で参加しませんか】今回はお誘いです」


「それだけなら、【不参加】だね、何より商談になってない」


「ほぅ、どうしてですか」


「そんなこともわからないのかい、商『おいちょっと待て』」


ストップがかかったか。まぁ【アドバンテージ】は得たがな。


「なんですかいきなり」


「別にお主などどうでもいいんだが、【二人とも知らない】という状況にはなりたくないんで止めさせて貰う」


「知らない?、なんのことですか。無知なのは商『だから待てといってるおるだろう』」


金剛が制止に入る。どうやら思った以上にハッカーの交渉能力が低いようだ。


「全くこれだから、素人は。いいか、あいつがそういう以上【金が掛かる何かはあることが前提で考えろ】そうすれば答えがでるじゃろ」


「答えがでる? なにわからないことをいってるんだ」


「あぁ、もう面倒臭い。お主も小僧のように交渉ごとを学んどけ。簡単に言えば【わしらには、不正者に対しての討伐対応依頼】が来ておる。勿論【リアルマネーでの依頼だ】」


「なっ、そんな情報何処にも出回ってないぞ」


「あたりまえじゃ、【なぜわざわざ競争相手を増やす必要がある】教えるということはその分討伐数が減る可能性があるんだぞ」


「だからといって、多く周知した方がその分不正者を討伐できるんじゃないのか」


「はぁ、なにいっとるんじゃお前さん。【何故わしらがそんなことをしなくちゃいけない】」


「はぁ! 、君たちは不正を許さないんだろう」


何を勘違いしてるんだが。そんな【高尚な人物】なわけないだろ俺たちが。


「なるほど、お主は大きな勘違いしておる」


「何が勘違いなんだ」


「わしらは【守る側】じゃない【壊す側】の人間だ。現に【一回壊しておるしのぅ】つまり、お主の考えはお門違いだ。わしらがそんな【まとも】なわけなかろう」


「……、では何で君たちにそんなメールが」


「それも簡単でわしらは【ルールの範囲内】で遊んでおる。【システムを弄くったり】はせんよ。まぁ【悪用】はするがな。つまりそこが焦点なんじゃろう。運営側に落ち度があるかないか。わしらはある側だから招待されておる。これで満足か」


「……」


撃沈か。まぁ仕方が無い。相手は【悪鬼】だからな。戦うなら【即降参】か【徹底抗戦】しかない。中途半端になるようものなら泥沼化し無理やり勝ちをふんだくられるからな。


「それで、小僧。【共同戦線】はいいとしてどう張る」


「どう張るとは」


「本当にこやつは……、不正者の討伐、これはいい。共同戦線……まぁお主とならやってもいいじゃろ。だが肝心の【不正者の索敵】はどうやるんじゃ。【引っかかるのを待つなんて】悠長な事はしないんだろうお主は」


「まぁ、普通に考えれば。索敵は大変ですね」


普通に探すならね……。しかし【裏道】の情報はもう手に入れている。


「つまり、持っているのだな裏道を」


「勿論、しかしここからは【有料です】欲しいなら戦線を張ってもらいますよ」


さて、一人は買ってもらえそうだけど、もう一人はどうなるのかな。


「ふん、わしを誰だと思っておる。当然【買い】一択じゃ。おい駄目人間お主はどうする」


「駄目人間って僕の事かい」


「ふん、今までの行動からいけば当然の結果だ」


「いいのか、そんなの事を言って。必要だから呼んだんだろ僕を」


まだそんなことをいってるのか。【アドバンテージ】などないに等しいのに。


「あぁ、【わしが参加しないなら】そこそこ重要だったんじゃないか」


「はっ」


「お主、まさか自分が【重要人物だから呼ばれた】とかそういう勘違いしてるんじゃないか」


「そうだ、僕の力が必要だから呼んだんだ。そうだろ」


こっちを期待をしてるように見てる。当然【そんなわけないだろ】たった一人に覆られる作戦なんて作るわけもないだろ。それも【初対面が重要人物】とか馬鹿も休み休みいってくれ。


「そうですね、正直に申しますと」


ちゃんと言わなくちゃわからないのか。これは本当に【人選を間違えたか】


「あればいい程度の気持ちです。別に二人とも居たら便利程度しか思っていません」


「はっ」


「そもそもですね、【人材不足ならもっとまともな人物選びます】だれが好き好んで【制御不能の人物】計画に入れるんですか」


「なっだったら『確認ですよ、確認』」


「自分の領域内に居た【異物】がどんなものかの確認です。思考は、能力は、人格は、と実際会ってみて確認したかっただけです。感想は【能力のみのハズレ】ですね」


まぁ能力がなければここに来る前に弾きだしてたから、その点に関して言えば優秀なんだけどね。


「それで、どうするんですか別に【どちらでもいいですけど】」


「いいのかそんな口を聞いて、【僕が手に入れた……】」


はい、【不正侵入者】扱い決定。強制転移発動。


「いったか、仕置き部屋に」


「全く、ハズレでしたね今回は」


「ふむ、【実際は何人居たんだ】侵入してる奴らは」


「認知してるのはあれと【貴方】のだけですね。あと二人たぶん居ますけど」


「ふむそいつらを呼ぶことはできないのか」


「てなことで、出てきてくれませんかねぇ。多分この会話も聞いてるんでしょう」


そう呼べば、ブォンとの音と共に、人型のポリゴンが出てきた。


「おぉ、本当に出てくるとは言ってみるもんですね」


「躊躇なく、【強制転移拷問部屋行き】させる奴とは、敵対しないほうが良いと思っただけさ。彼【満足に帰られるのかい】」


音声変換してるから、【性別すらわからないな】なるほど徹底してる。


「知ってます?。不正侵入の強制転移の場合って【自己責任で入った事になるので】死んでも文句言えないんですよ」


「現実でも死ぬ可能があるんだけど」


「そんな彼らには、彼らの言葉を返しましょう【たかがゲームだろ、マジになってどうすんの】ちなみに今回の処理も【不正侵入の末にセキュリティ引っかかり重傷とかそんな感じになるんじゃないんですかね】」


「ふーん、【監督者責任はないんだ】」


「残念ながら【ゲームの都合上、一定時間は干渉できないようになってるんですよ】まぁその前に【不正行為】が発生したら、【セキュリティ】は上がりますのでその際は我々は管轄外ですよ。【不正行為を行ったプレイヤー】を何故会社が負担しなくちゃいけないんですか。【寧ろ被害分払って貰いますよ】」


「なるほど、【格が違うね】こりゃあ相手にする場合しんどそうだ」


「いえいえ、【形跡をほとんど残さない】貴方の相手もしんどそうですね」


「ふふふ、『ははは』」


「あー、和んでるところ悪いが話を戻して貰おうか。それでポリゴンのお前さんは参加ってことでいいんじゃな」


おっと、爺さんを置いてけぼりにしてしまった。


「あぁ、それで良いよ【痕跡を完全に消した】と思ったのに気づいてた彼に興味が出たからね」


「まぁ、普通は気づきませんよね」


こっちだって、【仮面アシスト機能】から不正利用報告受けなかったら、気づかなかったよ畜生。おまけにそれが【二人】とわかったときは重要情報の伝達方法を変えたり、範囲外に移動したり。色々して盗まれないように対策してきた。


「うん、なら【欲しい情報が手に入らないも納得かな】少しは漏れると思ったのになイベント参加者の情報」


「えぇ、重要な情報は全て対策させていただきました」


「さすがに僕も物理的に対策されちゃあどうしようもないね」


「情報の秘匿ってどうやったんじゃ小僧」


「簡単ですよ、【コネクト者の保管室にデータ丸ごとぶん投げただけです】」


イベント前からそうすると決め手たからな、これで盗まれるならもうどうしようもない。


「おまけに話す場合は【コネクト外】で話す徹底振り。それに幾つか【偽情報も流してたよね】」


「ええ、金剛のスパイの【鈴木さん】とかにはそういうブラフ情報を意図的に流してました」


「くっ、道理で頓珍漢な情報が多いと思ったワイ」


ちなみに真実の情報もいくつかある。【おいしい角煮の作り方】とか【金属製品のきれいな磨き方とか】


「まぁ、いいじゃないですか。何品か作ってみたんでしょ」


「ふん、半熟卵の作り方は中々だったぞ、角煮もな」


まぁ、情報の出所も【海外情報とのミックス】だからな。日本ばかりに居ると知らない情報もある。


「また話がずれてきてるね。それで本題は」


「あぁ、そうですね。本題です。不正侵入者の索敵ですが、これは【一瞬でできることがわかりました】」


「ふーん、流れから察すると。それって会社が【意図的】にそうしてるって事かな」


「正確には【それしかできなかった】が正しいですね」


「おい、わしを置いてぼりにするな、ちょっと待っておれ」


また、長考が始まったか。これ実際は結構悩んでるんだよね。


「しばらくはあんな感じなの」


「ギブアップの時間は決めているらしいので案外早く終わりますよね」


そして諦めたすっぱりと諦める。それができるから上まで上れるんだろうな。少なくとも自分にはできない。自分なら【その発想ごと殴れる考えを考えるからな】ほとんど永遠に終わらない。今回の件もそうだ。最初は【自分のゲーム内部の対策】だったのに、気づけば【コネクト全体の対策】について考えている。【妥協が許されない】箇所だから徹底的にやらなくちゃいけない。


「ふむ、わからんな。その情報だけじゃたどり着けん」


「確かに、早く終わったね」


まぁ今回は少し粘ってたけどね、外野が増えたからちょっと恥ずかしかったのかな。


「ええい、とっとと諦めたんじゃ。であるならばさっさと答えを教えんか」


「話は簡単です。不正者は【コネクトゲーム】に弾きだされます」


「ほう『ふむ』」


「つまり、【フィルターにかけられる】って認識でいいのかい」


「えぇ、その認識で大丈夫です」


「となると、……なるほどつまり【含まれるんだな】」


どうやら、爺さんは真意に気づいたらしい。またアハ体験が始まるぞ。


「えぇ、それで正解です」


ふと思ったんだが、毎回アハ体験してないかこの爺さん。


「クク、そうなると確認はあの時で。そして今回ので……」


「またお爺ちゃん自分の世界に入っちゃったけど」


「今、アハ体験中なので少しまっててください」


「カカカ、そうかだからこその取り残しなのか。クク、カカカ」


あっ、こっちの意図まで全て繋がったなこりゃ。


「楽しんでいるところは悪いけどそろそろ僕にも教えてくれないかな」


「クク、あぁすまんすまん。どうもこやつの作戦は愉快のが多くてのぅ。つい年甲斐もなくはしゃいでしまうのでのぅ」


それって、俺と会ってるときは毎回今日見たいのを仕込んでいるって言ってるようなもんだけど。まぁほとんど仕込んでいるが。


「さて説明なんだが、ワシが話してもいいのかのぅ」


「伝わればいいんで、どうぞどうぞ」


むしろ、ここまできて自分で説明はいかんでしょ。


「ふむそこで自分から話そうとしない点は、高く評価しておる。どうじゃわしのグル『その話はいいので説明を金剛羅漢』」


この、テンションあがってグループ代表に推薦は何回繰り返すんだろうな。……あと百以内には抑えたいな。


「わしはいつでも待っておるぞ。さて作戦の説明なんじゃが。それを話すにはβまで話を戻さなくちゃいけん」


「コネクトの規約情報のところかな」


「ウム、規約にはこんな文章が載ってる。【コネクトした世界は運営の管轄対象外】とな」


そう、【コネクト接続世界は運営は対象としない】これが肝だ。


「普通に考えれば、融通を利かすために極力動かないとも見えるが、演説の内容の聞いてみると違く聞こえてくる」


「そいつはいったい」


「そいつは、……【運営じゃ手に負えない奴を接続空間に叩き出す】ってことじゃ」


ここに来てハッカーも気づく。【運営の意図】に


「っ……、【我々は悪意に勝てなかった】とはそういうことか」


「恐らくそういうことなんじゃろう。【不正者には対応しきれんから、対応しなくても問題ない場所に弾きだす】それが【運営の不正対策】じゃ」


「そんな、それではコネクト接続の世界は【不正者が横行する世界じゃないか】」


「ところがここに大きな落とし穴、わしらにとっては希望の光かそれが見つかった」


「それは、いったいなんだ」


「なに、検索作業か何かはわからないが不正者は【全てのゲームと繋がられるらしい】」


「それの何……、ちょっと待て【全てのゲーム】といったか」


「いかにも、【全てのゲームに繋がる】といった」


「つまり、【君らが作ったゲームも】」


「無論接続される」


「しかし、こんなのは推測にすぎないんじゃないか」


「無論そうだろうな、しかしここにきて【それを検証したものがおる】わしを【餌】にしてな」


「【イベント】か」


じょじょにハッカーも繋がっていってるな。それにしても【金剛羅漢はやばいな】少ないヒントで自分の意図までたどり着いてるしなぁ。こいつとつるんでいくのか……今は考えないようにしよう。


「いかにも、どうやらそこで【データを収集してたらしい】」


「なるほど、【それが事実だということがわかった】それでどうなる」


普通はここで止まるはずなんだよなぁ、ネタバレしなければ。


「さてここで質問、【今回君が来るまでの間いた茂野君はどうなったのかの】」


「そりゃあ、拷問部」


はっ、と気づく。金剛の誘導に


「そうじゃ、【強制移動】だそれも【繋がりがあれば何処でも可能な】」


「なるほど、【不正を行えば全てが繋がり】【全てが繋がれば不正により強制転移が可能になる】」


「まさに、勝ち戦だの。【何もしなくてもほとんどの人物は餌に引っかかるんだ】まさに入れ食い状態だの」


「そこまで、見越しての【対策】か……。参ったな、【勝てる気がしない】」


「これにいたっては【わしも同感だのぅ】少なくとも情報戦や戦略戦で勝負はしたくはないのぅ。まぁ【やりようはあるが】」


「はは、【君たちは敵に回さないようにするよ】」


「残念ですが、ゲームの都合上、対立する機会は多いですよね僕たち」


「もしかして、関わっちゃいけない類の人間だった?君たち」


「今更、すぎるのぅ。しかし出会ってしまったんじゃ。【諦めて付き合ってもらうぞ】」


できれば、自分の味方に……辞めよう。ここで考えるとどう転んでも金剛の掌で踊ることになる。


「それで、戦線の話なんですが」


「うむ、ようは【これで弾かれない人物の対応じゃろ】いったいどうするつもりじゃ」


さすがに最後は読めないか。


「えぇ、お二人には不正者と正々堂々殴りあってもらいたいと思います」


「『……』」


こうして、対策会議は終了した。固まった二人を残して。



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