コネクト 創造する世界
同窓会 2
「さて、次は4VS4,で良い?」
互いのフレンドコードを登録しおえ、次の準備にとりかかる。フレンド登録しても。アカウント名での登録なので、今のところは名前などはわからない。(公開情報を弄くると本名等の情報も公開できるらしいが、やる意味ほとんどないよな)
「わしはいいぞ、赤と白は」
「こちらも、それでいいです」
「了解、それじゃあ。機体を変えてくるからそっちも調整お願い」
「調整ですか、【スパイダー】と【マンティス】どちらですか」
「今回は【マンティス】でいこうと思う」
「マンティス(初見殺し)の方ですか、荒れますわね」
「まぁ同窓会だし、多少はね」
鉄塊のゲームではほとんどは横に長いホバー形や多脚型等があるが、ほとんどのユーザーは二脚型が使われている。これは色々な意見があるが簡単に言えば使いこなせないが大多数の意見である。というのも旋回、加速度が平均的な二脚に対し多脚やホバー型は片方に特化した性能になってるからである。まぁその中でも加速度に重きをおいてるホバー型はロック等が使っているが、旋回を重視する多脚の方はほとんど使われていない。これは一般のユーザーは旋回に対応する反射神経や回転速度に耐える三半規管、相手に当てるための空間把握能力のどれかが足りないだろう。だが大空大地はその全てが足りていた。
大空大地は飛行気乗りの父を持つ子供だった。そのため小中と転校続きだったので当時は同年代の友達は少なかった。しかし、父さんの職場に行って飛行機のシミュレーションを行ったり、周囲の大人が優しかったためそれに耐えられた。今思えばこの頃からパイロットへの英才教育は始まっていたのだろう。中学校に入ってからは父さんは友達と離れないためにと当時は高かったVR機器を買ってくれた。嬉しかった、でも父さんは遊ぶときには、絶対に守らなければいけない一つの約束があった。
「絶対にVRをやっているときはVR以外のことは言っちゃだめだよ」
当時は現実は現実、VRはVRなんだからその境界は守るようにとの事だったが、今思えば英才教育の結果の異常性からの保険だったのだろう。結果として初めてやったファンタジーのVRは二年ほどやったが、反射神経と高い三半規管から生まれる空中攻撃含んだ三次元攻撃の結果、周囲のユーザーからインチキ扱いされ、ある事件を境にそのゲームは辞めた。辞めてからの一年間は適当なゲームをやり続けた。鉄塊とはその時に出会った。……鉄塊は良いゲームだ。いや最初にやったゲームは子供じみていただけか。ここでは誰も文句は言わない、自分よりもおかしな動きをする人も居るし、対策したり、真似てみたりする人もいた。中でも運営が特に気に入ってたみたいで自分の機体を真似た【インセクター】というクエストを作り、それをユーザーである自分に機体構成などを聞いてくることもあった。そんなわけで鉄塊というゲームは気に入っていたし、コネクトによる終了宣告は悲しくもあったが、受験時期も控えてたしちょうどよくもあった。ちなみにリアルでのいじめは家族以外にVRのことを話していないので一切起きていない。
「さて、やりますか」
腕は鋭利な刃物で手はなく、両肩には大きいレーダー、そして胴体の中心にもレーダーを乗せた多脚の機体がアシスト殺しの【マンティス】だ。戦法も簡単近づいて切るただそれだけ。
「チーム名は【薔薇山地】と」
チーム名は、コードネームやアカウント名を入れた名前にしている。終了間際まで使っていた手法だからわかる奴にはすぐにわかる。ちなみにリーダーは大概自分になるまぁ自分発信が多いからだが。
「チーム名決定したよ」
「こっちも対戦相手見つけたわい」
「【踊る蜂に弾丸狼】だって」
ウルフとダンサーとビーとバレットかな。これなら圧勝かな。
「それじゃあ、そこにいこうか。そっちの準備はオッケー? 」
「準備オッケー」
「こちらもできてます」
「ミサイルが減るのは嫌だが置物にはなりたくないしの、オッケーじゃ」
対戦ボタンを押す。
「それじゃあ、ゲームスタートだ」
【踊る蜂に弾丸狼】視点
「退屈ねぇ」
ビーがそう呟く
「しょうがないだろ、そうそう上位ランカーなんてあたらねぇよ」
ウルフがそう返す。かれこれ一時間程度四人で組んでやってるが来るのは、有象無象の弱い奴ら、まぁたまにはそこそこの奴らも来るがそれでも時間が少し長くなる程度だった。
「やっぱり、部屋作らないでこちらから周りに行ったほうがいいんじゃない。そっちの方が楽しめるわよ」
「そんな君たちに朗報だ」
今回のリーダーである。ダンサーが声をかける。
「【薔薇山地】が挑んできた」
「山地ってことは、ゲッ」
「考えの通り【インセクター】がいるよ」
「まじかよ」
ウルフが苦い声がする。
「どれで来ると思う。」
「本命【スパイダー】対抗【マンティス】大穴【アント】かな」
淡々とダンサーは答える。
「とりあえず僕は昆虫退治にいくとして、君たちはどうする」
「私は逃げ回るかな」
「同じく僕もそうかな、多分置物だし」
バレット、ビーは回避専念になった。
「ウルフは……逃げる? 」
「いや、爪もあるし戦うぜ。まぁ多分落ちるがな」
「それじゃあ、初見殺しで来ないことを祈って始めようか」
戦闘が始まる。場所はビルの中だ階層ごとになっており、今回は各階層にばらけて行動する。
開始一分、まだ戦闘音はない。
「まだ何かわからないね」
「互いに散開しといてね、何時来るかわからないから」
開始二分、戦闘音なし。機体がマンティスに確定する。
「【マンティス】確定ね。」
「そのようだね。多分負けるけどまぁ頑張ろうか」
「へいへい、まぁやってみますか」
インセクタの行動パターンは二つだ、突っ込むか隠れるかだ。だいたいは1、2分で兆候がみられる。今回はステルス型だった、この場所でステルスはマンティス以外ありえない。つまり妨害レーダを積んだ二刀使いとの戦闘である。
スモーク弾が飛んでくる。そして……
「レーダー妨害に大量の弾幕音。密集はしてないから最悪は回避したけど」
左右に体を振りながら、煙が晴れるのを待つ。
ガリ
右肩から胸にかけて大きな傷が入る。ブーストーをかけ致命傷にんらないようにする。
「相変わらず、嫌な相手だね。咄嗟に回避しないとさっきので落ちていたよ」
煙が少し晴れたので相手が少し見える。すかさず自慢の二刀で攻撃に入る。
ギンギンと金属音が響き渡る。しかし状況はダンサーがかなり不利だ致命的とはいかないまでも、右肩には大きな傷ができており二刀を用いた連続攻撃に支障が出る。また多脚特有の旋回で目の前から一瞬で消え。機体を削がれる。そいだ後の大きな一撃には対応できるが。
「一撃貰った右側では、削ぎには対応できないと」
勝負は一方的に終わった。照準も索敵もできない味方にたいし、相手は索敵も照準も行うことができ妨害が終わる頃には勝敗は決定していた。
「ふぅ、ぎりぎり勝ったな」
「うーん、やはり初見殺しだね【インセクター】は」
「いや、あの状態で妨害終了まで持つ【ダンサー】のほうが異常だからな」
勝てる見込みがないので降参し、相手チームとの交流を始める。
「やはり、反則ですわね。多脚の妨害レーダーは」
二脚の場合は、妨害レーダーの重さやレーダーの脆さから一人は置物として使うのが一般的なのだが。それをインセクトは圧倒的な旋回移動で回避しながら近接戦闘を仕掛けてくる、回転に耐えられ、反応できる彼にしかできない戦闘スタイルだ。
「ほんと、レーダー下ろしてまともにしたらどんだけ強いんだが」
「まぁ、やる気ないけどな。しょうに合わないし」
まぁ本人はこんな感じなので、対策がとれているがやる気をだした場合、果たして一位でも勝てるかどうか……。初見殺しだけどそれで一位に勝ってるしなぁ。
「まぁ、そんな事はおいといて、そろそろ次に移りますか。」
「なに、もう一回戦闘するの。それならメタ装備もってくるよ」
バレットがそういう。妨害レーダーのせいで全ての武器が使用不可に近い状態になり。妨害が直ったときにはウルフ同様、撃破されていた。
「いや、そろそろいい頃合になってきたと思うし」
インセクトが提案する
「上位クランにも挑んでおこうか」
互いのフレンドコードを登録しおえ、次の準備にとりかかる。フレンド登録しても。アカウント名での登録なので、今のところは名前などはわからない。(公開情報を弄くると本名等の情報も公開できるらしいが、やる意味ほとんどないよな)
「わしはいいぞ、赤と白は」
「こちらも、それでいいです」
「了解、それじゃあ。機体を変えてくるからそっちも調整お願い」
「調整ですか、【スパイダー】と【マンティス】どちらですか」
「今回は【マンティス】でいこうと思う」
「マンティス(初見殺し)の方ですか、荒れますわね」
「まぁ同窓会だし、多少はね」
鉄塊のゲームではほとんどは横に長いホバー形や多脚型等があるが、ほとんどのユーザーは二脚型が使われている。これは色々な意見があるが簡単に言えば使いこなせないが大多数の意見である。というのも旋回、加速度が平均的な二脚に対し多脚やホバー型は片方に特化した性能になってるからである。まぁその中でも加速度に重きをおいてるホバー型はロック等が使っているが、旋回を重視する多脚の方はほとんど使われていない。これは一般のユーザーは旋回に対応する反射神経や回転速度に耐える三半規管、相手に当てるための空間把握能力のどれかが足りないだろう。だが大空大地はその全てが足りていた。
大空大地は飛行気乗りの父を持つ子供だった。そのため小中と転校続きだったので当時は同年代の友達は少なかった。しかし、父さんの職場に行って飛行機のシミュレーションを行ったり、周囲の大人が優しかったためそれに耐えられた。今思えばこの頃からパイロットへの英才教育は始まっていたのだろう。中学校に入ってからは父さんは友達と離れないためにと当時は高かったVR機器を買ってくれた。嬉しかった、でも父さんは遊ぶときには、絶対に守らなければいけない一つの約束があった。
「絶対にVRをやっているときはVR以外のことは言っちゃだめだよ」
当時は現実は現実、VRはVRなんだからその境界は守るようにとの事だったが、今思えば英才教育の結果の異常性からの保険だったのだろう。結果として初めてやったファンタジーのVRは二年ほどやったが、反射神経と高い三半規管から生まれる空中攻撃含んだ三次元攻撃の結果、周囲のユーザーからインチキ扱いされ、ある事件を境にそのゲームは辞めた。辞めてからの一年間は適当なゲームをやり続けた。鉄塊とはその時に出会った。……鉄塊は良いゲームだ。いや最初にやったゲームは子供じみていただけか。ここでは誰も文句は言わない、自分よりもおかしな動きをする人も居るし、対策したり、真似てみたりする人もいた。中でも運営が特に気に入ってたみたいで自分の機体を真似た【インセクター】というクエストを作り、それをユーザーである自分に機体構成などを聞いてくることもあった。そんなわけで鉄塊というゲームは気に入っていたし、コネクトによる終了宣告は悲しくもあったが、受験時期も控えてたしちょうどよくもあった。ちなみにリアルでのいじめは家族以外にVRのことを話していないので一切起きていない。
「さて、やりますか」
腕は鋭利な刃物で手はなく、両肩には大きいレーダー、そして胴体の中心にもレーダーを乗せた多脚の機体がアシスト殺しの【マンティス】だ。戦法も簡単近づいて切るただそれだけ。
「チーム名は【薔薇山地】と」
チーム名は、コードネームやアカウント名を入れた名前にしている。終了間際まで使っていた手法だからわかる奴にはすぐにわかる。ちなみにリーダーは大概自分になるまぁ自分発信が多いからだが。
「チーム名決定したよ」
「こっちも対戦相手見つけたわい」
「【踊る蜂に弾丸狼】だって」
ウルフとダンサーとビーとバレットかな。これなら圧勝かな。
「それじゃあ、そこにいこうか。そっちの準備はオッケー? 」
「準備オッケー」
「こちらもできてます」
「ミサイルが減るのは嫌だが置物にはなりたくないしの、オッケーじゃ」
対戦ボタンを押す。
「それじゃあ、ゲームスタートだ」
【踊る蜂に弾丸狼】視点
「退屈ねぇ」
ビーがそう呟く
「しょうがないだろ、そうそう上位ランカーなんてあたらねぇよ」
ウルフがそう返す。かれこれ一時間程度四人で組んでやってるが来るのは、有象無象の弱い奴ら、まぁたまにはそこそこの奴らも来るがそれでも時間が少し長くなる程度だった。
「やっぱり、部屋作らないでこちらから周りに行ったほうがいいんじゃない。そっちの方が楽しめるわよ」
「そんな君たちに朗報だ」
今回のリーダーである。ダンサーが声をかける。
「【薔薇山地】が挑んできた」
「山地ってことは、ゲッ」
「考えの通り【インセクター】がいるよ」
「まじかよ」
ウルフが苦い声がする。
「どれで来ると思う。」
「本命【スパイダー】対抗【マンティス】大穴【アント】かな」
淡々とダンサーは答える。
「とりあえず僕は昆虫退治にいくとして、君たちはどうする」
「私は逃げ回るかな」
「同じく僕もそうかな、多分置物だし」
バレット、ビーは回避専念になった。
「ウルフは……逃げる? 」
「いや、爪もあるし戦うぜ。まぁ多分落ちるがな」
「それじゃあ、初見殺しで来ないことを祈って始めようか」
戦闘が始まる。場所はビルの中だ階層ごとになっており、今回は各階層にばらけて行動する。
開始一分、まだ戦闘音はない。
「まだ何かわからないね」
「互いに散開しといてね、何時来るかわからないから」
開始二分、戦闘音なし。機体がマンティスに確定する。
「【マンティス】確定ね。」
「そのようだね。多分負けるけどまぁ頑張ろうか」
「へいへい、まぁやってみますか」
インセクタの行動パターンは二つだ、突っ込むか隠れるかだ。だいたいは1、2分で兆候がみられる。今回はステルス型だった、この場所でステルスはマンティス以外ありえない。つまり妨害レーダを積んだ二刀使いとの戦闘である。
スモーク弾が飛んでくる。そして……
「レーダー妨害に大量の弾幕音。密集はしてないから最悪は回避したけど」
左右に体を振りながら、煙が晴れるのを待つ。
ガリ
右肩から胸にかけて大きな傷が入る。ブーストーをかけ致命傷にんらないようにする。
「相変わらず、嫌な相手だね。咄嗟に回避しないとさっきので落ちていたよ」
煙が少し晴れたので相手が少し見える。すかさず自慢の二刀で攻撃に入る。
ギンギンと金属音が響き渡る。しかし状況はダンサーがかなり不利だ致命的とはいかないまでも、右肩には大きな傷ができており二刀を用いた連続攻撃に支障が出る。また多脚特有の旋回で目の前から一瞬で消え。機体を削がれる。そいだ後の大きな一撃には対応できるが。
「一撃貰った右側では、削ぎには対応できないと」
勝負は一方的に終わった。照準も索敵もできない味方にたいし、相手は索敵も照準も行うことができ妨害が終わる頃には勝敗は決定していた。
「ふぅ、ぎりぎり勝ったな」
「うーん、やはり初見殺しだね【インセクター】は」
「いや、あの状態で妨害終了まで持つ【ダンサー】のほうが異常だからな」
勝てる見込みがないので降参し、相手チームとの交流を始める。
「やはり、反則ですわね。多脚の妨害レーダーは」
二脚の場合は、妨害レーダーの重さやレーダーの脆さから一人は置物として使うのが一般的なのだが。それをインセクトは圧倒的な旋回移動で回避しながら近接戦闘を仕掛けてくる、回転に耐えられ、反応できる彼にしかできない戦闘スタイルだ。
「ほんと、レーダー下ろしてまともにしたらどんだけ強いんだが」
「まぁ、やる気ないけどな。しょうに合わないし」
まぁ本人はこんな感じなので、対策がとれているがやる気をだした場合、果たして一位でも勝てるかどうか……。初見殺しだけどそれで一位に勝ってるしなぁ。
「まぁ、そんな事はおいといて、そろそろ次に移りますか。」
「なに、もう一回戦闘するの。それならメタ装備もってくるよ」
バレットがそういう。妨害レーダーのせいで全ての武器が使用不可に近い状態になり。妨害が直ったときにはウルフ同様、撃破されていた。
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