ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。
第2話:「世界を救う希望」
昼のチャイムだろうか、校内中に毎度の如く聞いた事のある一定の鐘の音が鳴り響く。
そして昼飯はこの学園の食堂が使えると聞いていたので食堂へアリアと一緒に向かった。
やはりデカイ、食堂だけでも体育館程の大きさとなると相当の学生が在籍している事が分かる。
「色々あるんだな…アリアはどうするんだ?」
食券機の焼き魚定食のボタンを押して食券を取ると、アリアは機械を覗き込んでいた。
「ワタシはエート…これかな?」
アリアが指差していたのはシンプルなミートスパゲティだった。
だが、そのミートスパゲティの右下には大盛りと書いてあったが気のせいだろう。
そして注文してから数分後には料理ができていた。
近くにある適当な席に着いてから昼食を食べ始めたが…。
めちゃくちゃ美味い。
焼き鮭にはちょうどいい塩加減で焼いてあってご飯が進む、そしてほうれん草のおひたしはしっかりと味が染みていて美味い。
黙々と昼飯を食べていると後ろの方から可愛らしい声が聞こえて来た。
「あの、もしあなた達が良かったら相席でもいいかな?」
ふと後ろを振り向くとそこにはちょうど数時間前の挨拶で転んでいた生徒会長だった。
少し垂れ下がった短めの髪を耳に掛け直して俺とアリアを見る生徒会長。
だが、俺にとっては少し離れて貰いたいのが本音だ。
これ以上面倒な事には巻き込まれたく無い、この生徒会長は何かあるのは分かってるし絶対に関わってはいけないと自分の勘が警告していた。
「どうぞ、俺はすぐ食べ終わるんで後はゆったりとしてください」
「確かに君は食べ終わったようだけど…彼女さんはまだみたいだね」
生徒会長の春風美琴はクスリと少し笑いながら気さくに話す。
数分前、アリアが大盛りを注文していた事を忘れていた。
まだ、アリアがミートスパゲティを頬張っていた状況を見ると少し可愛らしく思えるが今はそれどころではない。
「まぁ、どのみち君もこの学園に通う事になるんだし少しくらい話でもどうかな?」
先程までのキツそうな口調ではなく少し崩した口調で話してくれた。
多分だが俺達が話しやすい様にしてくれたのだろう。
だけども今この生徒会長が言った事に少し不思議な感じがするが気のせいだと信じたい。
「君は…少し前に名前の聞いた事ないゲームをインストールした覚えはない?」
何か変な感じがする。
そう思って軽くこの事は流そうとした。
「すみません、俺にはさっぱり。ゲームってもそのゲームタイトルがわからないと詳しく分かりませんよ」
「そう…ならbattle the breakとか言う名のゲーム名に覚えは?」
そのゲームタイトルを聞いた瞬間に何故か背筋が凍り付いた。
実際に体が氷で凍り付いたのではなくそんな感覚が背筋に這い寄った。
目を逸らしてアリアの方を見るとまだスパゲティは残っている、この時間をどう回避するのか、いつもゲームか勉強にしか使わない頭の回転を上げた。
だけど一つだけ言える事、それは…。
「いやー知らないですね…俺もゲームオタクなのにそんなゲームタイトルがあるなんて知りませんでしたよーwなんですか?プレミア物のゲームですかね?」
阿呆を演じる事。何も知らない体でさらりと交わす。
「ふーん…ごめんだけど君のスマホを見せてくれない?最近年頃の男子のスマホの中身が気になっていてね!頼むから携帯をっ!」
半ば強引にも自分の携帯の中を見ようとするこの人からは余計にヤバイ気しかしなくなってきた。
あのゲームタイトルを知っていたら何か不味い気がする。
ただ、それだけの理由だけどあの顔と行動で確信した。
この事を知ってたら面倒な事が起こる。
それだけは確信を持って言える。
「い、いえ…俺のスマホの中身はちょっと…」
「ん?どうかしたの?何か見せたくないものでも…」
あぁ、そうだよ、見せたくないものが多過ぎて駄目なんだよ!。
それに俺のスマホとPCは繋がって遠隔操作が可能だ。
それがばれたりしたりしたらとても不味い、そこから下手に遠隔操作操作をされたらPCが壊れるどころの騒ぎじゃない。
ここの生徒会長という事は、世界水準を超える設備を整えた学園を自由自在に操作してインストールされた後消えてしまった
ゲームを復元する事など容易い事だろう。
それを復元されてでもしたらこの生徒会長にゲームの事がバレてしまう。 
だからこの生徒会長には絶対にバレてはいけない。
これ以上は自身の恥辱を犯してもやるしかない。
「あの…大きな声では言えないんですけど…その〜男の子ってエッチな写真とか…」
「あっ…あぁ!そ、そうだね!そんな事を知らずに私は…」
「いや、分かってくれたならいいんですけど…あっ、俺達はこの辺で失礼します」
スパゲティを食べ終わったアリアを捕まえてすぐさま逃げるように走り去った。
その後ろ姿を見ながら生徒会長の春風美琴は和かに微笑んだ。
ある程度の時間を置いてからスマホで電話をかけると相手はすぐに電話に出た。
「もしもし、あの子で確定。付けて行って話とアレを渡してきて、もしも断ったりしたら…」
さっきのような穏やかな声ではなく単調で冷酷な声だった。
電話の向こうでは沈黙の静寂が訪れていた。
「好きにしていいよ♪」
今日の見学時間が終わり見学生徒は帰宅出来るのだが…。
「それじゃあ来年この学園で会おうネー♪」
「あぁ、そんな事はあり得ないから安心してくれ」
無理矢理、アリアを帰らしてから勇人と一緒に帰る為に校門近くで自分のスマホで暇を潰していた。
夏場の夕焼けが肌に当たって溶けそうなくらい暑い。
(勇人が来るのがやけに遅い…何かあったのか?)
そんな不安を頭の中でよぎらせていると勇人が走ってきた。
「悪りぃ、少し道に迷ってな」
「迷ってたのかよ、んじゃ帰りますか」
駅のホームで勇人が携帯電話を使って何かを連絡した後に煉にグッドサインを送ってきた。
「なぁ…帰り道だけどよ、夜飯食いに行かね?姉貴には連絡しておいたからさ」
「おっ、ハンバーガーか?」
「いやいや、そこはラーメンだろ♪」
二人ともとても素晴らしい笑顔で固まった。
数十秒間硬直した後二人は自身の拳を前に突き出して。
「「ジャンケンで決めようぜ」」
仲がいいのか悪いのか分からないが自分達の最寄りの終点駅で降りた。
あまり人が居ない終点駅のホームであいこを30回以上繰り返すジャンケンをしていた。
「「ジャンケン…ポン!!!」」
煉:チョキ
勇人:パー
「オッシャァ!!!」
「チクショォ!!!」
結果は煉が31回目で決着した。
駅のホームで悔しがる勇人を煽り慰めながらハンバーガーショップで仲良く飯を食べた。
勇人はコーラとチーズバーガー、俺はフィッシュバーガーとポテトを頼んだ。
「なぁ、お前あのポンコツ生徒会長に話されたか?」
「いや、ポンコツ生徒会長ってw
まぁ、されたよなんか俺が朝言っていたゲームの事聞かれた」
「は?いやいや、マジで?」
「マジマジ、てか、なーんか嫌な予感するんだよなぁ…」
ハンバーガーのお供と言ってもいいポテトを一本ずつ口に運びハンバーガーを一口頬張る。
コーラを飲みながら勇人もポテトを摘んで食べていると、黒髪のポニーテールの様な髪型に黒色のスーツと行ったいかにも出来る女性と言った方が分かりやすい女の人が俺達のテーブルに来た。
真面目な顔立ちに怒ったりしたら怖いタイプと思える。
「すみません…煉様と勇人様でしょうか?」
「そうですけど…うっわぁ…やっべぇ…なんか変な人来たよ…」
「まぁ、まぁ、一応可愛いし少し話を聞くのもありだろ」
何故可愛さで決めているのか分からないがひそひそと相談していると、勝手にテーブルに座った。
「私は春風美琴様のメイドを務めています
金剛風見と申します、今回は春風美琴様からお渡しして欲しい物をお届けに参りました」
怪しんで警戒する俺達二人の空気を読んだのか自分の身分を明かした上で話しだした。
風見はアタッシュケースをテーブルの上に置きその鍵らしい物を俺に手渡す。
恐る恐るその鍵をアタッシュケースの鍵穴に差し込むと調子よく開いた。
その中には剣の様な銀色の柄とそれを収納する為のベルトが衝撃吸収用の黒色のスポンジに嵌め込まれて収納されていた。
「コレは世界を救う希望です」
「「は?」」
アタッシュケースに嵌め込まれた銀色の剣の柄が鈍く輝いた。
そして昼飯はこの学園の食堂が使えると聞いていたので食堂へアリアと一緒に向かった。
やはりデカイ、食堂だけでも体育館程の大きさとなると相当の学生が在籍している事が分かる。
「色々あるんだな…アリアはどうするんだ?」
食券機の焼き魚定食のボタンを押して食券を取ると、アリアは機械を覗き込んでいた。
「ワタシはエート…これかな?」
アリアが指差していたのはシンプルなミートスパゲティだった。
だが、そのミートスパゲティの右下には大盛りと書いてあったが気のせいだろう。
そして注文してから数分後には料理ができていた。
近くにある適当な席に着いてから昼食を食べ始めたが…。
めちゃくちゃ美味い。
焼き鮭にはちょうどいい塩加減で焼いてあってご飯が進む、そしてほうれん草のおひたしはしっかりと味が染みていて美味い。
黙々と昼飯を食べていると後ろの方から可愛らしい声が聞こえて来た。
「あの、もしあなた達が良かったら相席でもいいかな?」
ふと後ろを振り向くとそこにはちょうど数時間前の挨拶で転んでいた生徒会長だった。
少し垂れ下がった短めの髪を耳に掛け直して俺とアリアを見る生徒会長。
だが、俺にとっては少し離れて貰いたいのが本音だ。
これ以上面倒な事には巻き込まれたく無い、この生徒会長は何かあるのは分かってるし絶対に関わってはいけないと自分の勘が警告していた。
「どうぞ、俺はすぐ食べ終わるんで後はゆったりとしてください」
「確かに君は食べ終わったようだけど…彼女さんはまだみたいだね」
生徒会長の春風美琴はクスリと少し笑いながら気さくに話す。
数分前、アリアが大盛りを注文していた事を忘れていた。
まだ、アリアがミートスパゲティを頬張っていた状況を見ると少し可愛らしく思えるが今はそれどころではない。
「まぁ、どのみち君もこの学園に通う事になるんだし少しくらい話でもどうかな?」
先程までのキツそうな口調ではなく少し崩した口調で話してくれた。
多分だが俺達が話しやすい様にしてくれたのだろう。
だけども今この生徒会長が言った事に少し不思議な感じがするが気のせいだと信じたい。
「君は…少し前に名前の聞いた事ないゲームをインストールした覚えはない?」
何か変な感じがする。
そう思って軽くこの事は流そうとした。
「すみません、俺にはさっぱり。ゲームってもそのゲームタイトルがわからないと詳しく分かりませんよ」
「そう…ならbattle the breakとか言う名のゲーム名に覚えは?」
そのゲームタイトルを聞いた瞬間に何故か背筋が凍り付いた。
実際に体が氷で凍り付いたのではなくそんな感覚が背筋に這い寄った。
目を逸らしてアリアの方を見るとまだスパゲティは残っている、この時間をどう回避するのか、いつもゲームか勉強にしか使わない頭の回転を上げた。
だけど一つだけ言える事、それは…。
「いやー知らないですね…俺もゲームオタクなのにそんなゲームタイトルがあるなんて知りませんでしたよーwなんですか?プレミア物のゲームですかね?」
阿呆を演じる事。何も知らない体でさらりと交わす。
「ふーん…ごめんだけど君のスマホを見せてくれない?最近年頃の男子のスマホの中身が気になっていてね!頼むから携帯をっ!」
半ば強引にも自分の携帯の中を見ようとするこの人からは余計にヤバイ気しかしなくなってきた。
あのゲームタイトルを知っていたら何か不味い気がする。
ただ、それだけの理由だけどあの顔と行動で確信した。
この事を知ってたら面倒な事が起こる。
それだけは確信を持って言える。
「い、いえ…俺のスマホの中身はちょっと…」
「ん?どうかしたの?何か見せたくないものでも…」
あぁ、そうだよ、見せたくないものが多過ぎて駄目なんだよ!。
それに俺のスマホとPCは繋がって遠隔操作が可能だ。
それがばれたりしたりしたらとても不味い、そこから下手に遠隔操作操作をされたらPCが壊れるどころの騒ぎじゃない。
ここの生徒会長という事は、世界水準を超える設備を整えた学園を自由自在に操作してインストールされた後消えてしまった
ゲームを復元する事など容易い事だろう。
それを復元されてでもしたらこの生徒会長にゲームの事がバレてしまう。 
だからこの生徒会長には絶対にバレてはいけない。
これ以上は自身の恥辱を犯してもやるしかない。
「あの…大きな声では言えないんですけど…その〜男の子ってエッチな写真とか…」
「あっ…あぁ!そ、そうだね!そんな事を知らずに私は…」
「いや、分かってくれたならいいんですけど…あっ、俺達はこの辺で失礼します」
スパゲティを食べ終わったアリアを捕まえてすぐさま逃げるように走り去った。
その後ろ姿を見ながら生徒会長の春風美琴は和かに微笑んだ。
ある程度の時間を置いてからスマホで電話をかけると相手はすぐに電話に出た。
「もしもし、あの子で確定。付けて行って話とアレを渡してきて、もしも断ったりしたら…」
さっきのような穏やかな声ではなく単調で冷酷な声だった。
電話の向こうでは沈黙の静寂が訪れていた。
「好きにしていいよ♪」
今日の見学時間が終わり見学生徒は帰宅出来るのだが…。
「それじゃあ来年この学園で会おうネー♪」
「あぁ、そんな事はあり得ないから安心してくれ」
無理矢理、アリアを帰らしてから勇人と一緒に帰る為に校門近くで自分のスマホで暇を潰していた。
夏場の夕焼けが肌に当たって溶けそうなくらい暑い。
(勇人が来るのがやけに遅い…何かあったのか?)
そんな不安を頭の中でよぎらせていると勇人が走ってきた。
「悪りぃ、少し道に迷ってな」
「迷ってたのかよ、んじゃ帰りますか」
駅のホームで勇人が携帯電話を使って何かを連絡した後に煉にグッドサインを送ってきた。
「なぁ…帰り道だけどよ、夜飯食いに行かね?姉貴には連絡しておいたからさ」
「おっ、ハンバーガーか?」
「いやいや、そこはラーメンだろ♪」
二人ともとても素晴らしい笑顔で固まった。
数十秒間硬直した後二人は自身の拳を前に突き出して。
「「ジャンケンで決めようぜ」」
仲がいいのか悪いのか分からないが自分達の最寄りの終点駅で降りた。
あまり人が居ない終点駅のホームであいこを30回以上繰り返すジャンケンをしていた。
「「ジャンケン…ポン!!!」」
煉:チョキ
勇人:パー
「オッシャァ!!!」
「チクショォ!!!」
結果は煉が31回目で決着した。
駅のホームで悔しがる勇人を煽り慰めながらハンバーガーショップで仲良く飯を食べた。
勇人はコーラとチーズバーガー、俺はフィッシュバーガーとポテトを頼んだ。
「なぁ、お前あのポンコツ生徒会長に話されたか?」
「いや、ポンコツ生徒会長ってw
まぁ、されたよなんか俺が朝言っていたゲームの事聞かれた」
「は?いやいや、マジで?」
「マジマジ、てか、なーんか嫌な予感するんだよなぁ…」
ハンバーガーのお供と言ってもいいポテトを一本ずつ口に運びハンバーガーを一口頬張る。
コーラを飲みながら勇人もポテトを摘んで食べていると、黒髪のポニーテールの様な髪型に黒色のスーツと行ったいかにも出来る女性と言った方が分かりやすい女の人が俺達のテーブルに来た。
真面目な顔立ちに怒ったりしたら怖いタイプと思える。
「すみません…煉様と勇人様でしょうか?」
「そうですけど…うっわぁ…やっべぇ…なんか変な人来たよ…」
「まぁ、まぁ、一応可愛いし少し話を聞くのもありだろ」
何故可愛さで決めているのか分からないがひそひそと相談していると、勝手にテーブルに座った。
「私は春風美琴様のメイドを務めています
金剛風見と申します、今回は春風美琴様からお渡しして欲しい物をお届けに参りました」
怪しんで警戒する俺達二人の空気を読んだのか自分の身分を明かした上で話しだした。
風見はアタッシュケースをテーブルの上に置きその鍵らしい物を俺に手渡す。
恐る恐るその鍵をアタッシュケースの鍵穴に差し込むと調子よく開いた。
その中には剣の様な銀色の柄とそれを収納する為のベルトが衝撃吸収用の黒色のスポンジに嵌め込まれて収納されていた。
「コレは世界を救う希望です」
「「は?」」
アタッシュケースに嵌め込まれた銀色の剣の柄が鈍く輝いた。
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