オタクと元ヤクザが結婚したら…

かのちゃん

16 バースデーハプニング!?

今日は9月2日。遼ちゃんの記念すべき40回目の誕生日です。
なので、由ちゃん連れて、遼ちゃんのお誕生日プレゼント選びに、アパートに来てます♪︎
お父さん、何が欲しいんだろうねぇ〜。

「う〜。」

うふふ。

「お?由太郎じゃねぇか!」

その声は……。

「テルくん!」

「由香ちゃん、久しぶり!」

ぐーぜんだねっ。

「何か買いに来たんっすか?」

今日、遼ちゃんの誕生日だから、ケーキとプレゼントを買いに……。

「ああ!今日は遼太郎さんの誕生日だったぁ!忘れてたら、殺される……。」

そのくらい、怒らないと思うよ?

「いやいや!昔、誕生日だったってことを忘れて、プレゼント買ってないことがバレて、銃を向けられたことがあったんっスよ〜!」

遼ちゃん、意外と構ってちゃんなんだ。

「よかったら、誕生日パーティー来ない?遼ちゃん、テルくんが来たら、すごく喜ぶと思うんだ。」

「お誘いありがとうございます!でもごめんなさい…。」

えっ?

「……俺、デートの約束があるんで☆」

デート!?誰と!?

「ふっ……それは言えないっス。」

急にかっこづけちゃって。  

「じゃ、遼太郎さんにお伝えください。お誕生日おめでとうございますって。」

テルくんは、そのまま向こうへ歩いて行っちゃった。
……なんか、様子がおかしかったなぁ。

「う〜。」







「遼ちゃん、誕生日おめでとう!」

「ありがとな。」

40歳かぁ〜。ダンディなおじ様の仲間入りだねっ。

「るせぇ。」

照れながら、遼ちゃんはビールを飲んだ。
出会った時から、遼ちゃんはかっこいいおじ様だよ!

「……。」

あれっ?照れてる?

「……。」

わかりやすいなぁ。

「これ、遼ちゃんのために、私が選んだプレゼントだよ!」

「ん?なんだ?」

遼ちゃんが、包装紙をビリビリ破くと……。

「お。時計だ!ありがとな。」

いえいえ〜。
あ!テルと会ってね、お誕生日おめでとうございますって言ってたよ!

「テルが?あいつ、来ればよかったのに。」

誘ったんだけどぉ……なんか、誰かとデートするって言ってたよ?

「あいつがデート!?意外だなぁ。」

うん……。
ピンポーン。
誰だろ?

「あいつ、来るのが遅いなぁ。」

遼ちゃんが、玄関に行って、扉を開けると……。

「よっ!誕生日おめでとう!」

「竜次!」

竜さん、こんばんは!

「おう!」

「う〜!」

「由太郎!相変わらず元気だなぁ。」

ささ!ビールもありますから、座ってください♪︎

「サンキュー!うわーお!美味しそーな飯ばっかりじゃねぇか!」

「ほい、ビール。」

遼ちゃんが、テーブルに、ビールを置いた。

「あ!おい、主役!竜次様からのプレゼントを受けとれ!」

竜次さんが、遼ちゃんにプレゼントを渡した。

「お前、気が利くなぁ。ありがとう。」

遼ちゃんが、包装紙を開けると……。

「ん?なんだ?これ。」

ドリンク?

「栄養ドリンクみたいだけどな。」

竜さん、とても顔をニヤニヤしてるけどぉ。

「それはなぁ……。」






「てめぇ!!誕生日に変なもんなんか渡すんじゃねぇよ!」

「ええ〜?喜ぶと思ったのにぃ。」

「誰が誕生日にこんなのが欲しいと言ったか!ああん!?」

「そんなに怒らないでぇ〜。ほら、おふたりさん、去年の誕生日に、初体験やったんでしょ?だからさ、今年はこれ飲んで2人目を……。」

「いらーーーん!!さっさと帰れオラァ!!」

「うっそーん!」

竜さん、おふざけがひどすぎます……。

続く!

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