オタクと元ヤクザが結婚したら…

かのちゃん

13 遼ちゃんの友達

遼ちゃんが知り合いの人の建設業に働き始めて3週間。
毎日忙しいみたいで、疲れて寝てばかり。
今日は由ちゃんを連れて買い物。
私も早く働いて稼がないと……。

「ただいまあ。」

「ガハハハハハハ!」

ん?遼ちゃんの笑い声が聞こえる。
久しぶりに聞いたな、遼ちゃんの笑い声。
ん?靴がもう一足ある。誰か来てるのかな?

「ただいまあ。」

「おう!お帰り!」

ん?誰?このリーゼントのおじさんは!
しかも2人とも、お酒飲んでるし……。

「こいつがお前の女房かあ。可愛いなあ♡」

……あのう、どなた?

「紹介する。俺の元ヤクザ仲間、竜次。仕事を紹介してもらったやつ。」

「長瀬竜次だ!よろしくな♪」

ああ〜。妻の由香です。この節はどーもぉ。
息子の由太郎でーす。

「可愛いなあ。お前にそっくりじゃねえか!」

「へへ、そうか!?よく言われるんだよぉ。」

竜次さん、ここで夜ご飯食べません?

「いいのか!遼太郎の奥さんの手料理、楽しみだぜ♪」





夜ご飯は筑前煮、ほうれん草の和え物、れんこんとソーセージのソテーを作りましたぁ。
由ちゃんはおっぱい飲んですっかり寝ちゃった。

「へー。由香ちゃん、アニメが好きなのかあ。」

はい!よくテレビ観てます!特にハマってるのがぁ……深夜にやってるSFファンタジーアニメ!これが熱いんですよぉ!

「好きな物を語る女の子、好きだなぁ。」

「おいおい!由香を口説くなよ!」

「お?ヤキモチ妬いてるんすか?遼ちゃーん。」

「う、うっせえ!」

よく妬くんですよぉ。

「由香!」

「アハハハハ!お前と由香ちゃんは、幸せそうでいいなあ。」

えへへへ。そうですかぁ?

「ああ。由太郎を見てると、小さかった楓を思い出すよ。」

楓?

「俺の一人娘。」

へー。お子さんがいらっしゃったんですか!

 
 「結婚してたなんて初耳だ!」
 
「今はもういない。生まれた時から一度も会ってねえ。」


一度も会ってないって……。

「俺、7年前に覚せい剤密売の罪で逮捕されたんだわ。そんで、嫁とは離婚。娘と会うのを拒否されてる。向こうは、俺が死んだことにしているらしい。」

可哀想……。

「いつか、会えるといいですね。娘さんに。」

「ああ。」

竜次さんにそんな過去があったんだ……。

「ま、そんなに暗い雰囲気になるんじゃねえよ!飲もう!」

あのう、私飲めませんけど……。

「わかってるってぇ!あと、俺のことは竜さんと呼びな!」

はい!竜さん!
竜さん、とても明るい人だなぁ。
どんな辛いことがあっても笑顔で立ち直れる姿、憧れる。

続く!

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