オタクと元ヤクザが結婚したら…
10 トラブル満載の新幹線!?
2ヶ月後。
由ちゃんはすっかり大きくなって、首が座り、手足をじたばたさせたりと……成長しました!
同級生と夏祭りに出かけたり、親戚でお盆を過ごしたりと……地元で楽しみました!
そして今日!由ちゃんを連れて、東京に戻ることに。
駅にはお父さん、お母さん、麦ちゃんがお見送りに!
「なんか寂しかね〜。」
「いっとき由ちゃんと会えんね……。」
お正月には戻ってくるよ!
「いつでも待っとるよ〜。」
「お年玉、たくさんあげるけんね〜。」
「う〜!」
うふふふふ。
「次来たら、めいと遊んでね〜。」
麦ちゃん、ありがとね〜。
「由香。そろそろ出るぞ。」
あ、うん!
私は、新幹線に乗った。
「じゃあね!また来るけんね〜!」
私は3人に扉が閉まるまで手を振った。
由ちゃーん。景色が綺麗だね〜。
「初めての新幹線、わくわくするな〜。」
「う〜。」
由ちゃん、景色には興味ないね。
「ずっとお前の方見てる。」
あ!そうだ!
ボーダブルDVDプレイヤーを出して、子供番組のDVDを挿入して……。
「う、う!」
アハハ。ずっとそれが見たかったのね……。
「アニメ好きなのは、由香にそっくりだな。」
ふふーん!私の英才教育が、効いたのかな?
「どんな英才教育をしたんだよ。」
私が実家で、イケメンアイドルのアニメを観ていたら、横ですごく笑ってて!こりゃあもしや……?と思って、イケメン三国志のアニメを観せたら、超〜笑ってたんだよぉ!
「由太郎の将来が、不安しかなくなった……。」
大阪駅に着いた時点で、とんでもないハプニングが起きてしまった!
「ちょっとそこのご夫婦さん。隣いいですかい?」
はい……って、うわあ〜。
遼ちゃんより強面で、ピアスを付けて、ヒョウ柄の半袖を着た、おじさんが、遼ちゃんの隣に座ったよ〜。
この人……ひょっとして、ヤクザ??
「うえ〜ん、うえ〜ん!」
ああ!由ちゃんが泣いてしまった!
よーしよーし。泣かないでぇ〜。
「うえ〜ん、うえ〜ん!」
どうしよう……泣き声がいつもより大きくなってるよ〜。
「おい!姉ちゃん!!」
ひぃぃぃぃぃぃ!ど、怒鳴られたぁ〜!!
「はよーガキを泣き止ませろ!!うるさくて寝ることできひんやないかい!!」
す、すみません……。
こういう人いるよね。子供が泣いてるのに怒鳴る人。
「どら、俺が由太郎を泣き止ませるから、代われ。」
う、うん……私は、遼ちゃんに由ちゃんを渡した。
「ん?」
おじさんが、遼ちゃんの顔をじーっと見てる……。
「そういやお前さん。どこかで見たことある顔やと思ったら、皇牙組のところの皇牙遼太郎やんけ!裏社会から消えたと思うたら、ベビーシッターやっとるのかい!」
「……俺は、この子の父親だ。」
「ぷっ!ぷはははは!ヤクザ辞めて、父親になったんかい!誰もが恐れられていた皇牙遼太郎が父親なんてな〜!聞いたら笑いが止まらへんくなったぁ〜!ニュース観たで!自分の仲間を殺した濡れ衣潜んでいた組のやつに着せられ、見事無実を証明したって!よー留置所から出られたなあ!お疲れ様でしたぁ!アハハハハハハ!!」
この人、声でかい……。
「……!!」
遼ちゃん!怒りを抑えて!
遼ちゃん……おじさんを殴ろうとしてる……。
このままじゃ、遼ちゃんが人を殴って、また警察沙汰になってしまう……。
「ちょっと!」
「ああん?」
おじさんが振り向くと、黒髪のショートヘアーで、半袖のシャツを着ている、おばさんが立っていた。
「あなたの方がうるさいですよ!!ここは、新幹線!みんなが目的地に向かうために使う、乗り物!そういうところで、人を馬鹿にしたり、大笑いする人は、二度と乗らないで!!それと、赤ちゃんは泣くのが仕事だから、怒鳴らいで!!」
「……ちっ。ほな、さいなら。」
おじさんが、遼ちゃんの隣から離れると、おばさんがにこっと微笑みながら、遼の隣の席に座った。
「ありがとうございます。」
「いえいえ〜。ずっと前の席で聞いてたから、黙ってられなくて。」
「すみません……。」
「う!」
「うふふ。可愛いわね〜。お名前は?」
由太郎です!
「由太郎くんね〜。お父さんにそっくりね〜。」
おばさんが、由ちゃんの手を握った。
その後は、何事もなく、東京駅に着き、おばさんと別れて、輝くんが運転する車で家に向かった!
「へえー。災難でしたねえ。」
そのおばさんがいなかったら、今頃どーしていたか。
「あ!ここですね!」
輝くんが停めた先は、綺麗なマンション。
「……おい。」
遼ちゃんが、ドス低い声を出した!
「ひぃぃぃぃぃぃ!な、なんですかー!?」
「そこ、家じゃねえ。」
「えーっ!?」
「真っ直ぐ行け。」
「は、はいーっ!」
道を真っ直ぐ行くと……。
「ここだ。」
「えっ……。」
着いたのはオンボロアパート……。
輝くん、めっちゃ驚いてる……。
「ここが……遼太郎さんと由香ちゃんの、愛の住家……?」
「悪いか。」
「い、いえーっ!」
続く!
由ちゃんはすっかり大きくなって、首が座り、手足をじたばたさせたりと……成長しました!
同級生と夏祭りに出かけたり、親戚でお盆を過ごしたりと……地元で楽しみました!
そして今日!由ちゃんを連れて、東京に戻ることに。
駅にはお父さん、お母さん、麦ちゃんがお見送りに!
「なんか寂しかね〜。」
「いっとき由ちゃんと会えんね……。」
お正月には戻ってくるよ!
「いつでも待っとるよ〜。」
「お年玉、たくさんあげるけんね〜。」
「う〜!」
うふふふふ。
「次来たら、めいと遊んでね〜。」
麦ちゃん、ありがとね〜。
「由香。そろそろ出るぞ。」
あ、うん!
私は、新幹線に乗った。
「じゃあね!また来るけんね〜!」
私は3人に扉が閉まるまで手を振った。
由ちゃーん。景色が綺麗だね〜。
「初めての新幹線、わくわくするな〜。」
「う〜。」
由ちゃん、景色には興味ないね。
「ずっとお前の方見てる。」
あ!そうだ!
ボーダブルDVDプレイヤーを出して、子供番組のDVDを挿入して……。
「う、う!」
アハハ。ずっとそれが見たかったのね……。
「アニメ好きなのは、由香にそっくりだな。」
ふふーん!私の英才教育が、効いたのかな?
「どんな英才教育をしたんだよ。」
私が実家で、イケメンアイドルのアニメを観ていたら、横ですごく笑ってて!こりゃあもしや……?と思って、イケメン三国志のアニメを観せたら、超〜笑ってたんだよぉ!
「由太郎の将来が、不安しかなくなった……。」
大阪駅に着いた時点で、とんでもないハプニングが起きてしまった!
「ちょっとそこのご夫婦さん。隣いいですかい?」
はい……って、うわあ〜。
遼ちゃんより強面で、ピアスを付けて、ヒョウ柄の半袖を着た、おじさんが、遼ちゃんの隣に座ったよ〜。
この人……ひょっとして、ヤクザ??
「うえ〜ん、うえ〜ん!」
ああ!由ちゃんが泣いてしまった!
よーしよーし。泣かないでぇ〜。
「うえ〜ん、うえ〜ん!」
どうしよう……泣き声がいつもより大きくなってるよ〜。
「おい!姉ちゃん!!」
ひぃぃぃぃぃぃ!ど、怒鳴られたぁ〜!!
「はよーガキを泣き止ませろ!!うるさくて寝ることできひんやないかい!!」
す、すみません……。
こういう人いるよね。子供が泣いてるのに怒鳴る人。
「どら、俺が由太郎を泣き止ませるから、代われ。」
う、うん……私は、遼ちゃんに由ちゃんを渡した。
「ん?」
おじさんが、遼ちゃんの顔をじーっと見てる……。
「そういやお前さん。どこかで見たことある顔やと思ったら、皇牙組のところの皇牙遼太郎やんけ!裏社会から消えたと思うたら、ベビーシッターやっとるのかい!」
「……俺は、この子の父親だ。」
「ぷっ!ぷはははは!ヤクザ辞めて、父親になったんかい!誰もが恐れられていた皇牙遼太郎が父親なんてな〜!聞いたら笑いが止まらへんくなったぁ〜!ニュース観たで!自分の仲間を殺した濡れ衣潜んでいた組のやつに着せられ、見事無実を証明したって!よー留置所から出られたなあ!お疲れ様でしたぁ!アハハハハハハ!!」
この人、声でかい……。
「……!!」
遼ちゃん!怒りを抑えて!
遼ちゃん……おじさんを殴ろうとしてる……。
このままじゃ、遼ちゃんが人を殴って、また警察沙汰になってしまう……。
「ちょっと!」
「ああん?」
おじさんが振り向くと、黒髪のショートヘアーで、半袖のシャツを着ている、おばさんが立っていた。
「あなたの方がうるさいですよ!!ここは、新幹線!みんなが目的地に向かうために使う、乗り物!そういうところで、人を馬鹿にしたり、大笑いする人は、二度と乗らないで!!それと、赤ちゃんは泣くのが仕事だから、怒鳴らいで!!」
「……ちっ。ほな、さいなら。」
おじさんが、遼ちゃんの隣から離れると、おばさんがにこっと微笑みながら、遼の隣の席に座った。
「ありがとうございます。」
「いえいえ〜。ずっと前の席で聞いてたから、黙ってられなくて。」
「すみません……。」
「う!」
「うふふ。可愛いわね〜。お名前は?」
由太郎です!
「由太郎くんね〜。お父さんにそっくりね〜。」
おばさんが、由ちゃんの手を握った。
その後は、何事もなく、東京駅に着き、おばさんと別れて、輝くんが運転する車で家に向かった!
「へえー。災難でしたねえ。」
そのおばさんがいなかったら、今頃どーしていたか。
「あ!ここですね!」
輝くんが停めた先は、綺麗なマンション。
「……おい。」
遼ちゃんが、ドス低い声を出した!
「ひぃぃぃぃぃぃ!な、なんですかー!?」
「そこ、家じゃねえ。」
「えーっ!?」
「真っ直ぐ行け。」
「は、はいーっ!」
道を真っ直ぐ行くと……。
「ここだ。」
「えっ……。」
着いたのはオンボロアパート……。
輝くん、めっちゃ驚いてる……。
「ここが……遼太郎さんと由香ちゃんの、愛の住家……?」
「悪いか。」
「い、いえーっ!」
続く!
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