東方 没義道録 紅魔郷編

クレイ G

鬼と悪魔

 レミリア達はフランと交戦している。
レミリアがグングニルを振り下ろす。
フランは手でグングニルを掴み、止める。
「なんて力なの」
「下がってください。お嬢様『華想夢葛』」美鈴が気の塊を上空に打ち上げる。
塊は上空で弾け螺旋状に回転しフランを襲う。
フランは美鈴の攻撃をまともにくらう。
しかし、無傷だ。
「そんな、あれをくらって無事なんて」
やはりおかし、いくら【悪魔】に取り憑かれてるとは言え、私の【能力】に反してるなんてありえない。
それにあの男、私の見た未来には出てこなかった。
何故だ?
【運命】が変わったとでも言うの?
その時大きな爆発音の様なものが響き渡った。
「なに?!」昨夜は音の方を見る。
そこには光の柱が立っていた。
光はすぐに消え何事も無かった様に静まる。
「なんだったのかしら今の?」
これも【運命】とは違う
「この気はまさか?!」
そこは丁度美鈴とリクが戦っていた場所だ。
そこから光の線が猛スピードでこちらに向かってくる。
「下がってくださいお嬢様」昨夜はレミリアは庇う。
光はフランに向う。
「うあああ!!」フランは光を拳で殴る。
拳が光に接触すると光は弾けそこには男がいた。
「あれはリク!」霊夢は言う。
ペストマスクの男は黙ってリクを見ている。
「お前もう動けるのか」美鈴は驚いている。
「あの男1度も【運命】には出てきていない」レミリアはリクを見る。
「あれが美鈴を苦戦させた」咲夜もリクを見る。
「うああああああ!!」リクは叫びながら右手でフランの首を掴み、持ち上げる。
フランは手刀でリクの手首を切り落とす。
手に力が入らなくなり手が地上に落下する。
「あはははは!!!」フランは高笑いする。
「うあああ!!」リクは左手でフランの顔を鷲掴みし館の時計塔に突っ込む。
フランは何も出来ないまま時計塔に打ち付けられる。
時計塔にぶつかりレンガが崩れ落ちる。
リクは頭を離す。
リクは近くに落ちていたレンガでフランの顔を叩く。
ゴンと鈍い音が鳴り響く。
何度も何度も何度も。
「彼はまさに【鬼】ね」
「あのフランをいとも簡単に」
レミリア達はただ呆然と見ていた。
リクはフランを殴り続ける。
顔の半分が潰れてしまい原形を留めていない。
そしてリクが再び殴ろうとした次の瞬間リクの手が止まった。
「そこまでだ」

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