東方 没義道録 紅魔郷編

クレイ G

血の記憶に

 レミリアは霊夢の首筋に噛み付く。
口の中に鉄の味が広がる。
それと同時に記憶を見た。
これまで霊夢がこの屋敷の中で見てきたもの全てをレミリアは見た。
レミリアは首筋から口を外す。
「なんてこと」レミリアは焦っている。
「面倒な事になったわね」レミリアはこの先の出来事を予知した。
レミリアは床に立つ。
それと同時に扉側の壁が行き良いよく吹き飛んだ。
瓦礫が中をまい落下していく。
そこに煙がわく。
その中に小さな黒い影がある。
影は小さいが横に細長く伸びたものが大きく見せている。
「来たわね。フラン」
煙が少しずつ無くなり影が正体を現す。
そこには先程魔理沙を追いかけていた少女がいた。
フランはレミリアを見る。
「何故貴方が地下から出てこれたの?」
「・・・」
「そう、私の声は聞こえないのね」
「・・・てやる」
「何か言った?」
「殺してやる」
「まだ喋れるのね」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!お前の腸を抉りだし八つ裂きにしてやる!」
「姉に向かってなんて口の聞き方」
「うるさい!お前のせいで私はあの地下で何百年も過ごしたんだ!でもその生活は今日で終わり、お前を殺して私は自由になる」
「ふん、随分と言うわね。そんなに私を殺したい?」
「殺してやる殺してやる殺してやる」フランは目を赤く光らせる。
「やれやれ、堕ちたわね」
フランは手に持っていた黒い棒の様なものを突き出す。
その棒から炎が上がり棒を包んでいく。
そして炎が形を変える。
その形は先程の棒とは違い剣の形をしていた。
刀身はフランの背と同じくらいの大剣。
検身は赤黒く発行し炎を纏っている。
剣身以外は黒く柄頭からは鎖が垂れ下がっている。
「貴方の禁忌『レーヴァテイン』」
「本当に私を殺したいのね」レミリアは覚悟を決める。
「ならば私も力を振るうわよ」レミリアはステンドグラスの方に手をかざす。
すると月明かりのせいかステンドグラスが発行する。
そしてレミリアの手の中に紫色の煙がわく。
そして煙が形を変える。
その中から長い槍が現れる。
槍の大きさはレミリアと同じくらいの大きさ。
槍は上下ともに同じ形をしており、螺旋状に伸びている。
槍全体が赤紫に発行し不気味さを出している。 
「これが私の神槍『グングニル』」
「うああああああ!!」フランはレミリアに向かって突っ込んでくる。
フランはレーヴァテインを振り下ろす。
レミリアはそれを下から弾き返す。
思ったより力が強い。
あまり長く戦うと不利になるわね。
「早く終わらせるわよ」レミリアは力を槍に集中させる。
槍が先程より強い光を放つ。
「これで終わりよ!」

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