東方 没義道録 紅魔郷編

クレイ G

運命の決戦

 霊夢は紅魔館の主レミリア・スカーレットと戦闘を行っていた。
2人がぶつかり合ったせいで部屋の中はめちゃくちゃになっている。
そこに息を上げた霊夢と平然と立つレミリアの姿があった。
「貴方なかなかやるわね」
「私が人間に劣るわけないでしょ。それに貴方が負けることは【運命】で決まっていること」
「じゃ私がそれを覆してやるわ」霊夢は御札を壁に貼る。
「無駄なことよ」レミリアは左手を突き出す。
突き出した左手から小さな光の玉が散乱する。
光の玉は壁に貼られた御札と霊夢を襲う。
「嘘でしょ」霊夢は御札を投げる。
霊夢は手を【臨】、【陣】、【在】の形にする。
すると御札は霊夢の前で光の壁を作る。
「『二重結界』」
「無駄だといっている」レミリアが指を鳴らす。
すると光の玉は形を変え槍のような形になり壁を破壊する。
「まずい!」霊夢は横に飛ぶ。
「かかった」
霊夢の下から光る鎖が現れる。
鎖は霊夢を縛り付ける。
両腕を広げられ縛られる。
鎖は霊夢を縛り中へ浮かぶ。
そこへ霊夢が飛んでくる。
「これで分かったでしょ。貴方は私には勝てない。」
「はなしなさい!」
「うるさいわね」レミリアは霊夢の頬を掴み頭を左右に揺らす。
レミリアは霊夢をジロジロ見る。
「霊夢ー!!」扉の奥から声が聞こえた。
「まだネズミがいたのか」レミリアは扉の方を見る。
扉の奥から魔理沙が走ってきた。
「霊夢!」
「来ちゃダメよ。魔理沙!」
「霊夢を離せ!」魔理沙は叫ぶ。
レミリアは一瞬にして姿を消した。
「何処いった?」
突如目の前に霧が発生した。
その中から腕が伸びてくる。
魔理沙はその腕に掴まれる。
徐々に霧が晴れレミリアが姿を現す。
「く、離せ!」
「うるさいネズミね」レミリアは魔理沙を壁へ叩き付ける。
「がはっ、」
レミリアは魔理沙を掴みながら中へ浮く。
まずい!
このままじゃ魔理沙が。
この鎖さへ外せれば。
この!
外れろ!
外れろ!
霊夢はもがく。
しかし鎖は外れない。
魔理沙は足でレミリアを蹴ろうとするが当たらない。
魔理沙は少しずつ力が抜けていく。
早く外れろ!
霊夢はさらにもがく。
そして魔理沙は力尽きた。
レミリアが魔理沙を離す。
魔理沙は重力に従い落下していく。
ドサリと魔理沙が地上に落ちる。
魔理沙はぐったりと倒れる。
「魔理沙ぁぁぁ!!!」霊夢は叫ぶ。
「くそ!外れろ!畜生!」
霊夢はもがく。
そこへレミリアが飛んできた。
「全くうるさい人間ね。」レミリアは霊夢の首を傾ける。
そして霊夢の首筋に噛み付く。
レミリアの鋭い牙が霊夢の皮膚に触れ、皮を貫き肉に刺さる。
首筋に激痛が走る。
「うあああ」
首筋から血液が流れる。
霊夢は徐々意識が遠ざかる。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品