東方 没義道録 紅魔郷編

クレイ G

謎が謎を嘑

 霊夢や魔理沙、いや【人】を助けるだけの【力】が欲しい。
[人を助ける力が欲しいんだね。わかった。君の願い叶えてあげる。]マキちゃんは手に持っていた【箱】を差し出す。
僕はそれを取ろうとする。
【箱】に触れた途端世界が崩れた。
パズルのピースが1枚1枚剥がれていくように世界が崩壊していく。
そして、崩壊していく中僕は【ある物】を見た。
僕が【ある物】を見ている時にマキちゃんは何かを言った。
[リクは前に1度・・・]最後まで聞き取れなかった。
それより【ある物】を見ていたのでそれどころではなかった。
 場所は変わり【館】。
館の庭にある花畑のベンチで私は寝ていた。
別に門番をサボっていた訳ではない。
ただ、その、休憩をしていただけだ。
だが、その時間はすぐに終わった。
私は【気】という、人間や妖怪、妖精全ての生物が持つ力を操れる。
普通は厳しい修行をしなければいけないが私は、自分自身の【能力】で操れる異例の妖怪のようだ。
それもあって私は此処【紅魔館】で門番をやらせてもらっている。
そして、私が休憩をしている時、突然恐ろしいほどの【気】を感知した。
その【気】は、通常の【気】とは違い恐ろしい程の大きさだった。
【気】の大きさと言うものは、その者が持つ戦闘力の様なものだ。
しかし、ここまで大きいとなると【お嬢様】でも、あるいは。
ここで私が始末しとかないと後で面倒になる。
私は跳ね起きた。
そして門の外へ向かった。
門の扉を開け、そいつを待つ。
すると男と少女が歩いてきた。
少女の方は妖怪か?
見た目は普通の人間の女の子と変わらないが【気】が妖怪と同じだ。
だが、この子供なんだか不思議な【気】を持っているようだ。
まぁ、それより本命はこっちだ。
やはり凄まじい【気】だ。
見た目は普通の人間だが、人間にここまでの【気】を持ったやつはなかなかいない。
という事は妖怪か? 
いや、妖怪の【気】では無いな。
なんなんだこいつ。
男の容姿は、見た目は普通の人間と変わらなくいえる。
しかし、よく見ると少し違う。
肌の色が異常な程に白い。
まるで病気のようだ。
整った顔立ち。
瞳の色は青。
そして、右頬に痣の様な物がある。
服装は白の長ズボン、腰からベルトが飛び出している。
ピンクの洋服の上に黒い服を重ねて来ている。
そして男の手を見るとなんと、指が6本あるのだ。
指が、6本?
なんなんだこいつ、人間じゃないのか?
いやこいつの【気】は人間のものだ。
取り敢えず遠くで様子を見よう。
私は門から少し離れた場所で2人の様子を見る。

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