幸せに暮らしたいだけなのに

ヒロ

本を読むその3

『デウス・オウムの現在』を閉じて、少し伸びをする。近くに居たステラさんに時間を聞くと、まだ4時頃だと言われた。
まだ時間あるしもう1冊も読めるだろう。俺はそう思い、最後の『勇者の力と勇者の心』を開いた。
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この世界には、基本的に魔王と戦う際、勇者は2人居る。この世界で生まれた勇者と召喚された勇者だ。
何故2人居るのかと言うと、スキルが足りないからである。魔王を倒す際、『勇者の力』の持ち主でないとまともに刃が通らず、たとえ倒せたとしても、『勇者の心』の持ち主がトドメを刺さないと、10年ほどで蘇る。基本的にこの世界の勇者が『勇者の心』を持ち、召喚された勇者が『勇者の力』を持つ。そのため、2人の勇者が協力しない限り魔王を滅ぼすことは出来ない。
そうしなければ世界は救われたとはいえないのだ。だが、2人の勇者が協力したことはほとんど無い。基本的に仲が悪いのだ。そのため、この世界は救われたことは1度もない。きっとこれから先も有り得ないと思われている。尚、魔王を勇者以外が倒したことは無く、何が起こるかわからない。
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俺はこの本を最後まで読み、閉じた。
俺は疲れたので部屋に戻ろうとしたが、ステラさんに夕食の時間だ。と言われ食堂に行くことにした。食堂に着くと、もう人はいて食べ始めていたのだが、ルドルフさんのところに行っていた者しかいない。だが関係ないので、気にせず食べることにした。食べ終わると眠くなってきたので、部屋に戻った。陽太は寝ていた。俺も慣れないことをして疲れたので寝た。
次の日は、聖もライオスさん側に参加していた。そして午前中は昨日と同じように走らされた。だが、昨日より疲れにくくなっていた。これもステータスのおかげか?聖はとても疲れていた。その聖を蒼太が支えている。
昼食を取り、また練兵場に行くとまた木製の武器を持たされた。そしてライオスさんは木製の両手剣みたいな物を片手で軽々持ち上げながら言った。
「今回は、君たちの実力を直接見させてもらう。私と1対1で模擬戦だ。怪我はさせないが、少しばかり痛いから頑張れ!スキルは使って構わない。全力で戦え!」
ライオスさんと戦うのかとみんな思っていると、左手に木製のラウンドシールドを持ち、右手にロングソードを持った蒼太が前に出た。
「オレから行かせてもらっていいすか?」
「おう。全力で来い。」
そして蒼太とライオスさんの模擬戦が始まった。

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