幸せに暮らしたいだけなのに

ズッキーニ

魔法の説明

全員の自己紹介が終わると、ルドルフさんはまた、話を始めた。
「次は、魔法の説明をするぞ。
魔法が使えない者達も聞いて損はないはずじゃ。さっきも言った通り、全ての魔法には【下】【中】【上】【超】【神】の5段階に別れておる。じゃが、【上】までは、探せばおるが、【超】を使えるものは数える程しかいないし、【神】に至っては、人間には扱えないとされているのう。
【下】や【上】どれくらい変わるかは、【回復魔法】を例に出そう。【下】で擦り傷を治し、【中】で骨折や切り傷を治し、【上】で致命傷や火傷を治す。【超】で古傷や部位欠損を治し、【神】で蘇生すると言われておる。ここまでは、理解出来たかの?」
さっきまでは仕方なく教えてる感じだったが、
今は、凄く楽しそうに話してる。
「そして、【攻撃魔法】だと、【下】は木を砕き、【中】は鉄の鎧を砕き、【上】は百人程を殺す。【超】では大国の軍を滅ぼし、【神】は一国を滅ぼすと言われておる。分かったか?【上】よりも強い魔法を使える者と出会ったら無事に帰れると思うな。今回は、それが分かれば良い。質問はあるか?」
すると沢村が、
「【攻撃魔法】と【回復魔法】は、なんとなく想像出来るのですが、【補助魔法】と【妨害魔法】は何が出来るのでしょうか?」
「【補助魔法】は、味方の強化や防御が出来るのう。【妨害魔法】は、相手の能力を低下させたり、感覚を狂わせたりできるのじゃが、これらの魔法は、【超】と【神】の存在を確認出来てないから、【上】までしか教えることが出来ないからの。もし到達したら、逆に教えて欲しいの。」
冗談っぽく言ってるけど、目が笑ってない感じに見える。
「とりあえず今日は終わりで良いじゃろ。
これ以上話そうとしたら、止まれないし、魔法を使える者でないと、無駄な話に入ってしまうからの。おーい!」
ルドルフさんが誰かを呼ぶように叫ぶと、メイド服を着た女性が、ルドルフさんの近くにずっといたかのように現れた。藍色の髪を編み込みヘアで纏めた美人で無表情を浮かべてるが、体の一部の主張が激しい。陽太も、「デケェ」と言葉を失う程に。
「では、ステラ、勇者様方をお部屋へお連れしろ。」
「かしこまりました。では、勇者様方、着いてきてくださいね。」
そして俺達はステラさんについて行った。
案内された場所は、王城の中の寮みたいな所だった。さすがに男女は階を分けるが、部屋が足りないのか2人で一部屋を使うことになった。
俺は陽太と同じ部屋になった。知らない奴と一緒にならなくて助かった。部屋を分ける前に、ステラさんに明日のことを少し教えてもらった。朝食後、さっきの場所(魔法訓練所と言うらしい)に魔法を使えるものは集まって、魔法を使えない者は、練兵場と言う所に行くらしい。
俺は疲れたので、風呂(高級らしい)に入ったあと直ぐにベッドに入り、寝た。陽太はまだ寝たくない様子だったが、俺が直ぐに寝てしまって、つまらないのかすぐに寝てた。

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く