神々に選ばれた少女 ~チートスキルでがんばります~

夢見叶

第19話 休日

 ダンジョン調査から帰ってきた次の日私はギルドに行かずに休みにしようと決めた。


 部屋を出て下へ降りると、


 「おはようございます。スズカさん。」


と、元気な声で挨拶してきた。私も


 「おはようございます。アミカさん。」


 「今日も冒険者ギルドに行くのですか?」


 「今日は、1日休みにして町の中でもぶらぶらしようと思っていますよ。」


 私は、アミカさんと軽くおしゃべりをしてから食堂へ向かった。普段より少し遅い時間に起きていたため食堂は少しすいていた。いつものパンとサラダ、スープが出てきた。朝食を食べ終わり食堂のおじさんに挨拶をして宿を後にした。


 それか町の中をぶらぶら歩いていると、心の目のメンバーであるユリアさんとソマリさんと出会った。


 「こんにちはスズカさん何なさっているのですか?」


 ユリアさんから挨拶された。ダンジョン内で私がユリアさんを助けてから仲良くなりモンスターとの戦闘の時以外ではよく話したりしていた。


 「今日は1休日にしようと思いまして、町の中をぶらぶらと歩いてました。」


 「私たちもパーティーも今日は1日休みなって何しようかとユリアと話してたんですけどもしよかったカフェでお茶でもしない?」


 ユリアさんからお誘いを受けた。私は、ユリアさんのおすすめのカフェに移動した。


 「でも、この町にカフェ何ってあったんですね。」


 「まあカフェと言ってもそこまでおしゃれな店ではないからあまり知られてないのよね。でも紅茶の味は最高なのよ。」


 「それは楽しみですね。」


と、話ながらユリアさん達と一緒にお店に向かった。




 歩くこと20分ほどで目的のお店についた。外見は木造建築の平屋の1階建てで中もバーに近い感じの店だった。


 私たちは、店の奥であいているテーブル席に座り、机においてあるメニューを見てそれぞれ注文する物を決めた。注文する物も決まり、


 「すみません。注文いいですか?」


と、定員さんを呼んだ。呼ぶとすぐにカウンターの中にいた女性の定員さんが私たちの所に来てくれた。


 「ご注文はお決まりですか?」


 「はい。私は、アンブレと、ベイリーケーキをください。」


と、私は言った。その後、ソマリさんはグリーンティーと私と同じケーキを、ユリアさんはモンターニュブルーとクリントンと言うケーキを注文した。注文してすぐに紅茶とケーキが運ばれてきた。私の注文したケーキは、下の世界のショートケーキに似ていた。ケーキを食べながら、


 「ダンジョン調査大変だったね。」


 「そうですね。久々につらいお仕事でしたな。」


と、ユリアさんとソマリさんが話し出した。


 「そうですね。でも、無事に調査を完了出来てよかったですよ。」


 「そうね。私は最初Eランクに上がりたての子を調査に同行させるって聞いたときはびっくりした反対もしたわ。でも、私が2層で死にそうになったときは助かったわ。ありがとうね。」


 ユリアさんにお礼を言われた。私だって、いきなりギルドマスターしつに呼ばれた時はびっくりしたんだからと、思っていた。


 「お礼なんていいですよ。困っている人を助けるなんて当たり前じゃないですか。」


 「それでも、あのとき助けてもらったことは、いくら感謝してもしたりないくらいよ。」


 ユリアさんは目に涙を浮かべ私の手を握り頭を下げて言っていた。それから、ひとしきりユリアさんからお礼を言われた後、3人でたわいもない話をした。


 その後、話も終わり店を出ると外は夕暮れどきになっていた。ユリアさん達とは店を出てから別れて宿へ戻った。









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