廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

新たな配下4



元の世界を含めても数える程度しかない女性との同部屋。
しかも、お相手は自分の理想像達。
今晩から睡魔に襲われるまで心の中でお経を流し続けよう。
とは言ってもまだ寝るには早い訳で先に晩ご飯。

一階に皆で降りて食堂に向かう。

俺たちが食堂へ入った途端、冒険者や宿客で賑やかだった喧騒が一瞬音を止める。
宿屋に来る途中でもあったけど、シルヴィアとリリー二人にとても視線が注がれている、野郎共はシルヴィアでご高齢の方々はリリーを孫を見るような目で。傍から見れば髪色は違えど実質美女美少女姉妹だもんなぁ。

それでもシルヴィア達はそんな視線なんて一切存在に入れず、空いているテーブルを探す。

「主君あそこに座りましょう。変なものが無いか先に行って確認して参ります。」

まだ仕草や口調に堅さが残るシルヴィア。
これからほんの少しでも柔らかくなる事を期待しよう。


シルヴィアが待っている席に辿り着いたら後はやって来るご飯を待つだけ。
もう事前にマーロさんへ注文済みだ。

今後の事も踏まえて談笑でもしてよう。

「皆に伝えておくね。これからも他の配下を解放しつつ最終的に天空城を解放したいと思っている。でも、いつまでも宿暮らしでは今後増える配下達を考えれば難しい。百人を宿屋って幾ら掛かるか分からないからね。思い切ってこの街に仮拠点を作ろうと思う。」

「仮拠点?」

「そう。皆で過ごす為の拠点さ。」

配下達は自分達の拠点を妄想しているのかうへへとだらしない。

「ただ身分証を持たない人間に家を売ってくれるかが問題だ。」

「主君、畏れながら発言よろしいでしょうか?」

「遠慮はいらないよ、どうぞ。」

「お金さえ払えば問題無いのではありませんか?それか売らないのであれば叩き切ればよろしいかと。」

真顔でとんでもない事を言う。シルヴィアって脳筋気味?

「いや、叩き切ったら駄目だから。相手は商売人、身元不明な人間に売るのは躊躇うかもしれない。最低、土地だけでも確保出来れば大丈夫なんだけどね。」

『コロックのおっさんに伺って見たら良いんじゃねえっすか?家も売っているかもしれないっす。』

「そうだね。まぁどっちみちそのコロックさんから買取金を貰わないと動きようが無いけど。あぁあと、また迷宮に行こうと思います。」

「迷宮?」

リリーが小首を傾げながらきょとんとする。可愛い、流石こんな妹が欲しいって想いながらキャラメイクした甲斐がある。

「迷宮で二人の力試しをね。セーフティアとはまた何か違うところがあるかもしれないからね。ついでにまた素材集めも兼ねてるけど。」

「「はい、かしこまりました(うん、分かった)。」」

「二人の実力確認と素材集め両方を行なうなら弱い魔物ばかりの所では意味がないからドラゴンゾーンまで行こうと思う。けど、また何日も掛けるつもりはない。」

『じゃあ、どうするんで?』

クロコに疑問へムフンと答える。

「転移装置であるポータルを使う。3つ登録出来る内の一つを51階層くらいに登録すれば一気に行ける。ポータルの値段も500万zギリギリで買えるから問題無い。ただそれまで皆に贅沢な暮らしを約束出来ないかもしれない。それは申し訳無い。」

せっかくお金があってもすぐ無くなる。
仕える主がこんな不甲斐なくては配下達も辛いだろう。
今後の事を踏まえて頭を下げる。

「「「!?」」」

「しゅ、主君頭をお上げ下さいませ!」

これ以上下げ続けると慌てふためく3人が更に狼狽しかねないので顔を上げる。

「頼りない主人かもしれないけど、全員を解放して天空城を拠点にこの世界を楽しみたいと思っている。これからも付いてきてくれるか?」

ずっと不安だったこと。
配下の忠誠は絶対か。いつか愛想を尽かされるかもしれない恐怖。
今の俺は臆病風に吹かれているのかもしれない。

そんな情けない主の手を3人が触る。

「主は主。これからも一緒。ずっと一緒。私達の全ては、主のモノ。」

リリーの言葉に笑顔で頷くシルヴィアとクロコ。
弱音を吐く俺に付いてきてくれる。

俺はこんな配下達の為に少しでも報いる為に期待に答えるよう頑張ろう。


そう決意した夕飯でした。
メニューはこの前と同じだよ。


そんな決意をした夜。
すぐに主らしい覚悟を決める時がやって来た。

「主、一緒に寝よ?」

「リリーまたズル…不敬な。主君、この愚か者を止める為私も共に横になりましょう。ええ止める為です!」

決意を覚悟に決める時。
主らしく主らしく。








「一緒に寝ません。それぞれベッドを使って眠って下さい。おやすみなさい。」

ヘタレた訳じゃないからね。


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