廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

ランパード商会2



シュトールに来てからギルドへ行った事。
そして、そのギルドで起きた数々の不快な出来事。

それらを全て伝えた結果、コロックさんの同情心溢れる目線と苦笑を頂きました。

「そこまで酷いとは…。それにユウ殿の容姿も内なる強さはともかく少年ですから侮られたのでしょう。なんとも、その…御愁傷様でした。」

「はい、本当に……という訳で、冒険者にはなれませんでした。なので、冒険者が出来る依頼っていうのは受けられないので手に入れた素材を売って行きたいなって思っています。」

「素材ですか…もしや以前助けて頂いた時のデススコープをお売り頂けるのですか!!」

おぅ、急にテンションが上がった。この感じを見るに魔物の素材は売れるのかも。

「はい、魔物の素材が売れるなら是非売りたいです。他の商会は知りませんしね。」

「おぉ…ありがとうございます!デススコープは強いのでなかなか素材の入手が困難なのですよ。」

「あれ?ですが、この前のデススコープの死骸はまだあの場に残っていたと思いますが。」

「やはり、デススコープの数が戦闘の時より少なかった理由はユウ殿なんですね。かなりの収納量のマジックバック持ちのようで羨ましいです。私達はあれら全てを収納するほどのバックは持っていなかったのですよ。」

本当は肩で寛ぐクロコのお陰だけどまあいいや。

「あの時のは自分が倒した分だけ貰ったんですが問題でしたか?」

「いえいえ、全く問題ありませんよ。倒した魔物は倒した人の物ですからね。」

「良かったです。では、デススコープの素材も買って頂けるってことですね。」

「はい!是非とも買い取らせて下さい……も?」

興奮のし過ぎで冷静を欠いているかと思いきやちゃんと聞いてくれているようだ。
まだデススコープ以外にも迷宮で手に入れた素材がある。

「はい、先程も話しましたが迷宮に行ったのでそこでの素材も売りたいと思っています。」

すると、今度は少し苦い顔で申し訳無さそうに告げるコロックさん。
何か問題があるのだろうか?

「迷宮ですか…。その、冒険者ギルドであればゴブリンなど低階層でも簡単に討伐出来る魔物は討伐料として幾ばくか支払わせますが、商会などに直で売る場合はよっぽど至急に必要で無ければ買い取りません。我が商会でも魔物の買い取りクラスはC以上に定めております。」

なるほど。
誰でも手に入りそうな弱い魔物の素材を沢山持って来られても困る。
でも、俺達が手に入れた素材は少なくともCクラス以上はある……と思う。
ドラゴンがこの世界でどれほど価値があるか分からない。けれど、迷宮終わり近くに出現した魔物なんだから価値はある……と思いたい。

「多分大丈夫です。コロックさんの決めた規定以上の素材を入手出来たと思います。」

「本当ですか?確かユウ殿に初めてお会いしたのが2、3週間前です。それからシュトールに行って迷宮にも行ってここに戻って来たとなるとCクラス以上の魔物が現れる階層まで行くには早すぎる気がしますが…。もし到達して戻って来たのでしたら、ユウ殿は本当に実力者なのですね。」

やや半信半疑。
出会った時に俺がデススコープ相手に圧勝していたからといって、この短期間で深い階層に潜れるなんて信じ難い、そういう顔だ。

『旦那を信じないなんて……旦那噛み殺しやすか?』

だから、どうしてそう短絡なの。
クロコは俺の強さを知っているから信じられるけど、普通はこんな子供が一人で迷宮の深い所まで潜ったなんて信じられないよ。

「コロックさん、実際に見てもらえたら信じてくれると思います。何処か素材の置ける倉庫みたいな場所はありますか?」

「え、えぇあります。案内致しましょう。」

ここでは何を出すかは教えない。
どうせなら度肝を抜かしたい。ドラゴンに価値がちゃんとあれば驚いてくれる。

案内してくれるコロックさんの後ろを付いて行く。
商会の裏手に出ると倉庫らしき所に到着。
正式名称は解体場らしい。


「では、こちらにユウ殿が入手した素材を出して下さい。」

「すみませんが解体出来ないのでそのまんまの状態で収納しています。それでも出して構いませんか?」

「はい、ここは解体場です。お任せ下さい。」

ここに出せるドラゴンの数はせいぜい三体くらいかな。
むふふ、さぁしっかり驚いてもらいましょうか。

『クロコ、影からとりあえず火のドラゴンを一体出してくれる?』

『へい!』

解体場に広がるどこまでも真っ黒な影。
突然の影にビクっとするコロックさん。でも、現れたそれによりすぐに怯えは吹き飛んでいく。

火または炎のドラゴン、この世界ではファイアドラゴンとでも言うのかな。
それが、首胴体翼の3つにお別れした状態で現れた。

驚愕で声も出ないのかなと思ってコロックさんを見れば、顎が外れそうなほど口をあんぐり開けて白目付きで気絶していました。

やばい、やり過ぎた!!


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