廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

生意気な少年




「……でアミル、ガロン達に何があった?あの餓鬼が何かしたんだろ?」

今俺は非常に不愉快な思いをしている。
礼儀のなっていないあの糞餓鬼。俺がギルドマスターだと分かっていないのか生意気な態度。

どんどん怒気が増していく。

「は、はい。あ、あの子供が私に対して失礼を働いて来て、ガロンさん達が懲らしめてやると仰り教育場に連れて行きました。」

「それで?」

「はい、新人にも関わらず減らず口を叩くのでお仕置きが必要だとガロンさんは判断して剣を抜きました。な、なのにいつの間にかガロンさん達は地べたにのたうち回っていました。」

「いつの間にか?」

「は、はい。全く分からなかったです。本当にいつの間にかガロンさん達は痛みに苦しんでいたんです。」

あの餓鬼が何かした?
いや、大方ガロン達は酒でも飲んでたんだろう。それで足元が疎かになってあんな始末になったんだ。

そのせいであんな子供を増長させる羽目になったって事だな。

「まぁいい、それでそのユウって餓鬼はちゃんと剥奪にしたんだろうな?」

「は、はい!指示通り冒険者資格を破棄しました。」

「ふん、本人も望んでいたんだ。文句は言うまい。あとは、他の薬師や商業のギルドにも根回ししておけ。そいつが他のギルドに登録しようとしても問題児だと触れ回しておけば登録をさせないだろう。」

「はい、かしこまりました!」

ユウという餓鬼を簡単に調べさせた。
遠くから来て身分証を持っていないという。大方、ここで身分証を得ようとしたんだろうが、そうはさせんぞ。
何処からも登録拒否されて最後に行き着くのはここ。
泣いて慈悲を乞うたら登録させてもいいだろう。

これであの餓鬼への仕打ちは完了だな。
ふふ、俺様の街で俺に逆らう者は容赦しない。



小さな問題が一つ消えて元々前から挙がっていた問題について計画を進めることにしよう。
上からも急かされているからな。

迷宮の50階層の突破。
先日ようやく俺の可愛がっているパーティー『獄炎の剣』が49階層を抜けた。
しかし、その次の50階層はボス部屋だったようだ。

確認のために中を覗いたら待ち受けていたのは上位クラスの魔物の軍勢。
ただでさえ疲弊した所にAランクやBランクの冒険者が複数のパーティーで挑まねば勝てない魔物を大量に相手しなくてはならない。
今のままでは攻略なんて不可能。
けれど、上がうるさい。

そこで俺が前々から提案しているのは冒険者の頂点Sランクの者達をシュトールの迷宮に派遣してもらう事。
それに加えて俺のギルドに居るBランク以上の冒険者達を総動員させる。

散々貴重なSランクを派遣するのを渋られて来たがようやく許可が下りた。
今は、シュトールに集まるよう招集を掛けてもらっている。


集まり次第攻略だ。
これで俺の評価もますます上がることになる。
笑いが止まらない。

王都から支援して下さっているゼーニック侯爵様も喜ばれるだろう。



いつの間にかギルドマスターのサイモンの不機嫌は何処かへ飛んでいた。


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