神に進化したので世界で最強になりました

アスラル

第33話眷属達の待ち時間

眷属達サイド

連がゴブリン討伐に行ってすぐ。

「アイツ、どうしたら森に被害を出さずに移動が出来るんだ?」
と、優真が言った。

「多分、それは出来ないんじゃないかな?」
と、姫ノ井が珍しく連を否定した。
基本的に、姫ノ井は連の為なら何だってするし、どんな事だって否定はしない。でも、流石に今回は連が第一優先の姫ノ井だとしても、否定をせざるをえなかった。
そんな、姫ノ井に他の3人は『珍しいこともあるもんだな~』って思っている。

「まぁアイツは神だから手加減してもこのくらいの被害は仕方ないんじゃないの?」
と、久保が言った。

「いやいや、手加減してないだろ?!連に限ってそれはないだろ!」
と神矢がとても失礼なことを大声で言った。

「あはは!神矢君そんなこと言ったら可哀想だよ」
と久保がいう。

「久保ちゃんは甘いんだね」
と、姫ノ井が言った。

「ううん  私が甘いんなら、鏡ちゃんはどれだけ甘いんだろう……」
と小さい声で久保が言った。


そんな感じに盛り上がっていると、
連が倒したゴブリンとは違うゴブリンが近付いていた。

それにいち早く気付いたのは優真だ。

「ん?なんだ?この弱い気配は」

その優真の言葉に皆はどうしたんだ?とそろって聞いた。優真は皆に何かが近付いてきてると話す。
そうこうしていると、目の前に50体くらいのゴブリンが居た。ただ、その50体の中にはゴブリン以外の魔物が居た。
殆どが(ゴブリンを除いて)Bランク相当の魔物だ。Bランクとなるとこの世界のBランク冒険者が最低5人いてようやく倒せるレベルなのだ。それを、優真は弱い気配と言っているのだ。
これはもう、レベルが違うという問題ではない。
これはもう、次元が違う。
と、言っても良いだろう。

話は戻る。


「うわぁ   魔物が大量だよぉ…」
と久保が怯え気味に感想をのべた。

そんなの関係無いとばかりに神矢が魔物に向かって精霊化をする。
精霊化をすると、神矢の姿が変わった。

背中には、1対の妖精の羽がある。
髪が伸びて肩につく位になり、髪の色は黒から薄い黄色に変わっていた。
目の色は日本人の黒から黄緑色に変わっていた。そして、白い服に身を包んで、神々しい雰囲気を出している。

「へーこれが精霊化って言うのか~」
と感心している神矢。
ホントにバカだ。

「ねぇ神矢君、1人で行ける?」
と姫ノ井が言った。

「あぁ!余裕で行けるね!!」
とニカッと神矢は姫ノ井に言った。

そんな神矢を見て姫ノ井は『楽しそうだね』と思った。

神矢はゲームをやっているかのように、楽しそうに笑顔で魔物狩りをしていく。


それから、5分

「あー!疲れた!」
と魔物の血がついた顔をタオルで拭きながら言った。

「神矢はこの程度で疲れるのか?まだまだだよ!」
となぜか自信満々に言う優真。

あとの2人は神矢を無視。

「ねぇ皆。来たよ。連くんが」
という、姫ノ井の一言で皆が今まで何も無かったかの様に雰囲気が変わる。
神矢も精霊化を解いてタオルを仕舞う。

「まったく、ゴブリン数匹を倒すだけなのにどこで油を売っていたのか」
と、優真が言った。

「ほんと神様がたかがゴブリン風情にナニやってたんだか」
と、神矢が言う。

「そ、そんなこと言わないで挙げてよ。連くんだって頑張っているんだもん。
可哀想だよ」
と久保が言った。

「そうだよ!
2人して連くんを悪く言わないでよ!
もう!」
と、少し起こり気味に姫ノ井が言った。

「……おい。
 お前ら全部聞こえてたんだけど?
 特に神矢!
 後で覚えとけよ」
と言う連が言ってきた。

「なんで俺だけ?!
優真だって言ってたけど?!」
と神矢が言う。

そんな、神矢の言葉を連が知らないわ!
という一言で、バッサリと切った。
とまぁ、こんな感じに皆でワチャワチャしていた。

「んじゃギルドに報告しに行くか」
という連の一言で皆が返事をした。

「「「はっ!!!」」」
と、息の合った返事。

返事などは眷属と神という関係上この様になってしまう。これは、個人の意思ではどうにも出来ないことだ。

行きは王都から歩いて行ったが、帰りは俺の固有スキルの『瞬間移動』を使って王都につく。

『いやー楽でいいな』

《マスター能力の無駄遣いですよ》

『うるさいな!いいんだよ!このくらいは』
と俺はシエルと話ながら、王都の門を通る。

俺はそのまま、ギルドへ行った。













あとがき

すみませんでした。

投稿が遅くなりホントにごめんなさい。

多分次回も遅くなります。

次回はギルドで多分連が何かやらかすと思います。

それとも、ドラゴンとかが来たりして、それを連が一撃で倒すとかもまたまた良いですね~。

まぁ、どうなるかは分かりませんが
とにかく、次回も投稿が遅くなります。


それではまた、次回~

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