科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第四十八話 苦難

 3つの島の攻略戦で2つの島、ユーラシア島とグワン島を攻略したが、1つの島のリッツ島は攻略失敗して、アポストル・ゴットは作戦失敗だと感じていた。

 元々、数と質の両方が負けているのに、ダンジョンに攻めてくる数を減らすようにしたのが大きな間違いだったのである。

 魚人兵の数は、戦闘で減っているが鎧騎士や鎧武者は全て、生還してきている。


「プラスかマイナスと考えると、大きなマイナスだったか」


 アポストル・ゴットは、この世界では空母より戦艦が強いとは思ってもいなかったために、海戦での戦闘方法を考えなければいけなくなっていた。


「緊急事態のために失礼します主様、カモメの偵察情報から世界側が大反撃の行動を開始したようです」


 核部屋に言葉が話せる魚人兵が少し急いで入ってきて、偵察情報を報告する。

 攻略した2つの島で、島から使える素材や道具を、輸送艦を使って、回収と運搬をさせながら、この世界の神、ベルナドに警戒しなくてはいけない状態である。


「味方が欲しいが、心の底から頼れるほどの味方がいないのは辛いな」


 アポストル・ゴットは、自らの命が危険である事に、イライラしていたが、生まれて約1年のまだ小さい赤ちゃんであるために、創造召喚する以外に何もできないのだ。

 そこに、一人?の鎧を着た者が現れる。


「やっ、アポストル・ゴットさん、少し大丈夫かな?」


 来たのはゼロである。


「今は、大変だから、話す時間が厳しい」

「そうですか、でしたら有力な情報だけ話します」


 アポストル・ゴットは、色々頭の中で、今後の作戦を考えてるために、厳しいと言うと、ゼロは、短めの情報を話すのであった。


「この世界の神、ベルナドが動いてるのは知っていると思いますが裏で色々な事をしている事が分かりましたよ、その一つに、貴方の配下が見つけた魔方陣と死体、あれは人が神の力を頼ったと思わせる工作だと分かりましたので」


 工作と聞いた、アポストル・ゴットは、神から動いた事を隠す事をしているのだと分かり、何を狙っているのか考える。

 確実だと思うのは、異世界者の皆殺しと、神の信仰を昔以上にするためだと判断するが、分からないのは、何故、異世界人を殺すのに異世界人を使うのかだ、どうしてか悩んでいると。


「それは、単純な話だよ、アポストル・ゴットさんの前に生きていた世界の場所で、技術が発達した日本は信仰している人は少なかったでしょ、そこで、異世界人の魂を爆弾にして、殺された時に爆弾が爆発して世界の危機状態まで人口と異世界人の皆殺しをした時に、ベルナドが救う形を見せるためだ」


 ゼロが悩みの回答を言うと、アポストル・ゴットは呆れる、私欲のために自分が異世界転生する事になって、爆弾としている事に、しかし、ゼロが前に不正と言っていた時の事を思い出して、聞いてみようとすると。


「私が、アポストル・ゴットさんの爆弾を解除しているから安心していいよ」


 何故分かると思ったが、それよりも先に、防衛戦準備のために、やる事をしようとするアポストル・ゴットに。


「鹵獲した物や、いらない素材を魔力変換と道具や武器の調達だね」

「そうだ、魚人兵に案内させるのと、この紙に書いてあるリストが欲しい」


 アポストル・ゴットは、ゼロに紙を渡して、念話で近くの魚人兵に指示を出して再度考える、ゼロは気にした様子もなく、案内を任せられた魚人兵についていくのであった。

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