科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第四十六話 グワン島の戦い

 グワン島の海域で、ダンジョンマスター側の者達はグワン島が見えてきてグワン島上陸作戦のために行動する。

 グワン島に向かう途中で、魚人指揮官はこの戦いで島の攻略を行う事を決定して、作戦を考えたのである。

 最初に、鹵獲で手に入れた駆逐艦10隻をモンスターの群れなどに支配されているグワン島の半壊した港町に向けて砲撃できる位置に配置させる形にしたのであるが、配置中に、遠く離れた位置に駆逐艦1隻を発見するのである。

 魚人指揮官は、少数の魚人兵を鹵獲するように指示してから、鎧騎士や鎧武者に砲撃指示を出す。

 グワン島の半壊した港町に、駆逐艦による砲撃を次々と行われて、半壊から全壊状態の港町になるのであった。

 魚人指揮官は、手に持っていた拳銃を空に向けて発砲すると、世界側の駆逐艦を狙った部隊以外の魚人部隊が次々と上陸行動を開始する。

 グワン島にいたモンスターの大型昆虫達は、縄張り意識が高いのか、すぐに様々な昆虫が持つ様々な武器や防御力で襲い掛かるが、魚人部隊も世界側から防衛戦で手に入れた戦利品の武器を使って射撃を開始する。



 遠くから見ていた世界側の者達8名は、ダンジョンマスター側のモンスターが統率されて砲撃をしている事とグワン島での統率された魚人の事について報告を行いながら、今の戦況を無線機で報告を続けていた。


「奴らは敵同士だとすると我らの町を襲ったモンスター共は、どこからやってきたんだか」


 艦長はそうとう遠くまで見える双眼鏡を使いながら、疑問に思ったことを口にする。


「艦長、分からない事は考えずに偵察任務に集中しましょう」


 部下からそう言われて、「そうだな」と言葉にしながら偵察任務に集中しようとした瞬間。


「9時の方向!水中レーダーに反応あり!」


 レーダー探知機を使っていた部下の言葉と同時に警報が駆逐艦から鳴る。


「これ以上の偵察は深追いになる、撤退するぞ」


「艦長!12時の方向と3時の方向に更なる反応あり!」


 艦長が撤退指示を出した瞬間、更なる反応をだした水中レーダーの報告に、敵が鹵獲しようとしてきている事に気付く。

 水中レーダーの反応は小さい反応だが、艦長合わせて8名だけで、更に武装を全部他の駆逐艦に渡しているのである、戦闘すらできないような状態なのであるために。


「2時の方角に撤退だ、後方は罠がある可能性が高い」


 艦長はそう指示を出して、2時の方角に艦を向けて撤退を開始する。

 艦長の勘はあったていて、4時から8時の方角それぞれに50の魚人兵が待ち構えていたのだが、残りの9時から3時方向の各時、10兵の魚人兵いて、包囲していたのである。

 駆逐艦に乗っていた8名は頑張って逃げようとするが、逃げきれずに駆逐艦の甲板に乗り込まれて投降する事になったのであった。


 世界側の駆逐艦鹵獲作戦が完了すると同時に、グワン島のモンスター殲滅が完了するのであった。

 昆虫のモンスターは魚人兵の連携で一体一体、昆虫の弱点を射撃しながら駆除していき、ゴブリンは隠れている場所に爆破物を投げたり、銃で射殺したりして殲滅していくのであった。

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