科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第三十七話 第二回サガナ島の大決戦 3 決着

 ダンジョンの外にいた上陸部隊の兵士達は爆風がダンジョン内から外に向かって勢いよく吹き、また即死系の罠が発動したのかと考えていると。


「こんにちは」


 兵士達のいる場所に堂々と白銀色の少し伸ばした髪の白いドレスを着た小学生1年生ぐらいの少女が立っていた。
 兵士達は突然現れた少女に警戒して銃を向けながら問う。


「貴様は何者だ」


 少女はどう答えていいか少し悩んだ後に。


「皆さんを殺しに来た者かな?」


 そう言うと同時に少女の姿が霧のように消えていく。
 兵士達は殺しに来た者と聞いた瞬間、危機感を持ち銃で発砲するが弾丸は、少女の体をすり抜けてそのまま別の兵士に弾丸が命中して同士討ちを少ししてしまう。


「銃を使うときは気お付けろ!」


 兵士の上陸部隊の隊長らしき人物が銃を使うのを気お付けるように言うと兵士達は装備している防具のシールドを展開して、同士討ち対策をする。


「アハハハハハハ、遊びましょう、貴方の体を引き裂いて、この大地に色を塗りましょう!」


 どこからか分からないが少女の声が聞こえ、兵士達は警戒しながら周りを捜索していると、一人の兵士が突然苦しみだして体が溶けていく。


「まずは一人、二人、三人」


 子供がいたずらで楽しくはしゃいでいるような声で数えると同時に一人一人の兵士が、溶けたり・地面から石が棘のように伸びて串刺しにしたり・体が膨張して破裂したりと兵士達はどこからどうやって攻撃してきているのか分からない状態になる。


「急いで見つけろ!」
「ここにはいない!そっちはどうだ!」
「こっちにもいないぞ!」
「必ず近くにいるはずだ!探せ!」


 兵士達は一生懸命に探すが見つからず、次々と殺されていく兵士の姿を見て士気が下がる。


「貴方ももっと楽しみましょ」
「そこか!」


 上陸部隊の隊長らしき人物の背後に現れて声をかけてきた少女に対してナイフを素早く取り出して頭に刺すが、少女は死なずに笑顔で。


「私はこの世界の生命がある限り永遠に生きるの!そしてこの世界の生命が無くなれば私は死ぬ!」


 言葉を終えると同時に上陸部隊の隊長らしき人物は驚きながらもさらに攻撃しようとナイフを頭から抜くが、抜いたと同時に隊長らしき人物の頭が破裂する。


「アハハ、楽しいね!皆もそう思うでしょ!」


 少女は無邪気に笑いながら兵士達を見つめる。


「「ば、化け物だ!逃げろ!」」


 兵士達は恐怖からか士気が乱れ、隊列を崩しながら次々と逃げだすが。


「逃がさないよ」


 少女はまた霧のように消えていき追いかける。
 輸送船が次々の兵士を運んできている場所に多くの逃亡を開始した兵士達が集まり混乱する中。


「あ~そ~び~ま~しょ~」


 全ての輸送船の船首の高い場所に少女が無邪気に遊ぼうと楽しそうに笑いながら、兵士達を見る。


「化け物だ!撃て!撃て!」


 パニック状態になった兵士達は銃を使い乱射すして、少女の体を貫いていき風穴ができていくが同時に瞬時に再生をする。


「貴方達はそれしかできないの?詰まんないからパパのご飯になっちゃえ」


 少女は無邪気に言いながら兵士達を見つめると、兵士達の足と手がバラバラに破壊されていく。


「俺の!俺の足が!」
「誰か助けてくれー!」
「誰か!あの化け物を殺してくれ!」


 兵士達は生きようとするが兵士達の横に次々と少女が現れて。


「輸送艦にいる生きている存在全員をダンジョンにご案内~♪」


 兵士達は驚く、まさか輸送艦が鹵獲されたのではないかと思い輸送艦を見ると、戦艦の後方待機指示になっていた全ての輸送艦がサガナ島に向かって前進しているのだ。
 海上の上にいる戦艦や空母・護衛艦・駆逐艦などは輸送艦の突然の命令違反に驚くが母艦の空母を指揮する艦長がすぐに行動をする。


「全艦に継ぐ、護衛艦を全て撃沈せよ!」


 母艦の指揮をしている艦長は輸送艦が鹵獲されたとすぐに判断して、輸送艦の撃沈命令を下す。
 無事な全艦は戸惑いながらも砲撃を開始しようとするが、一部の駆逐艦が砲撃準備を止めてサガナ島に進む。


「!これ以上鹵獲されるのは不味い、全艦、砲撃をしながら撤退を開始せよ!」


 母艦の指揮する艦長は指示を失敗したと判断して撤退命令を出して、鹵獲されていない全艦は砲撃を開始しながら撤退を開始する。


 サガナ島に立って砲撃しながら撤退を開始する艦を見る少女は残念そうにしながら。


「また遊ぼうね!」


 手を振りながら言うのであった。
 鹵獲した艦は駆逐艦30隻・輸送艦10隻中5隻撃沈又は大破・死者10万超えの被害を受ける世界、一方ダンジョンは食料生産場とサガナ島の地形の破壊をされただけで被害は少なかった。

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