科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第三十六話 第二回サガナ島の大決戦 2

 ダンジョン攻略を開始して1日が経ち、上陸部隊は再度ダンジョン攻略のために進軍を開始する。
 上陸部隊の一部は輸送艦や空母で待機していたが再度上陸行動を開始する、ケガ人で生きている人は重傷であろうが死にかけであろうが治癒魔法で回復して、作戦を続行させている。
 ダンジョン攻略は7層目までのダンジョン情報があるために、7層目まで被害なく進み8層目に行く。
「ダンジョンの食料生産場か?ここは?」
 8層目に着いた瞬間、植物畑と綺麗な泉に魚がいるのを見て言葉にする兵士の一人。
「火炎放射器や毒物を使って機能を破壊しろ!」
 上陸部隊隊長の一人がそう命令をして火炎放射器で植物を焼いてから畑に毒をばらまき、綺麗な泉には毒を流して食料生産機能を破壊していく。
 植物に隠れていた植物モンスターは燃やされて次々と死滅して、綺麗な泉は毒により汚染されて魚が死滅する。
「よし!全軍進め!我々の勝利まで後少しだ!」
 隊長がそう言いながら鼓舞すると、兵士達の気力が上がり足並みがさらに速くなり、9層目に進むが兵士達に絶望が来ることは誰にも知らなかった。


 アポストル・ナイトとリッチは少し怒っていた、それは隠れていた核ネズミからの報告で8層目を荒らすだけでなく主の命を奪おうとしているからである。
 そして、兵士達の足音が9層に鳴り響いてきて次々と兵士達が8層目に続く階段から現れてくる。
「!敵だ!」
 兵士の一人がアポストル・ナイトとリッチに気づいて声を上げると、兵士達は隊列を崩さないようにしながら包囲していき、マシンガンで一斉射撃を開始する。
 銃声の音は9層に鳴り響くがアポストル・ナイトは武器で弾丸を全て弾き、リッチは弾丸が効かずにすり抜けて二人はダメージを受けずに立っていた。
「こいつら、強いゴフッ」
 あまりにの強さに言葉を出した兵士は最後まで言う前にアポストル・ナイトの弾いた弾丸が命中して絶命する。
 アポストル・ナイトとリッチは兵士達の強さを知るためにあえて仕掛けなかったが、前に来た者達と一緒で弱いと感じて。
「その程度か、そろそろこちらも仕掛けさせてもらうぞ」「この私には銃は効かないのになんで銃を使うのか(呆れながら)、まぁ、それだけ知能が無いのでしょう」
 アポストル・ナイトとリッチは同時に喋りながら反撃の行動をする。
 アポストル・ナイトは飛んでくる弾丸を全て弾きながら少しずつ兵士達に向けて弾いていく、リッチはケタケタと骸の体があざ笑うように音を出しながら兵士達の影から黒い影の棘が兵士隊に伸びて、次々と兵士達を串刺しにしていく。
「怯むな!冷静に判断をして対応しろ!」
 一部優秀な兵士は弾かれて飛んできた弾丸をかわしながら黒い影の棘をかわして、指揮する。
 生き残った兵士は手榴弾や火炎放射器などで味方の死体と思うのを破壊しながらゾンビにされないように行動し、応戦する。
「私の対策を少しはしているのですか」
 リッチは笑う、敵の兵士達が自らの手で生きている可能性がある兵士すら殺していくのだから。
「どうした!貴様らの力はそれだけか!」
 アポストル・ナイトは兵士達を挑発して、さらに兵士を殺すために弾丸を弾きながら剣に魔力を流してリーチを伸ばす。
 上陸部隊の兵士が約5千人以上殺された時に兵士達は後退行動をしようとすると。
「そろそろか」
 アポストル・ナイトは後退していく兵士達を見ながら、カウントダウンをする。
 そして、アポストル・ナイトの頭の中のカウントダウンが0になると、9層目に大規模な爆風が来る。
 それは1層目から7層目まで核ネズミが行動を起こして自ら踏まれたり、火器を使わせて自爆したのだ。
「我が兵士よ進軍せよ!ダンジョン内の敵を一人残らず生かすな!」
 アポストル・ナイトが指示を出すと核部屋で待機していた鎧騎士と鎧武者が次々と9層目に来て、8層目にいる敵を殺すために前進する。
「だいぶ、死体は残っていないが壁役を作りますか」
 リッチはかろうじて肉体が無事な死体をゾンビにして鎧兵より先に進ませる。
 8層目に逃げて生き残った兵士達は7層目からの爆風で脱出が不可能だと感じて背水の陣になり反撃をするが全滅する。
 これで、ダンジョン内で死んだ兵士の数が2万を超えるが、まだ上陸部隊は残っており諦めずに進軍してくる。


 核部屋でアポストル・ゴットは創造召喚の準備を終えていつでも召喚可能な状態にしていた。
「そろそろ召喚するか」
 アポストル・ゴットは召喚を開始する一定数の数でそれなりの強い仲間を召喚するために。
「君の安全を優先に少し召喚の変更をさせてもらうよ」
 アポストル・ゴットの後ろからゼロが突然現れて創造召喚の召喚する存在を変更する。
「何かあったのか?」
 アポストル・ゴットは少しは警戒するがベルナドよりは信頼できると思っているために質問をする。
「ベルナドが今いる異世界人達をここに向けて進軍させるように工作している事が分かったので、後、まだ不明ですが何かを見つけたらしくその工作もしているみたいですがそれはあなたを殺すための準備みたいですので」
 予想より早く殺しに来る可能性が上がったことからアポストル・ゴットは急いで強い味方を創造召喚しないといけないと考えると予想以上に生きたい思いが強かったのか魔力ギリギリまで使用して創造召喚する。
「オェェェェ」
 アポストル・ゴットは魔力の限界状態に近いために吐き気と死の苦痛を感じるが、吐き気の方が強かった。
「魔力の使い過ぎです、そこにある装備を魔力に変換させて楽にさせてあげますよ」
 ゼロは壊れた装備や使わないと決められた場所に置かれた装備を魔力に変換してアポストル・ゴットの調子を少し元に戻す
「ゼロさん、ありがとうございます」
 アポストル・ゴットの顔色はまだ悪いが少し動けるようになり、召喚した仲間を見る事にする。
 召喚されたのは少女で見た目は小学1年生に見える。
「初めまして、私に名前頂戴」
 少女は名前が欲しいとアポストル・ゴットに近づいて可愛らしく見つめる。
「それより君の力を見せてほしい、目標はダンジョンに攻めてきている敵だ、名前はその後からだ」
 アポストル・ゴットは先に力を見るために、ダンジョンに攻めてきている敵を使って確かめようと考えた。
「うん、いいよ」
 少女は返事をしながら透明になっていき姿が消える、敵を殺すために。
「小豆柴犬、あの子の力を見てきてくれ、俺は少し辛いから大人しくしている」
 アポストル・ゴットの辛そうな表情を見た小豆柴犬は了承して少女を追うのであった。
「ゼロさん、後から詳しく聞かせてほしいがいいか?」
「俺は仕事があるから君の核に情報を送っとくよ」
 アポストル・ゴットは辛そうに言いながらもゼロに聞くと、ゼロは細かい情報は核に送ると言ったので、少し警戒しながら核に意識を戻すアポストル・ゴットであった。

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