科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第三十二話 大陸と2つの島の会議

 上陸作戦が失敗した報告は8大陸まで伝わっていたが失敗の処罰は行われずに一度、全軍の撤退命令が下されていた。
 そして8大陸と有力な2の島のリーダー、異世界人が1か所の大陸の会議場に集合していた。
「上陸作戦の決行した部隊が被害が酷くて撤退したのは皆聞いているな」
 ドイツ人の一人の筋肉がムキムキの男性が9人に向けて言う、彼の名はバリアル・ディテーである。
「報告書は見せてもらいましたが、ダンジョンの発見はいいとして例の攻撃は無かったらしいですね」
 イギリス人眼鏡をかけた女性が資料を見ながら、謎の攻撃の発生源が不明なことに少し残念そうに言う、彼女の名はレディ・レイカ。
「敵は海の海洋生物と下級アンデットとそれを使役するリッチらしいな」
 黒髪が特徴の日本人の男性、斗真・夏樹がサガナ島の地図を見ながら言う。
「海洋生物と下級アンデットはなんとかなるだろう、そんなん事よりもリッチが問題だ」
 髪の毛が少し長い中国人の男性、郎・慶がリッチの行動や能力の異常性を問題視した。
「どんなにリッチでも物量と特殊魔法部隊で相手をすれば問題ないだろう」
 白髪が特徴のロシア人の男性、ビーゼット・ルーンが数がいれば問題ないと言う。
「物量で攻めるにしても全島が出撃できる数や上陸できる人数、食料など問題があるだろ」
 金髪が特徴のアメリカ人の男性、ミリアム・ミリーが指摘する。
「そこは我々の大陸組がカバーすれば食料は問題ないだろう、問題は謎の攻撃がもしかしたら人工的な物である可能性も考えなくてはならないんじゃ」
 真面目な性格のフランス人の女性、レービット・マリーが他の問題を言う。
「人工物なら我々の方に報告書が来ると思うが、反逆者がまだいると考えているのか?」
 身長が大きいイタリア人の男性、ドン・ドルが魔煙草を吸いながら言う。
 反逆者とは100年前に異世界人をリーダーにするのを反発した宗教の人物やよく思わない人が武器を持ち抵抗した者達の事である。
「それは無いだろう、殲滅したと思われる時期から100年もた経っているんだ。まだ残っているのは自然にうるさいエルフだけだろ」
 身長の低いカナダ人の男性、ルドラ・ベクトルが言う。
「魔道核爆弾を使用してしまい表に出ている敵を殲滅したらいいのではないか?」
 イタリア人の女性、カルダナ・メリーが魔道核爆弾で一掃してしまえばいいと感じに言う。
「それはだめだろう、あれは核爆弾のように害がある兵器だから」
 スペイン人の男性、デベー・オーランドが禁断兵器を使うのはいけないと制止する。
 彼らは上陸作戦開始前に集まっており、失敗した時のための会議準備をしていたがまさか失敗するとは考えていなかったために、5時間以上の会議になり結果、短期間ですぐに出せる戦力10万~20万の出撃が決定する。
 10万~20万の戦力は上陸部隊の数だけで、戦艦や護衛艦・空母の戦力は含めていなかった。

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