科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第三十話 サガナ島上陸作戦 上陸戦

 3方向からの進攻作戦で1方向が上陸が失敗したが2方向は作戦通りに動けているが、上陸が可能な1方向の部隊が上陸して数分後、攻撃を受ける事になる。
 元港町の更地をA地点として元港町のサガナ島のリーダー(キャリー・アレク)が脱出しようとした地点をB地点、崖で登れない場所をC地点としており、C地点は崖に向けて砲撃を行った事により登れるようになっている。
 B方面の作戦行動中の上陸部隊が輸送船から20人ずつ上陸して次々と洞窟内に進んでいき、洞窟内の途中に2人の死体を発見するが、回収は後回しにして洞窟の外に先陣を歩いていた人が突然倒れると共に銃声の音が鳴り響く。
「敵襲!」
 一人の兵士が隠れながら謎の敵の攻撃にあっている事を大声で伝えると、多くの兵士は銃の射線から身を隠せる場所に移動する。
 兵士達にとって銃撃戦は初の実戦になるが、訓練をしていたのでそれほど混乱せずに動くことができた。
 兵士達は身を隠すと反撃と銃や手榴弾で反撃を開始して、銃撃戦となる。
「こちらB上陸部隊、洞窟から出た先に何かから攻撃を受けている、至急支援砲撃を要請したい」
 伝達の兵士が無線機で戦艦や護衛艦に支援砲撃の要請をすると。
「了解した、急いで射撃できる位置に移動して支援砲撃を開始する。開始する時はまた連絡する」
 無線機からそう応答があり、兵士達は耐える事に集中する、後続から仲間が来ており後ろは安全と判断しながら。
 数分間の銃撃戦が続いていたが。
「こちらゲーテル戦艦、これより支援砲撃を開始する」
 無線機から突然の支援砲撃開始の報告が来て、兵士達は砲撃に巻き込まれないように身を隠すと同時に銃を撃ってきた存在が森から現れる。
「敵を視認!スケルトンだ!」
 スケルトンを見た兵士達は、大昔の先人達の死人だと考えるが歴史にここが開拓された歴史は無く、未開の地だと思い出して使役者がいないか探すが見つからない。
「隠れているか、スケルトンをこちらまで近づけさせるな!」
 兵士達は銃と手榴弾で応戦して、スケルトンは顔を出した兵士や近距離まで接近して銃で射撃をして戦う。
 約30分の戦闘でスケルトンを殲滅する事に成功するが、兵士39名が死亡した。
「今は悲しんでいる場合ではない!全軍進め!」
 兵士の隊長らしき人物が指示を出して支援砲撃で焼け野原となった森に進もうとすると、一体のアンデットのリッチがいつの間にか立っていて骨の手を死体のある方に向ける。
「リッチだと!スケルトンの使役者か!」
 兵士達は銃を構えて一斉射撃を開始するがリッチに銃弾が効いてないのか嘲笑いながら。
「私だけに集中していいのかね」
 そう言葉にすると、兵士達の後方から他の兵士の悲鳴が上がる。
 一部の兵士が見ると、死んだはずの兵士が動き味方の兵士に銃や体を使って襲ってきているのだ。
「なっ、リッチでも数日かけて死人を使役するのではないのか!」
 兵士は驚きの余りに声に出す、普通のリッチは死体を操るのに最低1日はかかる、アンデット化するにしても1週間以上は必要なのだ。
「私を普通のリッチと見られては困る、主から創造されし私は特別なのだ!」
 そう言いながら次々と死んだ兵士をゾンビにしていくリッチに兵士達は混乱する。
 兵士達が使っていた銃は全種族に有効な魔法付与をした弾丸であり、ゴーストでも銃弾で倒せるのだが、目の前のリッチには効いてない事から一部の兵士が無詠唱の魔法攻撃に変えて応戦する。
 流石に完全物理攻撃を無視していても魔法攻撃は食らうのか回避行動を開始しながら手に持った拳銃で射撃を開始する。
 リッチの銃撃は運のない兵士は弾丸が防弾チョッキを貫通して死に耐えるが多くの兵士は貫通せずに防弾チョッキの間に命中して重症になるか無傷である、問題はゾンビになった兵士でマシンガンやライフル系の銃のために拳銃よりも殺傷性が高いのだ。
「撤退命令だ!急いで撤退するぞ!」
 どこからか大声で叫ぶ兵士の声、今の状況を報告していたらしく撤退命令が出たらしい。
 兵士達は乱戦状態にも関わらず連携をして撤退を開始する、多く生きて帰るために。
 輸送船は数があり全員乗せれないが限界まで乗せて運ぶ、駆逐艦も協力して兵士の回収をして死者約500人程ですむが作戦は失敗してしまった。
 輸送船や駆逐艦で撤退中、兵士達は混乱状態になっており島に帰還するまで混乱は続いた。


「多く逃がしましたが作戦は順調ですね」
 リッチは逃げていく船を見ながら、新しく仲間にしたゾンビに上陸できないはずの場所から無理やり道を作り上陸してきている船の破壊するために移動するのであった。

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