科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第二十九話 サガナ島上陸作戦 海戦

 サガナ島は駆逐艦6隻・護衛艦3隻・戦艦1隻・輸送艦2隻の×3艦編成で3方向から同時進行を行っていた。
 戦艦と護衛艦がサガナ島に向かって砲撃の雨を降らせながら、輸送艦から次々と輸送船が出てきて兵士をサガナ島に向かって運び、駆逐艦は輸送船が上陸できるように周りの警戒をしながら魚雷と爆雷の用意をする、上陸作戦を成功させるために。
 兵士達は攻撃が来ない事から心に余裕が生まれるが、元港町の更地方面に進む輸送船に襲う存在が現れる。
 駆逐艦の探知に4つの反応を確認して警報を鳴らすが、海中を高速で移動する相手に駆逐艦は対応が間に合わずに海中から現れた巨大なサメ4匹が輸送船4隻を真っ二つにする。
 警報を聞いた兵士達は気を引き締めていたが、19mの大きなサメ襲ってきたので救援要請を無線機で要請をする。
 駆逐艦は急いでサメ4匹を仕留めるために駆逐艦に搭載されている主砲で射撃しながら接近するが、サメに主砲の弾丸が命中しても12cmの砲では傷一つ付けられずに弾かれる。
 次々とサメに輸送船が破壊されて兵士が海に放り出される、兵士は泳げるが運が無い兵士はサメに食われるのであった。
「急げ、急いであのサメに爆雷をお見舞いしてやるぞ」
 駆逐艦の艦長は急ぐように言い主砲を撃ちながら目標がこちらに向くようにするが、サメは無視して輸送船を襲いまくる。
 護衛艦3隻と戦艦1隻が救援のためにサガナ島の砲撃を中止して参戦に向かうが判断が遅すぎたのか先行していた輸送船は全滅、後続の輸送船は安全が確保されるまで待機状態になっている。
「目標はサメ、撃て!」
 戦艦の艦長が護衛艦3隻と戦艦1隻に砲撃指示を出し、4匹のサメに向かって砲撃がされる護衛艦の攻撃は小さな傷を与える事に成功するが戦艦の攻撃は外れる。
 サメは気にせずに護衛艦に狙いを定めて襲い掛かり、護衛艦は回避行動をするが体当たりや嚙付きが命中して魔法で艦を強化していてもダメージが大きく浸水してしまい大破してしまう。
「護衛艦の乗組員は退せよ!」
 護衛艦の艦長が退避指示を出して、護衛艦に搭載されているテレポートで戦艦に退避行動を行ったおかげで死者は出なかった。
 しかし、まだ危機は終わってなかった、サメが次に目標にしたのは駆逐艦で海中に深く潜る。
「次はこちらに狙いを定めています!」
 探知機を使っていた乗員が大きな声で報告を行い、艦長は静かに待つ、そしてサメが接近してきた時に。
「全駆逐艦、爆雷投下開始!」
 無線機で指示を出した駆逐艦担当のリーダーが指示を出すと、駆逐艦は一斉に爆雷を投下する、投下された爆雷は海中内で爆発しながらサメに襲う。
 サメはどんなに堅い鱗があっても爆雷の前では不利で離れるが、次に輸送艦を狙ったのか輸送艦に向かって全速で向かう。
「輸送艦は今すぐ避難せよ!」
 戦艦からの無線で指示を受けた輸送艦2隻は全速力で逃げようとするが、サメに追い付かれて嚙付きや体当たりで輸送艦にダメージが蓄積されていき沈み始める。
 輸送艦の乗員は艦が持たないと分かり、3つの島の一つに続くテレポートで退避を開始する。
 サメは獲物がいなくなったと判断したのかどこかに去っていき、駆逐艦と戦艦は生き残りの救出を行うのであった。
 この元港町の更地に向かう海戦で約2千人は死亡、護衛艦3隻撃沈、輸送艦2隻撃沈した。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品