第二十八話　アポストル・ゴット達の作戦会議

　ホホロドザメを創造召喚して1カ月以上が経ち少しずつダンジョンは大きくなっていた。
　ダンジョンは10層まで拡張しており、振り分けはこんな形である。


　1層目
　　洞窟型の大きな迷宮で5つのハズレ部屋と1つの2層目に続く道を用意しており、途中の道には隠れ部屋を複数用意して挟撃や奇襲の形をしていた。
　　防衛に立たせているのは複数の核を持った人型のゴーレムである。
　2層目
　　一度改装して大部屋だけの部屋に変えた場所、隠れれる場所は塹壕しかないが塹壕内には人型のゴーレムとスケルトンがおり、3層目に続く入り口前には銃を武装させたスケルトン50体が待機している。
　3層目～7層目
　　3層～7層を合体させた大迷宮、何回も使えるダンジョン型トラップを創造召喚で召喚して何重にも仕掛けた階層である。
　8層目
　　食料生産施設(魚・植物など)、モンスターは植物系が少しいる。
　9層目
　　核成長＆家畜場(鶏・牛など)
　10層目
　　核部屋


　となっているがまだまだ安心はできない、いつまた攻めてくるか分からないために最大限の防衛を作る必要があるからだ。
　アポストル・ゴットは防衛作成に悩んでいると、小豆柴犬が近づいてくる。
「また何か来たのか」
　アポストル・ゴットはまた何か来たと考えながら念話で確認すると。
「おいおいおい、まじか」
　アポストル・ゴットにとって来てほしくない相手が来た、それは軍である。
　アポストル・ゴットは急いでアポストル・ナイトとリッチを連れてくるように小豆柴犬に命じて策を考える。
(アポストル・ナイトは強いが一つの戦力に集中するとアポストル・ナイトがやられた時に不利になる、しかしホホロドザメとアポストル・ナイトでリッチでそれぞれ一か所づつ対応しても守れる可能性が低い)
　数分後、色々考え事をするアポストル・ゴットにアポストル・ナイトとリッチが到着して。
「アポストル・ナイト、俺を外まで運んで状況を見せてくれ、リッチは3方向同時進行の状況を止められるか？」
　アポストル・ナイトはアポストル・ゴットを抱っこして、リッチは武器と与えられたスケルトン200体とホホロドザメとアポストル・ナイトで対応が可能と言う。
「リッチ、できたらアポストル・ナイト無しで作戦をたててみてくれ」
　アポストル・ゴットは今後のためにそうリッチに言うと、リッチは悩みながらも。
「でしたら、1つの部隊をダンジョンに誘い込む事を許可してほしいです、我々だけだと不安要素がありますので」
　了承するには、これをしないと危険だと判断したリッチはダンジョンに一部の敵を招く許可を聞き。
「それはいいよ、ダンジョンの防衛力を少し見たいからね」
　許可するアポストル・ゴット。
　こうして第2次サガナ島の戦闘が行われる状態となったのであった。