科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第二十一話 アポストル・ゴットに受けた不正修正と救済

 アポストル・ゴットはダンジョン内に侵入していた者達が出ていく感覚を感じて全身白い甲冑が侵入者達を殺し、外に仮設拠点を建てた場所を襲撃して勝っているのではと思っていたが、新たなる侵入者を感じる。
 新たなる侵入者は異物が侵入した感覚より心臓を握り絞められた感覚がして、息を荒くするアポストル・ゴット。
 急いで次の創造召喚をして戦うべきと判断して召喚しようとした瞬間。
「初めまして、上山将多さん、いや今はアポストル・ゴットさんでしたか」
 アポストル・ゴットは一度死ぬ前の名前を言われて振り向く、なぜ名前を知っているのかと。
「私はゼロと言います、今回は神々の管理者の問題がありまして確認しに来ましたが、…………やはり色々問題を起こしていますねこの世界の管理人わ」
 ゼロと名乗った召喚した全身白い西洋の甲冑を担いだ全身黒い西洋の甲冑の存在はアポストル・ゴットの心臓の核を見ながら言い、俺の核に右腕を伸ばしながら人差し指を向けて。
「設定の再検証開始」
 アポストル・ゴットはその言葉と共に深い眠りに襲われる、何をされたのだと思いながら。


「さて、白い甲冑さん起きなさい」
 ゼロは担いでいた全身白い西洋の甲冑を地面に投げ捨てる。
 ガッシャンと甲冑が音を立てながらバラバラになり地面に落ちると同時に全甲冑が宙に浮き、元通りの形になってから胴体に開いた穴を再生して。
「俺を殺さずここまで連れてきて何がしたい」
 少し怒りを込めた全身白い西洋の甲冑は冷静にしながらも主を守るために核を守れる位置に動きながら質問する。
「あなたにはこの世界のリセットをしてほしいのですよ、そのためには私が動くよりもそこにいるアポストル・ゴットにやってもらった方が速いですしね」
「何故貴様がやらないんだ?」
「そんなことをしたら時間がかかるからと色々干渉できない事が多いのですよ」
「リセットとはこの世界の皆殺しでいいのか?」
「それであっているのですが、貴方みたいにやりすぎると問題が起きる可能性があるので気お付けてください」
「私が侵入者の殲滅に動いてどんな問題が起きたのだ?」
「この世界に異世界の住民を数名送られる手前でしたね」
 質問する全身白い西洋の甲冑にゼロは普通に答えていると、作業が終わったのかゼロは右腕と人差し指を向けていた体勢を止めてアポストル・ゴットの仮の肉体を見る。
「アポストル・ゴットさん、起きてください~、そんな状態で神の使徒と名乗って恥ずかしいですよ」
 ゼロは挑発するかのように言うと同時にアポストル・ゴットは目を覚まして。
「俺に何をした?」
 アポストル・ゴットに何かをしたらしいゼロは。
「簡単です、貴方にされていた不正な設定を解除してあなたの魂がこの世界が安定すると同時に崩壊しないようにしたのですよ」
 そう答える、普通なら信用できないが殺されない事から考えてアポストル・ゴットは半分信頼しながら。
「大人しくしていたら殺されないだろうと考えていた自分が甘かったな、それであの光景は事実だろうな?」
「事実ですよ、ちなみに貴方のアポストル・ゴットさんが暮らしていた世界の管理者も問題ない範囲なら手伝えるようにしてありますので」
 アポストル・ゴットが見た光景は、ベルナドと他の神が話す光景とベルナドと話していた神がゼロの言葉を真剣に聞きながら死を覚悟している光景であった。
 ベルナドと話していた神は自身の暮らしていた神であるが100以上の世界から異世界召喚の阻止を一人でしていて、下位の神の問題まで手を出せなかったらしく自身の世界の住民を使わないように解決しようとするが、干渉すれば世界が壊れることから悩んでいたらしく、自身が粛清されてもかまわないと覚悟をして異世界に住民を送っていたらしい。
 粛清された後の代理人も数名用意しておりいつでも粛清されても大丈夫な状態にしていたらしいが、アポストル・ゴットを助けながら問題を解決後に処分内容を決めるらしい。
「あの神は動けないので、貴方が魔力で創造召喚をするみたいにすればあちらの世界の武器がこちらでも使えるようになりますよ、そのまま使えば負けますが」
 ゼロは説明と共に普通に使えば負けるよと言う。
「いや、流石に近距離武器しか使えないのは困っていたから助かった、そう言えば鹵獲した武器や兵器は魔力に変換できるのか?」
「普通にはできませんが私が来た時に魔力に変換してあげましょう」
「なら・・・・・」
 アポストル・ゴットはいくつか質問をしてゼロは質問に答える。
 分かった事は神が世界に干渉できるのは問題が起きる前か後からでであること・俺に協力するのは干渉ギリギリレベルの範囲まで・ゼロが来るのは1年に1度などである。
 アポストル・ゴットの質問が終わるとゼロは仕事があると言い、去っていった。
 ゼロが侵入してきた時の感じた感覚は無くなっているがまだダンジョン内を歩いて出口に目指していることが分かる、先にこの世界に来た者達も自身と同じ事をされていた可能性があり何とも言えない気持ちになる。
 しばらくは従い、殺されない対策ができたら反逆した方がいいと考えて動くことにするアポストル・ゴットであった。

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