科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第十八話 開戦開始 後

 傭兵達は1層目で新たな仲間が来るのを待って作戦の内容と他の仲間について話あっていた。
「1陣から6陣まで合わない事から考えるに全滅させられて何かに回収されたか捕食されたと考えていいだろう」
 先行していた者達は、全滅させられて何かの存在に回収されたか捕食されたと考える傭兵達に一人が再認識するように話す。
「そうだろうな、ここまで来る途中に人型のゴーレムの奇襲があったという事はそういう事だろう、数が少なかったのは先行していた者達が倒したか、最初から少数と考えてもいいと思う」
 もう一人の傭兵がそう言い、皆が賛同する。
 こうして何回も話し合っている間に8陣から15陣まで到着する。
 後から来た傭兵にここの洞窟の危険性と奇襲に合ったか確認をしながら、数がそろったことにより最初に少数の人数を2層目に続く階段を降りていき偵察に向かう。
 1陣は約100人構成で送られているために最初の陣は除いて500以上は殺されていると考えられる、そのために事前の偵察と数でカバーしないと危険と判断したのだ。
 偵察に行った者たちが数分後にすぐに戻ってきて情報を教えてくれる。
 2層目は大きな部屋で広場と言える大きさにスケルトンの群れがおり、塹壕が何か所にもあるらしい、後は偵察に行った仲間2名がトラップにかかり死亡した、罠に使われていたのは手榴弾らしい。
「全員気合入れるぞ、絶対制圧して生きて帰ったら依頼者から金を貰おうではないか」
 一人の傭兵が言うと全員が乗り気に叫ぶ、こうして士気が高い状態で次々と階段を下りていく傭兵達は団結するのであった。
 2層目に入った傭兵は走りながら銃や手榴弾でスケルトンに攻撃をしながら進むがスケルトンは回避を優先するようして被害を少なくする。
 塹壕にも塹壕の中にめがけて手榴弾を投げて爆破した後に確認して奇襲されないように動くが確認しに行った傭兵が足を掴まれて、塹壕内に引きづり困れると同時に悲鳴を上げた後に声を出さなくなる。
 それを目撃した傭兵は塹壕内に敵がいると知り、手榴弾を投げようとするが塹壕内から人型のゴーレムが顔お出して傭兵から奪ったとされる銃を使い反撃してくる。
 スケルトンに集中しながら罠が無いか確認して進む傭兵は次々と全身するが、人数が多いためにたまに罠が作動して巻き込まれる仲間がいた。
 最初は優勢に動けていた傭兵だったが途中で優勢が同等の戦闘になる、原因は先行していた傭兵の銃を持っているスケルトンが現れて、射撃をしてきたのだ。
「塹壕に入るな、人型のゴーレムが潜んでいるぞ」
 銃撃から逃れようとする傭兵に声をかけるが何人かは塹壕に近づいて人型のゴーレムに塹壕内に引きづられる。
 隠れ場のない傭兵達は伏せながら応戦するが、身を隠す場所がなく弾丸が当たらない事を祈るのであった。
 前線の状況を知らない傭兵は次々と入ってくるが、銃撃戦になっていることを入り口で気づき、後方から援護射撃を行う。
 数時間の戦いにより、人型のゴーレムとスケルトンを倒した傭兵だが、ざっと数えても200人はやられたと分かるほどに悲惨な状態である。
「動けに奴や重症者は仮拠点まで運ぶぞ」
 傭兵達は仲間を助けるために一度撤退する、武器や遺体を回収して。


 核部屋にいるアポストル・ゴットは傭兵達が後退していることに気付く。
「2層目も全滅したが進軍は止められたな」
 気を抜けない状況ではあるが、少しづつ魔力が回復すると同時に魔力量が成長していた。
「このままいけば負けるだろうが逆転してやる」
 3層目は防衛とは言えないが肉食植物が配置している、だが防衛能力は壊滅したと言っていい状態である。
 逆転するために強い思いを込めながら大量の魔力を消費して2人を創造召喚しようとする。
 魔力が多いからか召喚される位置から目を開けられないほどの眩しい光が放たれてアポストル・ゴットは目を閉じる、そして光が収まり目を開けると、一体の全身白い西洋の甲冑が現れる。
「1体だけだと」
 ショックを受けるアポストル・ゴットだが全身白い西洋の甲冑が動くか怪しいと考えていた時に。
「初めまして我が主」
 言葉にしながら礼儀正しく挨拶をしてくる全身白い西洋の甲冑、アポストル・ゴットはまだ負けたわけではないと考えて命令をする。
「お前は今、ダンジョンに侵入してきている相手とダンジョンの外に仮設拠点を建てている者達を始末しろ、できるな」
「分かりました、それでは狩りに行きますが私が持っている剣では心もとないのでそこにいるゴーレムが持っているマシンガンを貸してください」
 アポストル・ゴットは全身白い西洋の甲冑が多くの者を殺してくれることを願いながら、マシンガンを持っていくことを承認して行かせる。
 全身白い西洋の甲冑は自信ありという感じに歩いていく、これがこの世界の最初の悪魔として動く存在だとは誰も分からずに。

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