科学と魔法が発展した異世界VSダンジョンマスター

傭兵

第十五話 動き出す戦争の影

 アポストル・ゴットは被害が人型のゴーレム100体以上が再起不能になって侵入者の15人中11人を殺せた事に頭を悩ませていた、それは銃火器を持った集団が高確率でここに来ると考えていたからだ。
 洞窟の大きく複雑な迷路内では少数部隊に奇襲は成功する事が分かったが、気付かれたら数で攻めないと無駄にやられるだけであるからだ。
「賭けをやるか」
 自身の限界まで魔力を消費して、強力な仲間の創造を考える。
 先にこの世界に来た人達の知識をフル活用して敵が来る前に生み出さないといけないが、自身の核が破壊されて死が確定する、創造で生み出しても確実に勝てる可能性は無いがこれ以外に対策方法は無いために最悪な賭け事をしなくてはならないのだ。
「高校生ぐらいの大きさがあれば俺も戦えたのに、体の成長を待つ時間は無いか」
 愚痴を言いながらも真剣に考えるアポストル・ゴット、ダンジョンに部隊が攻めてくる時間が少しづつ迫って来るのだった。


 一方ところ変わってサガナ島にある港町、名前はサガナ町と言われている町は動物の大襲撃に一度は大被害にあったがすぐに復興して前よりも大きくなっていた、この町のリーダーは異世界人で転移者である。
「まさかここの島にダンジョンがあるとは、これ以上他の仲間に頼ってせっかく手に入れた町を手放すわけにはいかない」
 少し髪の色が茶色のリーダーは豪華な服を着ながら独り言を言い、書類と睨めっこする。
 書類は募兵予算と書かれていて募兵に必要な資金と兵士に分配する物資や武器・お給料などの必要予算予測が書かれてあるが、募兵はあまりうまくいっていない状況であった。
 住民は突然の募兵で説明がない事から募兵にあまりよくない感情を持っているからだ。
 頭を悩ませながら予算見直しをさせるためにハンコを押さずに見直しの箱に入れて次の書類を確認すると、傭兵の募集状況の報告書であり傭兵の募集状況は予測では千人の予想であったが予想以上に多く五千人の募集ができていたのだ。
 しかし、傭兵の武装はバラバラで武装の差が大きく使える人材と使えない人材が混じっているのだ。
「使えない人材は捨て駒に突撃させて、使えるのは捨て駒の次に送るか」
 そう考えながら書類を読み終えて確認したと分かるようにハンコを押す。
 そして次々と書類を見ながら分別していき、仕事をするのであった。


 サガナ島とは別の場所の島でこんな噂が流れていた。
「サガナ島でダンジョンと思われる場所が存在する可能性がある」
 この噂はサガナ島から運ばれてきた重症者のニュースと募集している噂からできた話であり、事実かは不明なのだ。
 この噂を聞いた異世界人の転移者は確認しようと考えたがあの異世界人は話さないだろうと考えてスパイを送ることにした。
 もし、ダンジョン攻略のために救援要請をしていたら各島から増援が来て有利に戦えただろうが要請をしなかった事により、正規兵が少なく傭兵の数押しのために結果が分からなくなった。

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