電気使いは今日もノリで生きる
大蛇の倒し方
神無月一週目水曜日
「どうやって殺せばいいんだ?」
『うーん、ちょっと待ってて今思い出すから』
というわけでイフリートは少し離脱。僕とクレアだけで戦わなければいけないわけだけど
「ま、防御だけなら大分楽だよな」
「慢心はよくないよ…さっきも『領域』後の硬直を狙われてたじゃないか」
「それはそうだけどさ…」
言われたくなかったことをずけずけと言ってくる。てか明らかにこの大蛇…ヒュドラか?は『領域』のことに気がついている動きだったよな。攻撃のテンポをずらしてきたし
「ま、しっかり戦いますか『炎の剣』」
「だね『創造』」
お互いに剣を手に持つ。うん、やっぱりこういう大蛇を狩るとなれば剣で戦うのがお決まりだよね。そうだ、八岐大蛇って確かスサノオが討伐してその尻尾から手に入れたのは草薙の剣だっけ?有名な話だよな
「なるほど…それでスサノオはどうやってヤマタノオロチを倒したんだ?」
「さあ?」
そんな詳しいことなんて覚えていないって。基本的にスサノオが倒しましたで大体通用するし。それ以外のことは基本的に無視してもいいからさ
「なんかミライのとんでもない性格が明らかになったんだけど」
「僕がずぼらだって言いたいのか」
「わかっているならいいよ…っと」
僕らはもう一度その場を離れる。またしても蛇が襲いかかってきたからだ。なんやかんやで作戦とかまったく話し合っていないけど大丈夫か?まあ、クレアとなら多分大丈夫だろう。
「ミライ、僕から先に行く『火の領域』」
襲いかかってくる蛇を一旦クレアが吹き飛ばし…それを読んでいたのか追撃がくる。でもさっきのを見て、わかっていた。追撃に来るのは一匹だけだと。だから僕は砂鉄を伸ばして…そのままその蛇を切り裂いた
「これって血に毒とかないよな?」
あまりの吹き出しっぷりにそう思ってしまう。で、僕の方に向かってきたのは全部で4匹、砂鉄は伸ばしてしまっているけど…
「『電気鎧・第五形態』」
今度こそ高く飛び立つ。僕を追いかけて胴体を伸ばしてくるけど…そこ、僕がさっき砂鉄をばらまいていたところだよ?
「『爆発』」
爆風で吹き飛んでいく。巻き込まれた4つの頭は全て爆発に巻き込まれて焼け落ちている。ふう、うまいこと囮がうまくいったかな。
「そっちはいい感じだね…これで蛇の数を確認することができた」
「だな」
胴体に残っていたのは全部で4匹。クレアに4、僕に4ということを考えると全部で12匹いることになる。12ってあれか月の数と同じかそれとも星か
「復活に少し時間がかかるみたいだね」
死んだ5匹の蛇は胴体に回収されている。あんがいなんとかなりそうか?だが、僕のそんな慢心を突くかのように二匹の蛇が口から毒を吐き出した
「あれは僕らでは防げない…ミライ!」
「『電気の領域』」
吐かれた毒を吹き飛ばす。これで追撃が来るんだよな。僕たちに襲いかかってくる蛇がしっかりと見える。それをクレアが剣で切り裂いていく。よし、あとは…
『向こうの数を確認して』
「え?」
遅かった。突然地面から一匹の蛇が突き出てきて僕は左腕を思いっきり噛まれてしまった。このままでは食いちぎられる
「ふざけんなよ『変化』」
慌てて腕を電気に変換させて口から抜く。もう一度人間の肉体に戻している間に蛇に向き合う。幸いにして毒が注入される前に抜くことができたみたいだ。せっかく僕の電気を食ったんだ。遠慮せずに喰らってくれ
「『遠隔起動』」
「お前相変わらず無茶するなぁ」
僕を食べようとした蛇は苦しそうにのたうちまわっている。体内で爆発させたのは大分効いたみたいだ。まあ外側に比べて内側って脆いからね
『油断大敵よ…』
「わかってるよ」
四方八方を囲まれている今の状態を見て油断なんてできるはずもない。すぐに慢心してしまうのは僕の悪い癖だな。もう少し冷静さを心がけないと。
「それで?思い出したのか?」
『ええ、大丈夫よ…とりあえず頭を切り落としなさい、そしてその切った部分を私の炎で焼けば復活はしないわ』
なるほど、そうやって倒すのか。向こうの頭は全部で12…クレア、それだけイフリートを召喚し続けることできるか?
「なめんな…もたせてやるよ『精霊召喚・イフリート』」
『さて、怪物退治と行きますか』
クレアが蛇の不死性を壊すというから僕の役割は首を切り落とすってところだな。で、そのやり口として…口ではああ言っているけど時間をかけたらきっと厳しいんだろうな。さっさと済ませるか
「焦らなくていい…絶対にもたせてみせるから」
『焦ってしくじられる方が嫌ね』
「わかったよ」
諌められて冷静になる。まずは数を減らすことを心がけよう。『来るわよ!』ちゃんと見えている。上から2匹、真正面から三匹、下に一匹
「『電気の領域』からの…」
下から飛び出てくるのに合わせて地面を強く踏む。他の5匹は『領域』で吹き飛ばしている。地上に出てくる瞬間に爆発に巻き込まれて苦しそうだ。他の頭は…ちっ、空中に身を踊らせているところを狙ってやってきている。おまけに一匹が毒を吐いてくる。狙ってきた蛇は砂鉄の剣で切り落とし、毒は…
「『炎の壁』…そして『精霊の炎』」
「さんきゅ」
クレアが蒸発させてくれた。毒が蒸発したからだろう。あたりにちょっと刺激臭が蔓延している。この程度で済んで良かったと思うしかない。あの毒がどんな毒なのかは知らないけどさ
今クレアが燃やしたのは2匹。確かに燃えている限りその蛇は復活しないみたいだな。それで漏らしたのはすぐに復活している。
『クレアの方に狙いを変えてきたわね』
「問題ないよ…『炎の陣』」
周囲に結界が貼られる。これで少しは攻撃されても持つ。でもこっちとしてもかなり厳しいんだけどね。6、7匹の蛇が一斉に襲いかかってきたら全部に対処できない。おまけに噛まれてしまったら一貫の終わり。『変化』を使わないといけない。
「『放電』…ちょこまかと逃げられる」
「狙いが甘いぞ『炎の舞』」
そんなことはわかってるよ。向かってくる蛇たちを切ってはいるんだけどこちらの戦い方を見て切られた首を守るようにして他の首が動いている。クレアの狙いを絞らせないつもりだ
「『火』…厄介だね」
「だな『電気の領域』」
一旦戦況をリセットするために『領域』で蛇たちを吹き飛ばし、クレアの元に駆け寄る。僕の近くにいなかった2匹が向かってくるけどそれはクレアが燃やしてくれた。あ、今いけるかも
「『創造』」
少し距離が離れていたが、『領域』の影響で届くことができ、無事に首を切り落とすことに成功した。そのまま流れるようにクレアが燃やし、残りの首はあと8本。なるほど、この状態がヤマタノオロチか
『そんなわけないでしょ…ってあら?』
「ん?」
燃やされている蛇の首が胴体に吸い寄せられていく。そしてその中の一匹の首が…その肉を喰らう。いや何してるんだ?もしかして蠱毒的な何か?
『そんなことないと思うけど…あ、そういうこと』
燃えている部分が全て喰らい尽くされるとそこから…また新しい頭が生えてきた。いや、これ無限ループかよ
「どうやって殺せばいいんだ?」
『うーん、ちょっと待ってて今思い出すから』
というわけでイフリートは少し離脱。僕とクレアだけで戦わなければいけないわけだけど
「ま、防御だけなら大分楽だよな」
「慢心はよくないよ…さっきも『領域』後の硬直を狙われてたじゃないか」
「それはそうだけどさ…」
言われたくなかったことをずけずけと言ってくる。てか明らかにこの大蛇…ヒュドラか?は『領域』のことに気がついている動きだったよな。攻撃のテンポをずらしてきたし
「ま、しっかり戦いますか『炎の剣』」
「だね『創造』」
お互いに剣を手に持つ。うん、やっぱりこういう大蛇を狩るとなれば剣で戦うのがお決まりだよね。そうだ、八岐大蛇って確かスサノオが討伐してその尻尾から手に入れたのは草薙の剣だっけ?有名な話だよな
「なるほど…それでスサノオはどうやってヤマタノオロチを倒したんだ?」
「さあ?」
そんな詳しいことなんて覚えていないって。基本的にスサノオが倒しましたで大体通用するし。それ以外のことは基本的に無視してもいいからさ
「なんかミライのとんでもない性格が明らかになったんだけど」
「僕がずぼらだって言いたいのか」
「わかっているならいいよ…っと」
僕らはもう一度その場を離れる。またしても蛇が襲いかかってきたからだ。なんやかんやで作戦とかまったく話し合っていないけど大丈夫か?まあ、クレアとなら多分大丈夫だろう。
「ミライ、僕から先に行く『火の領域』」
襲いかかってくる蛇を一旦クレアが吹き飛ばし…それを読んでいたのか追撃がくる。でもさっきのを見て、わかっていた。追撃に来るのは一匹だけだと。だから僕は砂鉄を伸ばして…そのままその蛇を切り裂いた
「これって血に毒とかないよな?」
あまりの吹き出しっぷりにそう思ってしまう。で、僕の方に向かってきたのは全部で4匹、砂鉄は伸ばしてしまっているけど…
「『電気鎧・第五形態』」
今度こそ高く飛び立つ。僕を追いかけて胴体を伸ばしてくるけど…そこ、僕がさっき砂鉄をばらまいていたところだよ?
「『爆発』」
爆風で吹き飛んでいく。巻き込まれた4つの頭は全て爆発に巻き込まれて焼け落ちている。ふう、うまいこと囮がうまくいったかな。
「そっちはいい感じだね…これで蛇の数を確認することができた」
「だな」
胴体に残っていたのは全部で4匹。クレアに4、僕に4ということを考えると全部で12匹いることになる。12ってあれか月の数と同じかそれとも星か
「復活に少し時間がかかるみたいだね」
死んだ5匹の蛇は胴体に回収されている。あんがいなんとかなりそうか?だが、僕のそんな慢心を突くかのように二匹の蛇が口から毒を吐き出した
「あれは僕らでは防げない…ミライ!」
「『電気の領域』」
吐かれた毒を吹き飛ばす。これで追撃が来るんだよな。僕たちに襲いかかってくる蛇がしっかりと見える。それをクレアが剣で切り裂いていく。よし、あとは…
『向こうの数を確認して』
「え?」
遅かった。突然地面から一匹の蛇が突き出てきて僕は左腕を思いっきり噛まれてしまった。このままでは食いちぎられる
「ふざけんなよ『変化』」
慌てて腕を電気に変換させて口から抜く。もう一度人間の肉体に戻している間に蛇に向き合う。幸いにして毒が注入される前に抜くことができたみたいだ。せっかく僕の電気を食ったんだ。遠慮せずに喰らってくれ
「『遠隔起動』」
「お前相変わらず無茶するなぁ」
僕を食べようとした蛇は苦しそうにのたうちまわっている。体内で爆発させたのは大分効いたみたいだ。まあ外側に比べて内側って脆いからね
『油断大敵よ…』
「わかってるよ」
四方八方を囲まれている今の状態を見て油断なんてできるはずもない。すぐに慢心してしまうのは僕の悪い癖だな。もう少し冷静さを心がけないと。
「それで?思い出したのか?」
『ええ、大丈夫よ…とりあえず頭を切り落としなさい、そしてその切った部分を私の炎で焼けば復活はしないわ』
なるほど、そうやって倒すのか。向こうの頭は全部で12…クレア、それだけイフリートを召喚し続けることできるか?
「なめんな…もたせてやるよ『精霊召喚・イフリート』」
『さて、怪物退治と行きますか』
クレアが蛇の不死性を壊すというから僕の役割は首を切り落とすってところだな。で、そのやり口として…口ではああ言っているけど時間をかけたらきっと厳しいんだろうな。さっさと済ませるか
「焦らなくていい…絶対にもたせてみせるから」
『焦ってしくじられる方が嫌ね』
「わかったよ」
諌められて冷静になる。まずは数を減らすことを心がけよう。『来るわよ!』ちゃんと見えている。上から2匹、真正面から三匹、下に一匹
「『電気の領域』からの…」
下から飛び出てくるのに合わせて地面を強く踏む。他の5匹は『領域』で吹き飛ばしている。地上に出てくる瞬間に爆発に巻き込まれて苦しそうだ。他の頭は…ちっ、空中に身を踊らせているところを狙ってやってきている。おまけに一匹が毒を吐いてくる。狙ってきた蛇は砂鉄の剣で切り落とし、毒は…
「『炎の壁』…そして『精霊の炎』」
「さんきゅ」
クレアが蒸発させてくれた。毒が蒸発したからだろう。あたりにちょっと刺激臭が蔓延している。この程度で済んで良かったと思うしかない。あの毒がどんな毒なのかは知らないけどさ
今クレアが燃やしたのは2匹。確かに燃えている限りその蛇は復活しないみたいだな。それで漏らしたのはすぐに復活している。
『クレアの方に狙いを変えてきたわね』
「問題ないよ…『炎の陣』」
周囲に結界が貼られる。これで少しは攻撃されても持つ。でもこっちとしてもかなり厳しいんだけどね。6、7匹の蛇が一斉に襲いかかってきたら全部に対処できない。おまけに噛まれてしまったら一貫の終わり。『変化』を使わないといけない。
「『放電』…ちょこまかと逃げられる」
「狙いが甘いぞ『炎の舞』」
そんなことはわかってるよ。向かってくる蛇たちを切ってはいるんだけどこちらの戦い方を見て切られた首を守るようにして他の首が動いている。クレアの狙いを絞らせないつもりだ
「『火』…厄介だね」
「だな『電気の領域』」
一旦戦況をリセットするために『領域』で蛇たちを吹き飛ばし、クレアの元に駆け寄る。僕の近くにいなかった2匹が向かってくるけどそれはクレアが燃やしてくれた。あ、今いけるかも
「『創造』」
少し距離が離れていたが、『領域』の影響で届くことができ、無事に首を切り落とすことに成功した。そのまま流れるようにクレアが燃やし、残りの首はあと8本。なるほど、この状態がヤマタノオロチか
『そんなわけないでしょ…ってあら?』
「ん?」
燃やされている蛇の首が胴体に吸い寄せられていく。そしてその中の一匹の首が…その肉を喰らう。いや何してるんだ?もしかして蠱毒的な何か?
『そんなことないと思うけど…あ、そういうこと』
燃えている部分が全て喰らい尽くされるとそこから…また新しい頭が生えてきた。いや、これ無限ループかよ
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