電気使いは今日もノリで生きる
戦いの中での進化
葉月二週目風曜日
あたりの水に電撃を放てばそこを中心にして水が凍っていく。どうやら任意で行っているというよりは衝撃が当たるとそこを中心に凍ってそして反撃してくる仕様になっているみたいだと思っていたら案の定そうだった。水の壁に向かって電撃を放ち、凍った場所を確保する。そしてそこを蹴ることで地面に足が付いていない状態での移動を可能にする。そしてぐるぐると回っていくことでそのまま空へと駆け上がることができるようになった。
「よしっ」
手から電撃を放つことである程度の空中移動を行うことができる。そしてそのまま同じく空中にいるシオン先輩の元に向かって突っ込んでいく。
「『放電』」
シオン先輩に電撃を放つ。すぐさま現れる氷に防がれる。さすが先輩だ。でもこちらの方が上昇速度が大きい。上を取ることに成功する。そして上がりきればあとは降下していくだけだけどそれでも問題ない。下向きに電撃を放ち続けていれば降下速度を抑えることができる
「捉えた!」
かなり近くに来ることに成功する。そしてそのまま空中で回し蹴り。いやこれはどちらかといえばかかと落としの方が合っているのかもしれない。先輩の顔面にめがけて踵を落とす。
「『水壁』」
「勢いを殺された…」
水がクッションになって勢いが消えてしまう。でも僕の体は今電気をまとっている。この水は電気が流れるから次に触れれば静電気が走ってかなり痛い目にあうぞ…ん?これ触るの僕だけじゃないのか?先輩はこれを消せばいいだけの話だしな
「ならば…『電気の領域』」
今度は吹き飛ばす方の『領域』を使用。これによって無防備になったシオン先輩を蹴り飛ばす。そのままふらついたのかシオン先輩は地面に落下していく…あれ?これ、まずくないか?
「『放電』」
上に向けて電撃を放ち急降下していく。そしてシオン先輩に追いつく。さっきまで空中に浮いていられたのになんで今は落ちているんだよ…もしかして浮遊魔法ごと『領域』で消しとばしちゃったのか?それ普通にありえるな
「どこか安全に着地できる場所は…あった!」
まだ囲うように作られている水の壁。それに向かって叩き落とせば先輩も無事に地面に着陸することができるんじゃないか?僕はまあ『放電』でも使っていい感じにすればいいし。そうと決まればまずは水壁の位置を確認してっと
「とりゃああ」
壁がある方向に向かって突き飛ばす。突き飛ばす瞬間に氷が飛んできて腕を掠めてしまったけどまだ大丈夫。失血死になるにはもう少しやばいところがある。いや蓄積していったらまずいんだけどね
「『放電』」
ロケットとかの逆噴射的な感じで地面に向かって電撃を放ち勢いを弱めていく。よしっ、なんとか足の骨が折れるような衝撃にはならずに済んだぞ。ところで先輩は…
「『氷の槍』」
「…これを作っていたのかよ」
なんで落下中に先輩がほとんどこちらに向けて攻撃してこなかったのかやっとわかったよ。上を見上げればまたしても氷でできた槍が大量にある。それを形成していたから他の魔法を使うことができなかったんだな。でも先輩ぐらいなら二つ以上同時に発動とか平気でできそうなんだけど…もしかして操られているから無理なのかな
「そっちを考えるのは後、今はこの氷の槍をどう避けるか考えなくちゃ」
でももう時間がない。使える魔法なんてほとんどないし…しょうがない。後のことはその時に考えよう
「『閃光』」
『電気鎧』でまとっている電気を自分の周囲に展開して防御膜とする。これで降り注がれる槍を全部防ぐ。広げすぎたら後々やばいし逆に自分との距離が近すぎると万一突破された時がやばい。いい感じの距離を見つけなければいけないのだけど…これくらいで大丈夫だろうか
「なんとか…防ぎきった…ぐはっ」
しばらくして攻撃が止んだ。全部防ぐことができたみたいだ。でも『閃光』を使った反動でしばらくの間『電気鎧』系統の魔法を使うことができなくなった。つまり『電気鎧・第三形態』によって麻痺らせていた感覚が全部発動するわけで身体中の痛みで僕は動くこともままならない状態になった。おまけに回復魔法も使えなくなっているのでさっきの傷からどんどん血が流れ出ている。
「『水の玉』」
「まじかっ」
痛みに耐えて動くしかない。幸いというべきか足の方にはそこまでダメージがいっていないので走ることはできる。『電気鎧』が使えるようになるまで耐えるしかない。まあ他の魔法は使うことができるからそれで応戦もできるんだけどね
「『創造』」
砂鉄の剣を作り出す。そしてシオン先輩に向けて振り下ろす。でも手を動かす時に痛みでぶれてしまった。狙いは甘くてシオン先輩のかなり横を切り裂く。
「まともに戦えない」
なんでこうも自分の魔法はデメリットがおかしいものばかりなのだろうか。いや、そもそも僕はある意味無理やり強くなったようなものだ。急激な成長はやっぱりどこか無理があるものなのだろうな。
「ん?」
『感知』になにか反応があったからそっちの方向に視線を向けてみたらシオン先輩が走ってきていた。まさか逆に詰められるとは思わずに反応が遅れてしまう。そのまま氷を投げつけられて避けようとしたらそのまま組み伏せられてしまう。
「まじかっっっっ」
そのまま右手に氷の槍を突き刺されてしまう。足で蹴ろうとするも思うように動かすことができない。それでもこのままでは首を切りつけられて多分死んでしまう。それだけはさけたい。
「『放電』」
まだ動かせる左手を動かしてシオン先輩に電撃を放つ。飛びのいてくれたのでそのまま氷を抜いて立ち上がり右手で殴ろうとする。しかし右手は動かない。痛みは感じていないのになぜ?…痛みを感じていない?
「アドレナリンが出まくってるってことか。でも『電気鎧・第三形態』と違って強制的に動かすことができないと」
でもそろそろ回復したはずだ。ということで
「『電気鎧・第三形態』」
強制的に体を動かしていく。右手を振りかぶりシオン先輩を殴る。まさかこんなにも急に動くようになるとは思っていなかったようで一発入れることができた。これで『遠隔起動』や『誘導』を使うことができるはず。でも使い所を見定めておかないとかなり厳しいよな。
「あとはフィニッシュまでの流れを決めるだけだ」
こっちのダメージもかなり厳しい。でも、多分操られているからだろうけど今の先輩はかなり弱い。今なら僕でも勝つことができるだろう。
「『氷の槍』」
「『電気の領域』」
『領域』を発動させながら自分の手を合わせる。さっきなんとなくコツをつかむことができた。今ならきっとできるはずだ。ずっと動き続けることでエネルギーを常に補給していく。そうすればかなり長い時間『電気鎧・第三形態』よりも強力に動くことができる。
「『電気鎧・第五形態』」
あたりの水に電撃を放てばそこを中心にして水が凍っていく。どうやら任意で行っているというよりは衝撃が当たるとそこを中心に凍ってそして反撃してくる仕様になっているみたいだと思っていたら案の定そうだった。水の壁に向かって電撃を放ち、凍った場所を確保する。そしてそこを蹴ることで地面に足が付いていない状態での移動を可能にする。そしてぐるぐると回っていくことでそのまま空へと駆け上がることができるようになった。
「よしっ」
手から電撃を放つことである程度の空中移動を行うことができる。そしてそのまま同じく空中にいるシオン先輩の元に向かって突っ込んでいく。
「『放電』」
シオン先輩に電撃を放つ。すぐさま現れる氷に防がれる。さすが先輩だ。でもこちらの方が上昇速度が大きい。上を取ることに成功する。そして上がりきればあとは降下していくだけだけどそれでも問題ない。下向きに電撃を放ち続けていれば降下速度を抑えることができる
「捉えた!」
かなり近くに来ることに成功する。そしてそのまま空中で回し蹴り。いやこれはどちらかといえばかかと落としの方が合っているのかもしれない。先輩の顔面にめがけて踵を落とす。
「『水壁』」
「勢いを殺された…」
水がクッションになって勢いが消えてしまう。でも僕の体は今電気をまとっている。この水は電気が流れるから次に触れれば静電気が走ってかなり痛い目にあうぞ…ん?これ触るの僕だけじゃないのか?先輩はこれを消せばいいだけの話だしな
「ならば…『電気の領域』」
今度は吹き飛ばす方の『領域』を使用。これによって無防備になったシオン先輩を蹴り飛ばす。そのままふらついたのかシオン先輩は地面に落下していく…あれ?これ、まずくないか?
「『放電』」
上に向けて電撃を放ち急降下していく。そしてシオン先輩に追いつく。さっきまで空中に浮いていられたのになんで今は落ちているんだよ…もしかして浮遊魔法ごと『領域』で消しとばしちゃったのか?それ普通にありえるな
「どこか安全に着地できる場所は…あった!」
まだ囲うように作られている水の壁。それに向かって叩き落とせば先輩も無事に地面に着陸することができるんじゃないか?僕はまあ『放電』でも使っていい感じにすればいいし。そうと決まればまずは水壁の位置を確認してっと
「とりゃああ」
壁がある方向に向かって突き飛ばす。突き飛ばす瞬間に氷が飛んできて腕を掠めてしまったけどまだ大丈夫。失血死になるにはもう少しやばいところがある。いや蓄積していったらまずいんだけどね
「『放電』」
ロケットとかの逆噴射的な感じで地面に向かって電撃を放ち勢いを弱めていく。よしっ、なんとか足の骨が折れるような衝撃にはならずに済んだぞ。ところで先輩は…
「『氷の槍』」
「…これを作っていたのかよ」
なんで落下中に先輩がほとんどこちらに向けて攻撃してこなかったのかやっとわかったよ。上を見上げればまたしても氷でできた槍が大量にある。それを形成していたから他の魔法を使うことができなかったんだな。でも先輩ぐらいなら二つ以上同時に発動とか平気でできそうなんだけど…もしかして操られているから無理なのかな
「そっちを考えるのは後、今はこの氷の槍をどう避けるか考えなくちゃ」
でももう時間がない。使える魔法なんてほとんどないし…しょうがない。後のことはその時に考えよう
「『閃光』」
『電気鎧』でまとっている電気を自分の周囲に展開して防御膜とする。これで降り注がれる槍を全部防ぐ。広げすぎたら後々やばいし逆に自分との距離が近すぎると万一突破された時がやばい。いい感じの距離を見つけなければいけないのだけど…これくらいで大丈夫だろうか
「なんとか…防ぎきった…ぐはっ」
しばらくして攻撃が止んだ。全部防ぐことができたみたいだ。でも『閃光』を使った反動でしばらくの間『電気鎧』系統の魔法を使うことができなくなった。つまり『電気鎧・第三形態』によって麻痺らせていた感覚が全部発動するわけで身体中の痛みで僕は動くこともままならない状態になった。おまけに回復魔法も使えなくなっているのでさっきの傷からどんどん血が流れ出ている。
「『水の玉』」
「まじかっ」
痛みに耐えて動くしかない。幸いというべきか足の方にはそこまでダメージがいっていないので走ることはできる。『電気鎧』が使えるようになるまで耐えるしかない。まあ他の魔法は使うことができるからそれで応戦もできるんだけどね
「『創造』」
砂鉄の剣を作り出す。そしてシオン先輩に向けて振り下ろす。でも手を動かす時に痛みでぶれてしまった。狙いは甘くてシオン先輩のかなり横を切り裂く。
「まともに戦えない」
なんでこうも自分の魔法はデメリットがおかしいものばかりなのだろうか。いや、そもそも僕はある意味無理やり強くなったようなものだ。急激な成長はやっぱりどこか無理があるものなのだろうな。
「ん?」
『感知』になにか反応があったからそっちの方向に視線を向けてみたらシオン先輩が走ってきていた。まさか逆に詰められるとは思わずに反応が遅れてしまう。そのまま氷を投げつけられて避けようとしたらそのまま組み伏せられてしまう。
「まじかっっっっ」
そのまま右手に氷の槍を突き刺されてしまう。足で蹴ろうとするも思うように動かすことができない。それでもこのままでは首を切りつけられて多分死んでしまう。それだけはさけたい。
「『放電』」
まだ動かせる左手を動かしてシオン先輩に電撃を放つ。飛びのいてくれたのでそのまま氷を抜いて立ち上がり右手で殴ろうとする。しかし右手は動かない。痛みは感じていないのになぜ?…痛みを感じていない?
「アドレナリンが出まくってるってことか。でも『電気鎧・第三形態』と違って強制的に動かすことができないと」
でもそろそろ回復したはずだ。ということで
「『電気鎧・第三形態』」
強制的に体を動かしていく。右手を振りかぶりシオン先輩を殴る。まさかこんなにも急に動くようになるとは思っていなかったようで一発入れることができた。これで『遠隔起動』や『誘導』を使うことができるはず。でも使い所を見定めておかないとかなり厳しいよな。
「あとはフィニッシュまでの流れを決めるだけだ」
こっちのダメージもかなり厳しい。でも、多分操られているからだろうけど今の先輩はかなり弱い。今なら僕でも勝つことができるだろう。
「『氷の槍』」
「『電気の領域』」
『領域』を発動させながら自分の手を合わせる。さっきなんとなくコツをつかむことができた。今ならきっとできるはずだ。ずっと動き続けることでエネルギーを常に補給していく。そうすればかなり長い時間『電気鎧・第三形態』よりも強力に動くことができる。
「『電気鎧・第五形態』」
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