電気使いは今日もノリで生きる
新技の威力
葉月一週目火曜日
さてと、もう今更すぎるけれども時間をかけるわけにはいかないので全力で叩くか。まず攻略するべきは風の壁。これはまあさっきの攻撃で普通に破ることができたからね
「『放電』」
「それは小生には聞かない」
うーん、さっきと違って警戒しているのか風の中でどこにいるのかわからないようにしているな。少しだけ移動しているみたいだし・・・あ、普通にこれでいいじゃん
「『電気の領域』」
「魔法が消えただと・・・」
「『閃光』」
「!」
「がはっ」
ここに連れてこられてから・・・いや少し前からずっと展開していた『電気鎧・第三形態』を解除する。それと同時に体のあちこちに襲ってくる痛み。あーこれまじであちこち傷んでるんだけど。まあそれでも動くしかない。どうせまともな攻撃なんてくるはずがないって思っていただろうからこちらにめを向けているだろう。だから光を直撃して今視力が鈍っているはずだ。でもすぐに回復するからその前に叩く
「イヨさん!僕を飛ばしてくれ」
「え?・・・はいわかりました」
「ぐっ」
何かに引っ張られる感覚を感じながら僕の体はケンゴの方へと向かっていく。この期を逃したくはないが体は動かない。だが大丈夫だ。確か物理のエネルギーってめちゃくちゃ簡単に考えると移動速度と重さだから
「イヨさん、できれば全力でお願いしたいんだけど」
「無理です」
「あ、はい」
『電気鎧・第三形態』を使うことによって高速移動の負荷を耐えることができていたのか移動するだけで普通に痛い。体も動かないから腕を横にして・・・こう、ラリアットみたいな感じで突っ込むことにしよう。
「うおおおおおおおお」
あとはタイミングをみて少しでも前に動かすようにすれば・・・きっとそれなりのダメージを与えることができるはず
「うぐっけほっ」
「『放電』」
「ぎゃああああああ」
うまい具合にケンゴの喉に当てることができた。そのまま覆いかぶさるように倒れこむ。できればこんな形で押し倒すのなら女の子の方が良かったな・・と普通に通報案件なことを考えてしまうのもまあ男のサガということで。つまりお互いに距離がほぼ0になっている。これくらい距離が近いのなら普通は外さないよね。ゼロ距離で電撃を放つ。『閃光』発動による副作用はあくまで『電気鎧』系統の魔法が使えなくなるだけで大体の魔法は通常どうり使えることができるからね
「このやろう・・・『鎌鼬』」
あ、もうこいつ回復したのか。まあ目潰しなんてよっぽど光が強くない限りはそんなに長続きしないもんな。でも困ったな。こんなに至近距離だと防ぐことができないんだけど・・・
「先輩、ごめん『変化』」
「なんだその魔法は!?」
「体が、電気になった?」
すぐに解除!・・?なんか違和感を感じるけどなんだ?いや全くわからないけど今はいいか。こいつの魔法を防ぐことができたわけだし細かいことは気にしなくてもいいか。ただまあ先輩に使うなって言われていた気がするからそこだけ気をつけないとな
「『電気鎧』」
「ぎゃあああああ」
よし、時間が経過したみたいで再び使うことができたな。『第三形態』にしても良かったけどこっちの方がより体にまとってある電気でダメージを与えることができそうだからね。でもやっぱりこっちだと動くことができないから切り替えるか
「『電気鎧・第三形態』・・・よし」
きちんと魔法をかけ直して立ち上がる。っておい。なんでお前まで立ち上がろうとしているんだよ
「ミライさん!」
「!」
もう一度、今度は後ろに引っ張られる感覚がしてイヨさんの横に戻ってくる。
「ありがとう」
「いえ・・・でも無茶だけはしないでください」
「あ、うん」
あれ?イヨさんには副作用のこととか説明したっけ?いや普通にミイさんのことを思い出していればデメリットがあることぐらいわかるか。基本的な仕組みはほとんど同じだし。ただまだ確証はないけど僕は自分で全部理解して魔法を行使しているのに対してミイさんは強制っていう可能性もあるけどね
「貴様ら小生をコケにしおって・・・」
「まだ立ち上がれるのか」
何気に打たれ強いんだな。てっきりすぐに伸びるものだと思っていたけど。けっこうこいつに電撃をぶち当てたはずなんだけどな
「これで終わりだ『竜巻』」
「『誘導』」
「!?なぜ小生を中心にしてではなくすこしズレてるのだ」
そのまま風に巻き込まれて吹き飛んでいく。さっき覚えた新魔法だけど健康汎用性が高いな。相手の行動を操作することとかほんと無理だけど魔法なら干渉しやすいんだな。今発動していた風の中心地点をずらすとかね。そして相手が弱っていた方がかかりやすいんということも理解できた。っと、細かく分析してるわけにはいかない
「『電気の領域』」
「何をするつもりですか?」
「へ?」
僕の『領域』で風を吹き飛ばす。結果としてどうなったのかといえばケンゴが空中に浮かんでいる感じだ。まあ室内なのでそこまで高度はないけどね。そして巻き上がる風の力が失われたことでケンゴの体は落下する。
「なぜ助けたのかわからないがおかげさまで」
「『誘導』」
「ぐっ、魔法が発動しない」
そして頑張ればこうして発動阻害までできるようになる。新たな魔法発動は間に合わずケンゴの体は床に打ち付けられる。ドサッという鈍い音が聞こえてくる。まあ落ちたと言っても室内だし悪くて骨折とかそういう感じだろう。
「う・・・ぐ・・・」
お、生きてた。人間そんな簡単に死ぬわけがはないよな。受け身はとっていなかったみたいだからまともに背中とかを強打したのかな?
「さ、行こうイヨさん」
「えっと・・・」
「どうしたの?」
「その、大丈夫かなって」
「・・・」
優しいな。あんなに気持ち悪い感じで迫ってこられたのに相手を思いやる気持ちを持てるなんてね。
「大丈夫だよ人間あれくらいじゃ死なないから」
「そうなんですか?」
「それでも不安なら・・・」
ちらっとケンゴの方を見る。まあ僕には医学知識が全くないけど見た感じ骨が折れてるとかそういう感じは全くなさそうだな。背中とかにあざができているとかそういう感じだな。それなら多分大丈夫だ
「ぎゃあああああ!?」
「ちょ、何してるんですか?」
何してるってケンゴに触れただけだけど。・・・よし、いい感じに気絶したみたいだな。
「えっと・・・?」
「スタンガン・・・って言われてもわからないよね。要は気絶させた。打ち身とかなら動き回るよりも安静にしておくことが大事だからね」
あとは冷やしておくとか。運が悪いことに僕もイヨさんも氷属性の魔法とかを使うことができないけどそれはしょうがない
「放置しておいて大丈夫なんですか?」
「誰かに見つけてもらうことが一番かもね・・・ちょっと待ってて」
イヨさんに告げると部屋の外に出る。要は目立てばいいわけだ。イチカさんとかに見つけてもらえば確実に治療してもらえるけど・・・まあ研究者でもさすがに見捨てるなんてしないよね
「『創造』からの『爆発』」
そういえば『創造』を使うときにいちいち『領域』をはさまなくてもよくなってきたな。めのまえの爆発を見ながらそう思う。さて、こんなに目立ったことをしたわけだしきっと誰かが見つけてくれるだろうね
「これで大丈夫だ」
「そうですか・・・」
よし、また一人倒したことだし移動するとしますか。そろそろイフリートたちと合流できたらいいなぁ
さてと、もう今更すぎるけれども時間をかけるわけにはいかないので全力で叩くか。まず攻略するべきは風の壁。これはまあさっきの攻撃で普通に破ることができたからね
「『放電』」
「それは小生には聞かない」
うーん、さっきと違って警戒しているのか風の中でどこにいるのかわからないようにしているな。少しだけ移動しているみたいだし・・・あ、普通にこれでいいじゃん
「『電気の領域』」
「魔法が消えただと・・・」
「『閃光』」
「!」
「がはっ」
ここに連れてこられてから・・・いや少し前からずっと展開していた『電気鎧・第三形態』を解除する。それと同時に体のあちこちに襲ってくる痛み。あーこれまじであちこち傷んでるんだけど。まあそれでも動くしかない。どうせまともな攻撃なんてくるはずがないって思っていただろうからこちらにめを向けているだろう。だから光を直撃して今視力が鈍っているはずだ。でもすぐに回復するからその前に叩く
「イヨさん!僕を飛ばしてくれ」
「え?・・・はいわかりました」
「ぐっ」
何かに引っ張られる感覚を感じながら僕の体はケンゴの方へと向かっていく。この期を逃したくはないが体は動かない。だが大丈夫だ。確か物理のエネルギーってめちゃくちゃ簡単に考えると移動速度と重さだから
「イヨさん、できれば全力でお願いしたいんだけど」
「無理です」
「あ、はい」
『電気鎧・第三形態』を使うことによって高速移動の負荷を耐えることができていたのか移動するだけで普通に痛い。体も動かないから腕を横にして・・・こう、ラリアットみたいな感じで突っ込むことにしよう。
「うおおおおおおおお」
あとはタイミングをみて少しでも前に動かすようにすれば・・・きっとそれなりのダメージを与えることができるはず
「うぐっけほっ」
「『放電』」
「ぎゃああああああ」
うまい具合にケンゴの喉に当てることができた。そのまま覆いかぶさるように倒れこむ。できればこんな形で押し倒すのなら女の子の方が良かったな・・と普通に通報案件なことを考えてしまうのもまあ男のサガということで。つまりお互いに距離がほぼ0になっている。これくらい距離が近いのなら普通は外さないよね。ゼロ距離で電撃を放つ。『閃光』発動による副作用はあくまで『電気鎧』系統の魔法が使えなくなるだけで大体の魔法は通常どうり使えることができるからね
「このやろう・・・『鎌鼬』」
あ、もうこいつ回復したのか。まあ目潰しなんてよっぽど光が強くない限りはそんなに長続きしないもんな。でも困ったな。こんなに至近距離だと防ぐことができないんだけど・・・
「先輩、ごめん『変化』」
「なんだその魔法は!?」
「体が、電気になった?」
すぐに解除!・・?なんか違和感を感じるけどなんだ?いや全くわからないけど今はいいか。こいつの魔法を防ぐことができたわけだし細かいことは気にしなくてもいいか。ただまあ先輩に使うなって言われていた気がするからそこだけ気をつけないとな
「『電気鎧』」
「ぎゃあああああ」
よし、時間が経過したみたいで再び使うことができたな。『第三形態』にしても良かったけどこっちの方がより体にまとってある電気でダメージを与えることができそうだからね。でもやっぱりこっちだと動くことができないから切り替えるか
「『電気鎧・第三形態』・・・よし」
きちんと魔法をかけ直して立ち上がる。っておい。なんでお前まで立ち上がろうとしているんだよ
「ミライさん!」
「!」
もう一度、今度は後ろに引っ張られる感覚がしてイヨさんの横に戻ってくる。
「ありがとう」
「いえ・・・でも無茶だけはしないでください」
「あ、うん」
あれ?イヨさんには副作用のこととか説明したっけ?いや普通にミイさんのことを思い出していればデメリットがあることぐらいわかるか。基本的な仕組みはほとんど同じだし。ただまだ確証はないけど僕は自分で全部理解して魔法を行使しているのに対してミイさんは強制っていう可能性もあるけどね
「貴様ら小生をコケにしおって・・・」
「まだ立ち上がれるのか」
何気に打たれ強いんだな。てっきりすぐに伸びるものだと思っていたけど。けっこうこいつに電撃をぶち当てたはずなんだけどな
「これで終わりだ『竜巻』」
「『誘導』」
「!?なぜ小生を中心にしてではなくすこしズレてるのだ」
そのまま風に巻き込まれて吹き飛んでいく。さっき覚えた新魔法だけど健康汎用性が高いな。相手の行動を操作することとかほんと無理だけど魔法なら干渉しやすいんだな。今発動していた風の中心地点をずらすとかね。そして相手が弱っていた方がかかりやすいんということも理解できた。っと、細かく分析してるわけにはいかない
「『電気の領域』」
「何をするつもりですか?」
「へ?」
僕の『領域』で風を吹き飛ばす。結果としてどうなったのかといえばケンゴが空中に浮かんでいる感じだ。まあ室内なのでそこまで高度はないけどね。そして巻き上がる風の力が失われたことでケンゴの体は落下する。
「なぜ助けたのかわからないがおかげさまで」
「『誘導』」
「ぐっ、魔法が発動しない」
そして頑張ればこうして発動阻害までできるようになる。新たな魔法発動は間に合わずケンゴの体は床に打ち付けられる。ドサッという鈍い音が聞こえてくる。まあ落ちたと言っても室内だし悪くて骨折とかそういう感じだろう。
「う・・・ぐ・・・」
お、生きてた。人間そんな簡単に死ぬわけがはないよな。受け身はとっていなかったみたいだからまともに背中とかを強打したのかな?
「さ、行こうイヨさん」
「えっと・・・」
「どうしたの?」
「その、大丈夫かなって」
「・・・」
優しいな。あんなに気持ち悪い感じで迫ってこられたのに相手を思いやる気持ちを持てるなんてね。
「大丈夫だよ人間あれくらいじゃ死なないから」
「そうなんですか?」
「それでも不安なら・・・」
ちらっとケンゴの方を見る。まあ僕には医学知識が全くないけど見た感じ骨が折れてるとかそういう感じは全くなさそうだな。背中とかにあざができているとかそういう感じだな。それなら多分大丈夫だ
「ぎゃあああああ!?」
「ちょ、何してるんですか?」
何してるってケンゴに触れただけだけど。・・・よし、いい感じに気絶したみたいだな。
「えっと・・・?」
「スタンガン・・・って言われてもわからないよね。要は気絶させた。打ち身とかなら動き回るよりも安静にしておくことが大事だからね」
あとは冷やしておくとか。運が悪いことに僕もイヨさんも氷属性の魔法とかを使うことができないけどそれはしょうがない
「放置しておいて大丈夫なんですか?」
「誰かに見つけてもらうことが一番かもね・・・ちょっと待ってて」
イヨさんに告げると部屋の外に出る。要は目立てばいいわけだ。イチカさんとかに見つけてもらえば確実に治療してもらえるけど・・・まあ研究者でもさすがに見捨てるなんてしないよね
「『創造』からの『爆発』」
そういえば『創造』を使うときにいちいち『領域』をはさまなくてもよくなってきたな。めのまえの爆発を見ながらそう思う。さて、こんなに目立ったことをしたわけだしきっと誰かが見つけてくれるだろうね
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