電気使いは今日もノリで生きる
友からの叱咤激励
葉月一週目月曜日
『ねえ、諦めるの?』
唐突に聞こえてきた声。そういえば前もこんなことあったような・・・。でもさ、前と今とでは全く状況が違うよ。さすがに今はもう・・・どうしようもないんじゃないかな
『どうして?』
だってさ・・・結局僕は何もできないからさ。今回も何かできるかと思ったけど結局はこのざまだし
『はぁ』
ため息?なんでつかれるのだろうか。
『いや、だってさ君こんなに打たれ弱かったかなってさー』
そりゃあまあだって。全力を出した戦いで負けたわけですよ。そんなの自信が無くなるに決まってるじゃないですか『それがなんで?』え?
『あなたねー。前も言ったけど人生長いのよ?一度負けたからってクヨクヨしない・・まあ、それだけあなたが本気だったってことなんでしょうけど』
そうだよ。本気だったんだ。なにか変われるかもって期待していたけどダメだったんだ。それは僕が弱いってことだろ
『それにしたって悩みすぎよ。まああれから1日も経っていないけどさ。それにしたってもうなんなの?ずっと考えることといったら負けてしまったことばっかり。負けたからって自分の人生全部否定されているわけじゃないのに』
それは・・・そうなんだけどさ。それでも、・・・いや、敗者には何も語る資格なんてないか。僕が今更何を言ったところで負け犬の遠吠えにしかならないのだろうし見苦しいだけだ。
『ふざけんじゃねえぞ!』
!、え、ちょっと待って。この声ってイフリートと違うんだけど。これ、クレアの?『え?なんであなたまで参加してるのよっていうかどうしてこんなことできるの?』イフリートも慌てているってことはこれかなり想定外だってことなのかな。
『ミライ、言いたいことはたくさんあるけどまずは、帰ってきたらお前をぶん殴るから』
え?なんでそんなことを言い出すんだよ。
『そりゃそうだろ。前に言ったよな。僕たちライバルだって。そりゃライバルだと思っていたやつがこんなクヨクヨしていたら一発殴りたくなるよ。それはそうとさ、ミライ、自分の弱さに甘えるな」
・・・自分の弱さ?
『ああ、そうだよ。負けたのは自分が弱いからって自分を責めて。でもそれは自分が弱いからって逃げてるだけだろ。僕とミライとでは実力が互角だったんだ。どっちが勝ってもおかしくなかった・・・偶々僕が勝ったそれだけだ』
でも、でもさ、結局は結果が全てだろ?僕が負けて君が勝った。世間はそうとしか評価しないよ
『ここにきていきなり評価とか言うんじゃねえよ。それにあれか?もしかしてイフリートと契約できなかったからって先輩たちは離れていくとでも思うのかよ!』
それは・・・そんなことは決してないと言い切れる。先輩たちは僕をきちんと見てくれているから、そんなことで失望なんてしないだろう。むしろクレアを助け切ったことを褒めてくれるに違いない
『そうだよ!・・・・ていうか言いそびれていたんだけど、僕を助けてくれてありがとう!ミライのおかげで助かった!』
『負けたっていいじゃない。ここは異世界なのよ?回り道したって問題ないわ。あなたがなんでここまで焦っていたというか自暴自棄になっていたのかわからないけどさ』
僕は・・・甘えていたのかな。弱いから何もできないってそう思っていたのかな。弱くても・・・いや、弱いからこそ、頑張らなければいけないのにね。それに、この世界は違う。地球にいた時とは違ってちゃんと僕を見てくれる人がいるんだし。いや、もしかしたら地球にいた頃にも僕を見てくれていた人がいたのかもしれない。ただ僕がそれを見つけることができなかったから。
『まああなたの世界では結果がある程度が求められているんもんね〜』
でもその状態に甘えて何もしないのも良くないのかもしれないな。もっと強くなりたい。そのために、頑張らないとね・・・精神的に成長できたと思っていたのにまだまだだな
『ああ、そのことなんだけどね〜一つ心当たりがあるわ』
『え?』
あるの?いや、だってさっきわからないって
『ぐちぐち言わない。私が言いたいのはどうしてそこまで焦っているのか知らないってだけで原因に心当たりがあるってだけよ。あなたの精神が不安定なのはね「変化」が原因よ』
『変化』が?あの体を電気に変換させる魔法が?それがどこまで影響を受けるっていうんだ?
『だってあれ体を電気に変換させて再構築しているわけでしょ?それを行った際にどこか欠損が生まれてもおかしくないわ。それによって心が弱くなったのよね』
えっとーつまりは変化によって体を電気に変化させたことで何かしらの不具合が発生したってこと?『そうね。変化前と後とで肉体に宿っている情報が何かしら異なっていてもおかしくないわ』それだとクレアも同じようになるんじゃないの?
『クレアはまあ、影響が出る前に私と契約をしたことでバックアップができたというか。とにかく私がいることでそんなことは起きないわ』
じゃあ僕だけが起きるというわけか。ちなみにだけどこの魔法を使い続けていけばどうなるの?
『まずは精神がおかしくなるわね。今も少しその予兆が出てるけどまあこれは単に弱気なだけで、で、それから徐々に記憶がなくなって最後は感情を失うわね』
まじかよ。そんなデメリットがあったなんて・・・もし今も試そうとしていればそれが加速していたのか
『それはやらなくて正解よ。もしそれをしてしまったら電気が吸収されて一部を失うところだったわ』
まじかよ、それはちょっとゾッとしてしまうんだけど・・・あれ?ということは体がかけるリスクを承知の上で行動を起こせばこの状況から助かるということなのだろうか
『・・・さすがに馬鹿なことを考えるのはやめなさい』
『ミライ・・・そういう自己犠牲はつまらないぞ』
はい、すみません。ちょっと浅はかが済みました。というか今僕こうして脳内で会話をずっと続けているけど側から見て大丈夫なのかな。『あーちょっと怪しまれてるかも』
「おい・・・こいつどうなっているんだ?いきなり私の魔法が効かなくなったんだが。おい1」
「何も異常な魔力を検知できませんでした」
「なんだと、馬鹿なあの状態から自力で意識を取り戻したのだと・・・ありえん」
いや、あの、これは、その、すみません。さすがにこの状況だと謝るしかないんだけど。ちょうどいいタイミングでイフリートとクレアが頭の中に直接語りかけてくれただけなんです
『ねえ、私精霊じゃなくて保護者じゃないかしら?』
あのー精霊に対して母性を求めるほど精神やられていないので大丈夫です。いや別に精神がおかしくなってもばぶみを求めるわけではないですけど
「くっ、洗脳は失敗だ。もう少し時間をかけておいたほうがいいかもしれない。おい14こいつを見張っておけ」
「わかりました」
そしてさっさと戻っていく。え、ほんとあの人何しに来たの?いやてか・・・本当にすみません。本当のことを言えないので心の中で謝るしかないのですが、本当に申し訳ございませんでした。その代わりですが全力でクローン研究をぶっ潰させていただきます。
『ねえ、それどうなの!?・・・まあ前向きになったのならよしとするか』
最初っからこのつもりだったけど・・・もう諦めることはないのでご心配なく、というか縛られてるこの現状、どう瓦解しようか
『ねえ、諦めるの?』
唐突に聞こえてきた声。そういえば前もこんなことあったような・・・。でもさ、前と今とでは全く状況が違うよ。さすがに今はもう・・・どうしようもないんじゃないかな
『どうして?』
だってさ・・・結局僕は何もできないからさ。今回も何かできるかと思ったけど結局はこのざまだし
『はぁ』
ため息?なんでつかれるのだろうか。
『いや、だってさ君こんなに打たれ弱かったかなってさー』
そりゃあまあだって。全力を出した戦いで負けたわけですよ。そんなの自信が無くなるに決まってるじゃないですか『それがなんで?』え?
『あなたねー。前も言ったけど人生長いのよ?一度負けたからってクヨクヨしない・・まあ、それだけあなたが本気だったってことなんでしょうけど』
そうだよ。本気だったんだ。なにか変われるかもって期待していたけどダメだったんだ。それは僕が弱いってことだろ
『それにしたって悩みすぎよ。まああれから1日も経っていないけどさ。それにしたってもうなんなの?ずっと考えることといったら負けてしまったことばっかり。負けたからって自分の人生全部否定されているわけじゃないのに』
それは・・・そうなんだけどさ。それでも、・・・いや、敗者には何も語る資格なんてないか。僕が今更何を言ったところで負け犬の遠吠えにしかならないのだろうし見苦しいだけだ。
『ふざけんじゃねえぞ!』
!、え、ちょっと待って。この声ってイフリートと違うんだけど。これ、クレアの?『え?なんであなたまで参加してるのよっていうかどうしてこんなことできるの?』イフリートも慌てているってことはこれかなり想定外だってことなのかな。
『ミライ、言いたいことはたくさんあるけどまずは、帰ってきたらお前をぶん殴るから』
え?なんでそんなことを言い出すんだよ。
『そりゃそうだろ。前に言ったよな。僕たちライバルだって。そりゃライバルだと思っていたやつがこんなクヨクヨしていたら一発殴りたくなるよ。それはそうとさ、ミライ、自分の弱さに甘えるな」
・・・自分の弱さ?
『ああ、そうだよ。負けたのは自分が弱いからって自分を責めて。でもそれは自分が弱いからって逃げてるだけだろ。僕とミライとでは実力が互角だったんだ。どっちが勝ってもおかしくなかった・・・偶々僕が勝ったそれだけだ』
でも、でもさ、結局は結果が全てだろ?僕が負けて君が勝った。世間はそうとしか評価しないよ
『ここにきていきなり評価とか言うんじゃねえよ。それにあれか?もしかしてイフリートと契約できなかったからって先輩たちは離れていくとでも思うのかよ!』
それは・・・そんなことは決してないと言い切れる。先輩たちは僕をきちんと見てくれているから、そんなことで失望なんてしないだろう。むしろクレアを助け切ったことを褒めてくれるに違いない
『そうだよ!・・・・ていうか言いそびれていたんだけど、僕を助けてくれてありがとう!ミライのおかげで助かった!』
『負けたっていいじゃない。ここは異世界なのよ?回り道したって問題ないわ。あなたがなんでここまで焦っていたというか自暴自棄になっていたのかわからないけどさ』
僕は・・・甘えていたのかな。弱いから何もできないってそう思っていたのかな。弱くても・・・いや、弱いからこそ、頑張らなければいけないのにね。それに、この世界は違う。地球にいた時とは違ってちゃんと僕を見てくれる人がいるんだし。いや、もしかしたら地球にいた頃にも僕を見てくれていた人がいたのかもしれない。ただ僕がそれを見つけることができなかったから。
『まああなたの世界では結果がある程度が求められているんもんね〜』
でもその状態に甘えて何もしないのも良くないのかもしれないな。もっと強くなりたい。そのために、頑張らないとね・・・精神的に成長できたと思っていたのにまだまだだな
『ああ、そのことなんだけどね〜一つ心当たりがあるわ』
『え?』
あるの?いや、だってさっきわからないって
『ぐちぐち言わない。私が言いたいのはどうしてそこまで焦っているのか知らないってだけで原因に心当たりがあるってだけよ。あなたの精神が不安定なのはね「変化」が原因よ』
『変化』が?あの体を電気に変換させる魔法が?それがどこまで影響を受けるっていうんだ?
『だってあれ体を電気に変換させて再構築しているわけでしょ?それを行った際にどこか欠損が生まれてもおかしくないわ。それによって心が弱くなったのよね』
えっとーつまりは変化によって体を電気に変化させたことで何かしらの不具合が発生したってこと?『そうね。変化前と後とで肉体に宿っている情報が何かしら異なっていてもおかしくないわ』それだとクレアも同じようになるんじゃないの?
『クレアはまあ、影響が出る前に私と契約をしたことでバックアップができたというか。とにかく私がいることでそんなことは起きないわ』
じゃあ僕だけが起きるというわけか。ちなみにだけどこの魔法を使い続けていけばどうなるの?
『まずは精神がおかしくなるわね。今も少しその予兆が出てるけどまあこれは単に弱気なだけで、で、それから徐々に記憶がなくなって最後は感情を失うわね』
まじかよ。そんなデメリットがあったなんて・・・もし今も試そうとしていればそれが加速していたのか
『それはやらなくて正解よ。もしそれをしてしまったら電気が吸収されて一部を失うところだったわ』
まじかよ、それはちょっとゾッとしてしまうんだけど・・・あれ?ということは体がかけるリスクを承知の上で行動を起こせばこの状況から助かるということなのだろうか
『・・・さすがに馬鹿なことを考えるのはやめなさい』
『ミライ・・・そういう自己犠牲はつまらないぞ』
はい、すみません。ちょっと浅はかが済みました。というか今僕こうして脳内で会話をずっと続けているけど側から見て大丈夫なのかな。『あーちょっと怪しまれてるかも』
「おい・・・こいつどうなっているんだ?いきなり私の魔法が効かなくなったんだが。おい1」
「何も異常な魔力を検知できませんでした」
「なんだと、馬鹿なあの状態から自力で意識を取り戻したのだと・・・ありえん」
いや、あの、これは、その、すみません。さすがにこの状況だと謝るしかないんだけど。ちょうどいいタイミングでイフリートとクレアが頭の中に直接語りかけてくれただけなんです
『ねえ、私精霊じゃなくて保護者じゃないかしら?』
あのー精霊に対して母性を求めるほど精神やられていないので大丈夫です。いや別に精神がおかしくなってもばぶみを求めるわけではないですけど
「くっ、洗脳は失敗だ。もう少し時間をかけておいたほうがいいかもしれない。おい14こいつを見張っておけ」
「わかりました」
そしてさっさと戻っていく。え、ほんとあの人何しに来たの?いやてか・・・本当にすみません。本当のことを言えないので心の中で謝るしかないのですが、本当に申し訳ございませんでした。その代わりですが全力でクローン研究をぶっ潰させていただきます。
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