電気使いは今日もノリで生きる
予選二回戦開始
水無月二週目火曜日
さあ、さっさとサクサク進めていこう。予選二回戦対鳴村戦。なぜかよくわからないヘイトを集めてしまっているけれどもそれはそれ。試合に勝つことにはなんらかわりない。さっきクレアと麺山が戦ってクレアが勝った。つまり、ここで僕が勝てば決勝トーナメント進出をかけた熱き戦いをすることができるというわけだ。まあ負けたとしても全力で戦うことかわりはないのだけど、それこそ気分だよ。何かを賭けた戦いって非常に盛り上がるしテンション上がるからね。
「紅ぃ、覚悟しろよ」
「相性では君の方が有利なんだけどなぁ」
「電気」と「雷」。地球では同じようで番う感じのスキルだけど、この世界では「雷」が上位互換になっている。つまり普通に戦っても勝ち目が薄い。おまけに鳴村がクラスメートだから転移者特有のなんか勝てる的な感じもないし。
「ミライ、なにいってるの?」
「現実逃避?」
「ほお、俺を前にしてそんなことできるとは余裕だな」
逆でしょ。余裕がないから逃げるんだよ。一応対策は立ててきてるけど、それでも君がかなり強かったらそれもずべて水の泡なんだよ。フェアプレイを心がけているから?クレアから何一つ情報をもらってないし。
「それでは、試合開始!」
さ、始めるか。まず前回と同じく先手必勝で攻めていくとするか。
「『放電』」
まあ僕がする最初の攻撃って言ったら基本的にこいつだからね。一番慣れているから大分威力や範囲の調整などができるようになった。今回は指から細かくビームを出す感じで
「『雷剣』」
鳴村は右手に電気を纏った剣を出す。え、まじかよ。僕の砂鉄の剣と変わらないじゃないかよ。僕の場合あれを作るのに一回『領域』を展開しないと無理だっていうのにーシオン先輩いわく慣れればそのうち何もなしで発動できるようになるらしいけどーここで差を見せつけられた気分だ。
僕の放った雷撃は綺麗に剣によって消されていった。振り回すたびに消されていく。
「は、なんて弱い雷撃だよ。俺が本当の雷を見せてやるよ『雷落とし』」
鳴村がその手を天に掲げる。あ、これってサリア先輩と同じ感じじゃないか。つまり上から落ちてくると。なら防ぐためには
「『電気鎧』」
こちらも電気を纏っていればいい感じに相殺されるだろう。
「甘いんだよ」
どーん!綺麗に僕に直撃する。あ、これってもしかして逃げ回っていた方が良かったのかな。でも見るに結構広範囲に落ちているらしいしあまり意味なかったかもs・・・・え?
「ぐあああああああ」
電撃を食らったようなダメージがくる。いや今確かに雷に当たっているけどさ。そのまま倒れかける。あちこち焦げている感じがする。まあ雷って高電圧らしいし、当たったらそりゃ火傷するよね。よく落雷が起きたところで火災が発生しているのもそれが理由だっけ?ま、そんな高エネルギーが当たってそれでも少し痺れているだけで済んだのは一応防御ができたってことかな。
「俺は防げてお前は防げなかった。これが力の差だ」
「いや・・・スキルの差でしょ」
まあこいつが努力しなかったとは言わないけどさ。おもに挑発みたいなものかな。
「へえ、なら君がもらえるかもしれなかった力をたんと見ろよ『雷落とし』」
連続で雷が落ちてくる。まじかよここら辺の天気予報どうなっているんだ。晴れてるぞ、なんで雨雲もなしにこんなに雷が降ってくるんだよ。あ、魔法か。
「ほらほらほら、避けないと丸焦げになってしまうぞ」
「『電気鎧』」
一応魔法を発動させてみるけどさっきの感じだと当たったらダメなんだよな。それなら取るべき手段は
「感知・・・ぐうっ」
近くにいる電気を発生させているものを感知してみると・・・上空にかなりの数を発見した。そりゃあんだけ雷落ちてきているからね。それもそうか。・・・って感心している場合じゃない。逆に電気を発しているものがありすぎて多すぎて何が何やら全くわからない。上にあるのはわかってるけど、どこにあるのか詳しく調べることができない。感知で場所を予測してかわすことができないか
「は!なに勝手に自滅してくれてるんだよ『雷落とし』!」
「ぐううう」
情報量の多さに混乱してて立ち止まっていたところを狙われてしまった。痺れて何も考えることができない。
「これで死ねぇ」
いやこれ学校の模擬戦でしょ?なんで殺されなきゃならないんだよ。
「く・・・『放電』」
「だからそれは効かないっていったろ」
苦し紛れに電撃を放ってみても剣で防がれる。一つだけ漏れて当たったように見えたんだけど・・・・何をしたんだ?。鳴村の周りにオーラ的なものが見えてそれで防がれたように感じた
「・・・へえ、どうやらお前の魔法は俺に当たった瞬間に消えてしまうらしいな」
あ、やっぱり防ぎきれなかったのね。てかそんなこと今どうでもいい。まじかよ。これが上位互換のスキルと戦うってことなのか。当たっても無傷ってそれ本当に勝ち目がないんだけど
いや、諦めるのはまだ早い・・・情報をもっと集めるんだ。僕もスキルのおかげで雷に当たっても
そこまでダメージを負っていない。だからこうして思考することができる
「『領域』」
「まだやるの?もう勝負ついたでしょ」
諦めるわけにはいかないんでね。・・・っと。まずは自分の周りに『領域』を張る。これで次に、腰につけてる剣の柄を持って
「は、そんな刃のない剣でどうするっていうんだよ。剣っていうのはな、こういうのをいうんだよ!」
また『雷の剣』か。それをこちらに投げつけてくる。狙いが甘かったようで頬を少し掠っただけで済んだ。それでも痛いのはいたい。少し血が流れてるかな。
「ち、外したか・・・じゃあもう一度」
剣を作る体制に入るか。少し時間がかかるっぽいね。というか僕いつまで雷に当たっていなければならないんだよ。当たり前のように複数の魔法を同時に使わないでくれよ。
「『創造』」
まずは砂鉄を集めて剣の形にする。そしてそれを上空へ放り投げる!
「よし!」
狙い通り、電気をまとわせているからそれが避雷針として僕に向かって落ちている雷がそっちの方に流れた。
「は、そんな手でかわすのかよ。どうせなら吹き飛ばすとかしろよ」
いいんだよ。結果が全てだ。方法なんて関係ないんだよ。で、もう一度砂鉄の剣を生み出す。
「そんなんで斬ろうにも俺には傷一つつけれないぜ」
「そうかな?」
振りかぶり、斬りかかる。やはりというべきか、体に触れた瞬間、砂鉄をつなぎとめていた電気が全て霧散してしまう。そのままバラバラになった砂鉄は空気中を漂う。だがすぐに風に吹かれて消えていってしまった。
「ほらみろよ・・・お前の攻撃は全て無意味だ『雷の球』」
至近距離から電気の球が飛んでくる。なるほど、属性が違うだけで大体同じような魔法を使うことができるってわけね。
「ぐう・・・」
当然避けることなんてできるはずもなく、当たってしまい、地面を転がる。
「無様だなぁ」
転がっている僕をみてあざ笑ってくる。
「あのクレアってやつはそうでもなかったけど、お前は本当に弱いなぁ」
そんなことまで言ってくる。ま、確かに僕は弱いかもしれないけどさ
「何笑ってやがる」
「いや、少し勝ち筋を見つけることができてね」
成功するかはわからないけど、やってみる価値はあるかな
さあ、さっさとサクサク進めていこう。予選二回戦対鳴村戦。なぜかよくわからないヘイトを集めてしまっているけれどもそれはそれ。試合に勝つことにはなんらかわりない。さっきクレアと麺山が戦ってクレアが勝った。つまり、ここで僕が勝てば決勝トーナメント進出をかけた熱き戦いをすることができるというわけだ。まあ負けたとしても全力で戦うことかわりはないのだけど、それこそ気分だよ。何かを賭けた戦いって非常に盛り上がるしテンション上がるからね。
「紅ぃ、覚悟しろよ」
「相性では君の方が有利なんだけどなぁ」
「電気」と「雷」。地球では同じようで番う感じのスキルだけど、この世界では「雷」が上位互換になっている。つまり普通に戦っても勝ち目が薄い。おまけに鳴村がクラスメートだから転移者特有のなんか勝てる的な感じもないし。
「ミライ、なにいってるの?」
「現実逃避?」
「ほお、俺を前にしてそんなことできるとは余裕だな」
逆でしょ。余裕がないから逃げるんだよ。一応対策は立ててきてるけど、それでも君がかなり強かったらそれもずべて水の泡なんだよ。フェアプレイを心がけているから?クレアから何一つ情報をもらってないし。
「それでは、試合開始!」
さ、始めるか。まず前回と同じく先手必勝で攻めていくとするか。
「『放電』」
まあ僕がする最初の攻撃って言ったら基本的にこいつだからね。一番慣れているから大分威力や範囲の調整などができるようになった。今回は指から細かくビームを出す感じで
「『雷剣』」
鳴村は右手に電気を纏った剣を出す。え、まじかよ。僕の砂鉄の剣と変わらないじゃないかよ。僕の場合あれを作るのに一回『領域』を展開しないと無理だっていうのにーシオン先輩いわく慣れればそのうち何もなしで発動できるようになるらしいけどーここで差を見せつけられた気分だ。
僕の放った雷撃は綺麗に剣によって消されていった。振り回すたびに消されていく。
「は、なんて弱い雷撃だよ。俺が本当の雷を見せてやるよ『雷落とし』」
鳴村がその手を天に掲げる。あ、これってサリア先輩と同じ感じじゃないか。つまり上から落ちてくると。なら防ぐためには
「『電気鎧』」
こちらも電気を纏っていればいい感じに相殺されるだろう。
「甘いんだよ」
どーん!綺麗に僕に直撃する。あ、これってもしかして逃げ回っていた方が良かったのかな。でも見るに結構広範囲に落ちているらしいしあまり意味なかったかもs・・・・え?
「ぐあああああああ」
電撃を食らったようなダメージがくる。いや今確かに雷に当たっているけどさ。そのまま倒れかける。あちこち焦げている感じがする。まあ雷って高電圧らしいし、当たったらそりゃ火傷するよね。よく落雷が起きたところで火災が発生しているのもそれが理由だっけ?ま、そんな高エネルギーが当たってそれでも少し痺れているだけで済んだのは一応防御ができたってことかな。
「俺は防げてお前は防げなかった。これが力の差だ」
「いや・・・スキルの差でしょ」
まあこいつが努力しなかったとは言わないけどさ。おもに挑発みたいなものかな。
「へえ、なら君がもらえるかもしれなかった力をたんと見ろよ『雷落とし』」
連続で雷が落ちてくる。まじかよここら辺の天気予報どうなっているんだ。晴れてるぞ、なんで雨雲もなしにこんなに雷が降ってくるんだよ。あ、魔法か。
「ほらほらほら、避けないと丸焦げになってしまうぞ」
「『電気鎧』」
一応魔法を発動させてみるけどさっきの感じだと当たったらダメなんだよな。それなら取るべき手段は
「感知・・・ぐうっ」
近くにいる電気を発生させているものを感知してみると・・・上空にかなりの数を発見した。そりゃあんだけ雷落ちてきているからね。それもそうか。・・・って感心している場合じゃない。逆に電気を発しているものがありすぎて多すぎて何が何やら全くわからない。上にあるのはわかってるけど、どこにあるのか詳しく調べることができない。感知で場所を予測してかわすことができないか
「は!なに勝手に自滅してくれてるんだよ『雷落とし』!」
「ぐううう」
情報量の多さに混乱してて立ち止まっていたところを狙われてしまった。痺れて何も考えることができない。
「これで死ねぇ」
いやこれ学校の模擬戦でしょ?なんで殺されなきゃならないんだよ。
「く・・・『放電』」
「だからそれは効かないっていったろ」
苦し紛れに電撃を放ってみても剣で防がれる。一つだけ漏れて当たったように見えたんだけど・・・・何をしたんだ?。鳴村の周りにオーラ的なものが見えてそれで防がれたように感じた
「・・・へえ、どうやらお前の魔法は俺に当たった瞬間に消えてしまうらしいな」
あ、やっぱり防ぎきれなかったのね。てかそんなこと今どうでもいい。まじかよ。これが上位互換のスキルと戦うってことなのか。当たっても無傷ってそれ本当に勝ち目がないんだけど
いや、諦めるのはまだ早い・・・情報をもっと集めるんだ。僕もスキルのおかげで雷に当たっても
そこまでダメージを負っていない。だからこうして思考することができる
「『領域』」
「まだやるの?もう勝負ついたでしょ」
諦めるわけにはいかないんでね。・・・っと。まずは自分の周りに『領域』を張る。これで次に、腰につけてる剣の柄を持って
「は、そんな刃のない剣でどうするっていうんだよ。剣っていうのはな、こういうのをいうんだよ!」
また『雷の剣』か。それをこちらに投げつけてくる。狙いが甘かったようで頬を少し掠っただけで済んだ。それでも痛いのはいたい。少し血が流れてるかな。
「ち、外したか・・・じゃあもう一度」
剣を作る体制に入るか。少し時間がかかるっぽいね。というか僕いつまで雷に当たっていなければならないんだよ。当たり前のように複数の魔法を同時に使わないでくれよ。
「『創造』」
まずは砂鉄を集めて剣の形にする。そしてそれを上空へ放り投げる!
「よし!」
狙い通り、電気をまとわせているからそれが避雷針として僕に向かって落ちている雷がそっちの方に流れた。
「は、そんな手でかわすのかよ。どうせなら吹き飛ばすとかしろよ」
いいんだよ。結果が全てだ。方法なんて関係ないんだよ。で、もう一度砂鉄の剣を生み出す。
「そんなんで斬ろうにも俺には傷一つつけれないぜ」
「そうかな?」
振りかぶり、斬りかかる。やはりというべきか、体に触れた瞬間、砂鉄をつなぎとめていた電気が全て霧散してしまう。そのままバラバラになった砂鉄は空気中を漂う。だがすぐに風に吹かれて消えていってしまった。
「ほらみろよ・・・お前の攻撃は全て無意味だ『雷の球』」
至近距離から電気の球が飛んでくる。なるほど、属性が違うだけで大体同じような魔法を使うことができるってわけね。
「ぐう・・・」
当然避けることなんてできるはずもなく、当たってしまい、地面を転がる。
「無様だなぁ」
転がっている僕をみてあざ笑ってくる。
「あのクレアってやつはそうでもなかったけど、お前は本当に弱いなぁ」
そんなことまで言ってくる。ま、確かに僕は弱いかもしれないけどさ
「何笑ってやがる」
「いや、少し勝ち筋を見つけることができてね」
成功するかはわからないけど、やってみる価値はあるかな
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