電気使いは今日もノリで生きる
新魔法習得できたらいいな
皐月一周目風曜日
朝起きたら・・・筋肉痛になっていた。なんで?いや、そりゃあんなに長時間走ったのなんて久しぶりだけどさこれでもほとんど毎日模擬戦で戦闘を行っていたし、それに少し前まで森で長距離を歩いたことなんてしょっちゅうだったはずなのに
「イタタタ・・・まじかよ」
「・・・ミライ・・・筋肉痛・・・フフ」
「笑わないでくださいよ」
「・・・予想通り」
予想通りってどういうことなんですか。まるで僕が倒れているのが予想できたみたいな言い方しないでください。てかそれなら僕が今筋肉痛になっている原因がわかるんですか。地球にいた頃と違ってそれなりに運動しているっていうのに
「ミライもさすがに筋肉痛か〜クレアも大変みたいだね〜」
「おお、やっぱり動けないか。まあそりゃそうだよな」
みなさん暇人ですね。動けなくて苦しんでいる後輩を見て楽しいですか。
「ごめんごめん〜。まあ当たり前だからね〜昨日あんだけ『領域』使ってたし」
「関係あるんですか?そもそもなんで知ってるんですか?」
「どこから話そうかな〜」
まず、僕が倒れた原因だけど単純な魔力切れらしい。魔力なんてほとんど感じたことがなかったけど人間の体にはそれぞれ個体差があるが魔力が宿っていてスキルを使うたびに消費しているらしい。そしてそれを使い切ってもわからない。その状態でスキルを使ってしまうと翌日に全部筋肉痛になって返ってくるらしい。おまけに疲労で動けないというおまけつきで。
僕は昨日かなり『領域』を使用していた。しかもそれを広範囲で展開していた。燃費の観点では普通なんだけど使い方が大分効率の悪いやり方を行っていたらしい。なので疲労や筋肉痛がかなり響いているとのこと
「いやあ〜見てて気持ちのいいほどの魔力の無駄遣いだったよね〜あれもしミライが魔力少ない人だったら死んでたよ〜」
「ずっと見てたんですか?」
「うん〜バレバレだったからね〜みんな気がついてたよ〜でも面白そうだからすこし待ってたけど」
あれだけ音がなっていたらばれても当然って言いたいけど先輩方全員にばれていたのはすこし心外だ。影からニヤニヤと観察していたのか。陰湿な人が多いなぁ。
恥ずかしくなって顔が真っ赤になっているだろう。頬が熱を持っているのがよく分かる。恥ずかしい感情で溢れている。
「・・・スバルのせいで・・・拗ねた」
「え〜俺のせいか〜わかったわかった。アドバイスあげるから機嫌直してよ」
アドバイス一つで機嫌が直ると思われているのならばそれもまた心外だけど、まあいいか今ならどんなアドバイスでも嬉しいし
「『領域』をあんな形で使うのは燃費が悪いね〜。視点は悪くなかったけど」
じゃ、これでおしまいって。それほとんどグレン先輩とユンさんが言ってたことと同じやつ。やっぱりこの人いい加減じゃん。
「・・・『回復』」
シェミン先輩が魔法を唱えた・・・・?でも、変わったことが何かはよく分かる
「体の痛みが取れた」
「・・・これで・・・動ける?」
動けます動けます。本当に助かりました。シェミン先輩が天使のように見える。
「それは・・・褒めすぎ」
あ、照れてる。かわいいなぁ。なんかねシェミン先輩は小動物的な可愛さがあるんだよね
「・・・」
こんどは拗ねた!な、なにか気に触ることを言ったのかな。
「それがわからないとはミライって乙女心を理解してないね〜」
それもいろんな人から言われましたよ。僕はあなたと違ってチャラい感じではないですからね。
「そんなにチャラいかな〜まあいいや。回復したようだし午後からも頑張ってよ〜」
人って誰しもあんがい自分のことになるとよくわからないものなのかな。でもスバル先輩の言うように今日は午前中はなにも授業を入れていないからしっかり休もう。
午後からの授業。僕がとっているのは一般教養学。これは地球で言う所の数学や道徳といった感じかな。基本的な計算の公式を教えてもらい実際に計算をしてみる。四則演算が主ではあるが、話を聞いている限り微分や積分といった内容まで踏み込むとのこと。使うかどうかはわからないが、経済とかを考える上で数学は大事らしくそのための計算をするという感じだ。
僕は当然高校までの数学は一通り習っているわけだし、この授業は本来なら取らなくてもいいはずだ。でも、今はわからないがいつか地球に変えることができる時が来るかもしれない。そして戻ってきた時にまったく勉強ができなくなってしまっていたら話にならない。こちらの世界で何年間か年をとるっていうのにさらに学力も落ちているってことになっていたら社会に出るのにどれだけ遅れてしまうのか考えたくない。
そういうわけで忘れないようにという意味も込めて一般教養の授業をとった感じかな。風曜日の授業はこれだけ。あんなに脅されていたからまともに授業をとる気なんてまったくなかった。
僕と同じように考えたのかクラスメートの姿を数人見かけた。ただ、きになることにその人たちは僕を若干避けているように感じた。山胡桃さんには避けられていると感じていたけど他の人からも感じるなんて違和感を覚える。彼女にはちょっとやらかした自覚はあるけれども他の人には僕何かしたっけ?関わりもまったくなかったし覚えがない。
授業が終わった後に旧修練場の方に向かう。授業が始まってからはなんだかんだで行けていなかったから久しぶりに行きたくなった。僕がついた時にはまだだれも来ていなかった。
「丁度いいや『電気の領域』」
『領域』を展開し、維持する。感覚がつかめてきた。自分の周囲5メートルぐらいなら維持するのはたやすいみたいだ。展開しながらも動き回ることができる。そして10メートルぐらいまで広げると、展開だけは維持できるが動くことができない。そして最大まで広げると・・・・
「きっついな」
大体の感覚だが100メートルぐらいだろうか。まだまだ足りない。近くにいることを感知できてもその距離ならば向こうは僕の存在をすでに認識している。せめて一キロは広げられるようにはならないと
「でもそれってまったく別の魔法になるよな・・・あ!」
自分で言っていて自分で納得する。新しい魔法。それが先輩たちが言っていたことではないだろうか。『領域』を広げて感知するのではなく、そもそも感知の魔法を使えるようになる。そうすれば無駄なく周囲把握をすることができるのではないか。
今回は大まかにやることはつかめている。『領域』を広げる際に意識した『人間は微弱な磁力を放っている』ことから中心にイメージを行う。自分の周囲にいる磁力を発している存在を認知する・・・思い出すんだ。鬼ごっこの際に周りの状況を調べたあの状態を、
「『感知』・・・・・うぐっ」
結論から言えば魔法は発動した。自分の周りにいる磁力を発している存在の居場所をつかむことができた。でも、磁力を発しているのはなにも人間だけではない。生き物もだ。でも、今回はそれは関係なかったかもしれない。どれだけの範囲で広がったのかはわからないが、かなりの人間を感知できるぐらいまで範囲を広げてしまっていた。これは確かに『領域』よりもはるかに要領よく感知することができるな。
でも、今はそれどころじゃない。結果として何が起こったのかといえば、範囲内にいる人間の存在や、生き物の存在それらすべての情報が脳内に直接送り込まれてしまったために脳がキャパーオーバーを起こしてしまったのだ。慣れれば大丈夫なのだろうが、慣れていなかったためにかなりの衝撃が僕を襲った
「ぐう・・・はあ・・・い・・」
痛いという感覚なのだろうがとにかく頭をぶつけたみたいな・・・いや、これは脳が直接揺れているみたいなそんな衝撃だ。しかも最悪なことに突然のことだったために魔法を止めることができない。ずっと人間の情報が送り込まれている。同じ人間もいるのだろうが移動している人もいるらしくその都度情報が更新されていく
とめどなく情報が頭の中に入っていく。これは整理もなにもできそうにない。どこにいるのかもわからない。とにかく量が多すぎるのだ。
「おい!ミライ!しっかりしろ・・・く、僕では何もできない・・・セリア先輩かシェミン先輩でないと」
誰か近くに来たのだろうか。そんな声を僕の耳はとらえた。でもそれは定かではない。だってそれを聞いた直後に僕は意識を失ったのだから
朝起きたら・・・筋肉痛になっていた。なんで?いや、そりゃあんなに長時間走ったのなんて久しぶりだけどさこれでもほとんど毎日模擬戦で戦闘を行っていたし、それに少し前まで森で長距離を歩いたことなんてしょっちゅうだったはずなのに
「イタタタ・・・まじかよ」
「・・・ミライ・・・筋肉痛・・・フフ」
「笑わないでくださいよ」
「・・・予想通り」
予想通りってどういうことなんですか。まるで僕が倒れているのが予想できたみたいな言い方しないでください。てかそれなら僕が今筋肉痛になっている原因がわかるんですか。地球にいた頃と違ってそれなりに運動しているっていうのに
「ミライもさすがに筋肉痛か〜クレアも大変みたいだね〜」
「おお、やっぱり動けないか。まあそりゃそうだよな」
みなさん暇人ですね。動けなくて苦しんでいる後輩を見て楽しいですか。
「ごめんごめん〜。まあ当たり前だからね〜昨日あんだけ『領域』使ってたし」
「関係あるんですか?そもそもなんで知ってるんですか?」
「どこから話そうかな〜」
まず、僕が倒れた原因だけど単純な魔力切れらしい。魔力なんてほとんど感じたことがなかったけど人間の体にはそれぞれ個体差があるが魔力が宿っていてスキルを使うたびに消費しているらしい。そしてそれを使い切ってもわからない。その状態でスキルを使ってしまうと翌日に全部筋肉痛になって返ってくるらしい。おまけに疲労で動けないというおまけつきで。
僕は昨日かなり『領域』を使用していた。しかもそれを広範囲で展開していた。燃費の観点では普通なんだけど使い方が大分効率の悪いやり方を行っていたらしい。なので疲労や筋肉痛がかなり響いているとのこと
「いやあ〜見てて気持ちのいいほどの魔力の無駄遣いだったよね〜あれもしミライが魔力少ない人だったら死んでたよ〜」
「ずっと見てたんですか?」
「うん〜バレバレだったからね〜みんな気がついてたよ〜でも面白そうだからすこし待ってたけど」
あれだけ音がなっていたらばれても当然って言いたいけど先輩方全員にばれていたのはすこし心外だ。影からニヤニヤと観察していたのか。陰湿な人が多いなぁ。
恥ずかしくなって顔が真っ赤になっているだろう。頬が熱を持っているのがよく分かる。恥ずかしい感情で溢れている。
「・・・スバルのせいで・・・拗ねた」
「え〜俺のせいか〜わかったわかった。アドバイスあげるから機嫌直してよ」
アドバイス一つで機嫌が直ると思われているのならばそれもまた心外だけど、まあいいか今ならどんなアドバイスでも嬉しいし
「『領域』をあんな形で使うのは燃費が悪いね〜。視点は悪くなかったけど」
じゃ、これでおしまいって。それほとんどグレン先輩とユンさんが言ってたことと同じやつ。やっぱりこの人いい加減じゃん。
「・・・『回復』」
シェミン先輩が魔法を唱えた・・・・?でも、変わったことが何かはよく分かる
「体の痛みが取れた」
「・・・これで・・・動ける?」
動けます動けます。本当に助かりました。シェミン先輩が天使のように見える。
「それは・・・褒めすぎ」
あ、照れてる。かわいいなぁ。なんかねシェミン先輩は小動物的な可愛さがあるんだよね
「・・・」
こんどは拗ねた!な、なにか気に触ることを言ったのかな。
「それがわからないとはミライって乙女心を理解してないね〜」
それもいろんな人から言われましたよ。僕はあなたと違ってチャラい感じではないですからね。
「そんなにチャラいかな〜まあいいや。回復したようだし午後からも頑張ってよ〜」
人って誰しもあんがい自分のことになるとよくわからないものなのかな。でもスバル先輩の言うように今日は午前中はなにも授業を入れていないからしっかり休もう。
午後からの授業。僕がとっているのは一般教養学。これは地球で言う所の数学や道徳といった感じかな。基本的な計算の公式を教えてもらい実際に計算をしてみる。四則演算が主ではあるが、話を聞いている限り微分や積分といった内容まで踏み込むとのこと。使うかどうかはわからないが、経済とかを考える上で数学は大事らしくそのための計算をするという感じだ。
僕は当然高校までの数学は一通り習っているわけだし、この授業は本来なら取らなくてもいいはずだ。でも、今はわからないがいつか地球に変えることができる時が来るかもしれない。そして戻ってきた時にまったく勉強ができなくなってしまっていたら話にならない。こちらの世界で何年間か年をとるっていうのにさらに学力も落ちているってことになっていたら社会に出るのにどれだけ遅れてしまうのか考えたくない。
そういうわけで忘れないようにという意味も込めて一般教養の授業をとった感じかな。風曜日の授業はこれだけ。あんなに脅されていたからまともに授業をとる気なんてまったくなかった。
僕と同じように考えたのかクラスメートの姿を数人見かけた。ただ、きになることにその人たちは僕を若干避けているように感じた。山胡桃さんには避けられていると感じていたけど他の人からも感じるなんて違和感を覚える。彼女にはちょっとやらかした自覚はあるけれども他の人には僕何かしたっけ?関わりもまったくなかったし覚えがない。
授業が終わった後に旧修練場の方に向かう。授業が始まってからはなんだかんだで行けていなかったから久しぶりに行きたくなった。僕がついた時にはまだだれも来ていなかった。
「丁度いいや『電気の領域』」
『領域』を展開し、維持する。感覚がつかめてきた。自分の周囲5メートルぐらいなら維持するのはたやすいみたいだ。展開しながらも動き回ることができる。そして10メートルぐらいまで広げると、展開だけは維持できるが動くことができない。そして最大まで広げると・・・・
「きっついな」
大体の感覚だが100メートルぐらいだろうか。まだまだ足りない。近くにいることを感知できてもその距離ならば向こうは僕の存在をすでに認識している。せめて一キロは広げられるようにはならないと
「でもそれってまったく別の魔法になるよな・・・あ!」
自分で言っていて自分で納得する。新しい魔法。それが先輩たちが言っていたことではないだろうか。『領域』を広げて感知するのではなく、そもそも感知の魔法を使えるようになる。そうすれば無駄なく周囲把握をすることができるのではないか。
今回は大まかにやることはつかめている。『領域』を広げる際に意識した『人間は微弱な磁力を放っている』ことから中心にイメージを行う。自分の周囲にいる磁力を発している存在を認知する・・・思い出すんだ。鬼ごっこの際に周りの状況を調べたあの状態を、
「『感知』・・・・・うぐっ」
結論から言えば魔法は発動した。自分の周りにいる磁力を発している存在の居場所をつかむことができた。でも、磁力を発しているのはなにも人間だけではない。生き物もだ。でも、今回はそれは関係なかったかもしれない。どれだけの範囲で広がったのかはわからないが、かなりの人間を感知できるぐらいまで範囲を広げてしまっていた。これは確かに『領域』よりもはるかに要領よく感知することができるな。
でも、今はそれどころじゃない。結果として何が起こったのかといえば、範囲内にいる人間の存在や、生き物の存在それらすべての情報が脳内に直接送り込まれてしまったために脳がキャパーオーバーを起こしてしまったのだ。慣れれば大丈夫なのだろうが、慣れていなかったためにかなりの衝撃が僕を襲った
「ぐう・・・はあ・・・い・・」
痛いという感覚なのだろうがとにかく頭をぶつけたみたいな・・・いや、これは脳が直接揺れているみたいなそんな衝撃だ。しかも最悪なことに突然のことだったために魔法を止めることができない。ずっと人間の情報が送り込まれている。同じ人間もいるのだろうが移動している人もいるらしくその都度情報が更新されていく
とめどなく情報が頭の中に入っていく。これは整理もなにもできそうにない。どこにいるのかもわからない。とにかく量が多すぎるのだ。
「おい!ミライ!しっかりしろ・・・く、僕では何もできない・・・セリア先輩かシェミン先輩でないと」
誰か近くに来たのだろうか。そんな声を僕の耳はとらえた。でもそれは定かではない。だってそれを聞いた直後に僕は意識を失ったのだから
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