金属魔法の使い方

バリウム

夕飯

ベルが部屋から出て行った後、悠斗は少し考えていた。

....うん完全に仮説合ってたわ、これ異世界に飛ばされたのか。それだとすべて辻褄があう。

よし、このままじゃ埒があかない、まずはふつうに生活するか、その後に戻れたら元の世界に帰りたいな、とりあえずベルさんの弟になるしかないな。

そう考えているとベルの声が聞こえる。

「ユウト〜ご飯ができました♪。」

と言いながらベルが再び部屋に入ってきた。

「すみません、1ヶ月寝てたとなるとうまく歩けなくてベルさん肩を貸してもらえないでしょうか?。」

「いいよ〜♪」

ベルは肩を貸さずに悠斗の脇と腿を抱え、いわゆるお姫様抱っこをして見せた。

悠斗は恥ずかしさと胸が当たった衝撃で、顔を赤くしていた。

なんだかんだで食卓まで運ばれ料理が出てきた、正直言ってものすごく美味そう。

驚いた悠斗の表情を見てベルは言った。

「めしあがれ♪」

俺は頂きますと言い食べ始めた。

食事を済ませた後、俺はベルに話した。

「あの、ベルさん。俺弟になっても良いですか?。」

....なんか俺の言い方キモいな。

するとベルが口を開く。

「え?!いいのぉ〜?!」

と、凄く驚いた表情で返答が帰ってきた。

「ええ、他に行く当てもないし、それでこの後出て行っても恩を返せないですし。」

「ううん、これがもうすでに恩返しだよ!」

なら良いんだが。

(私前から弟か妹が欲しかったのよね〜)とか言いながら独り言を言っているベル。

そんなベルさんに俺は声をかけた。

「あの〜、ベルさん?実は....
「お姉ちゃんと呼んで!!」

俺の声を覆いかぶさるようにしてベルさん、いやお姉ちゃんは鼻息を荒くして言った。

「お、お姉ちゃん、実は....俺異世界から来たんだ。」

うぉし!というようなガッツポーズを決めているお姉ちゃんは笑顔で答えた。

「知ってるよ?」

「ふぇ!?」

俺が驚いた。

「だってユウトが倒れてた時、なんか服に変な手帳が入ってて中身見たけど私の知らない文字だったからね。」

俺は慌てて喋った。

「じゃあどうして嘘ついたのになんも言わなかったの?!。」

そしたらベルは照れたように言った。

「だって可愛かったんだもの♪。」

「....俺もう寝るね。」

お姉ちゃんにお休みを言われ疲れているのか精神的にやられたのか。多分二つの意味で眠りについた。





〜作者から〜
頑張りました

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