魔力ゼロの真の勇者
21話 突然の出来事
─ん…ここは、どこだ、、
翼は真っ黒な空間にいた。
まるで、神界の黒バージョンみたいだ、
「これは夢か?…それにしてもここ寒いな、それに少し懐かしい感じもする、、」
すると、後ろに気配を感じた、
「...翼…私を助けて、、」
─そ、んな…この声は……
翼は勢いよく後ろを振り返る、、
そこには前世で幼馴染の桐崎奈緒がいた。
「なお…どうしてお前が……」
翼は突然の出来事で状況に追いつけていない、
それに奈緒は何故か黒いドレスを着ていたが、体がボロボロで凄く傷を負っていた。
「…翼、、私を助けて!」
「だから何を…助けるってどういう事だよ!なんでそんなにボロボロなんだよ!…それにお前は日本にいるはずじゃ…何があったんだよ…!」
翼がそこまで言うと、奈緒はニコッと笑い、静かに消えていった…
「おい、なお!なお!」
俺はそう叫ぶと同時に目が覚めた
「はぁ、はぁ、なお…どういう事だよ…」
「…つばさ…どうしたの、大丈夫?」
隣に寝ていたレイが心配そうに聞いてきた。
「大丈夫だレイ。ごめんな、起こしちゃって」
「…レイは大丈夫…それよりつばさはほんとに大丈夫なの…?汗かいてるし、」
「ああ、大丈夫だよ。それより、まだ5時だけど完全に目覚めちゃったな。」
「…そうだね、」
「「.........…。」」
─…どうしよう…!なんか話さないと、、
するとレイが口を開いた。
「…つばさ…さっき叫んでた、なおって人誰なの…?」
「え、ああ、なおは桐崎奈緒って言って、俺の前世の幼馴染だよ。」
「…ふーん…なんでその幼馴染の名前を叫んだの…?」
「それは…突然の出来事で俺にも分からないんだ。けど、夢でなおが出てきて色々あってそうなった、、」
「…そっか」
「ああ、」
「「…………。」」
─やっぱりなんか気まずい感じになってるわ、、
するとレイが爆弾質問をしてきた。
「…つばさはその子が好き…?」
「…え、え?いやいや無いよ?今まで好きになった事すら無いから、」
「…なおって子好きじゃないの?」
 
「だから違うって!…まあ、幼馴染とか友達としてはとても大事に思ってるけど、、好きとかはないな、」
「…ふーん…『…レイはつばさの事好きだけど、、』」
「ん?なんか言ったか?」
「…なんでもない…」
「そうか…でもやっぱいいな。」
「…え?」
「レイと話してると安心するって言うか、一言でも話すと楽しいんだよね。」
「.........それってどういう…」
「あ、なんか恥ずかしいな、、今言った事は忘れてくれ、」
「…うん、絶対忘れない…」
─そんな笑顔で言うなよ、、なんか余計はずいって言うか、照れちゃうわ。
「そ、そうだ、まだ早い気もするけどエリとサリエル起こしてご飯食おうか。」
「…うん」
─やべぇ、なんかレイといるとドキドキする、、これって好きって事なのか、、
そんな事を考えつつ、2人はエリとサリエルを起こして、朝食を食べに行った。
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