魔力ゼロの真の勇者

Nero

3話 聖剣と魔剣

「聖剣と魔剣どこいったぁぁぁ!」

俺は慌てた。物凄く。だって、聖剣と魔剣なかったら、この世界で生きていける気がしない。魔力ないから。

すると、いつの間にか、目の前に2人の女の人が現れた。

「呼んだ?」

片方の女の人が喋った。

「え?だれ君たち」

「あ!ごめんごめん。名乗ってなかったね。私は、聖剣エクスカリバーだよ。擬人化って言うのかな。」

「…レーヴァテイン」

「っごめんね。この子人見知りだから。」

「あ、ああ、よろしくな!俺は葉坂翼…って!お前らが聖剣と魔剣?!どういう事!?」

俺は驚いた。いや、だって、この2人…歳は俺と同じくらいで、エクスカリバーの方は、白い綺麗な服を着ていた。元気で明るく、見た目も美少女だ。胸は……。
さて、レーヴァテインは、鮮やかな、赤色の服を着ていた。性格は、大人しめなのかな。でもとにかく美少女だ。胸も大きい。

「私達は、あなたの契約精霊だよ。聖剣と魔剣も一応、精霊なんだ。」

「…うん。契約精霊。」

え?契約?精霊?どういう事だ。俺がいつ契約したの?

心を読んだのか、レーヴァテインが答えた。

「…契約は…エル様が私達を翼くんに渡す時にされた。私達は…正式な翼くんの聖剣と魔剣だって事…」

「っ!俺の心を読めるのか?!」

すると、エクスカリバーが自慢げに答えた。

「私達は、精霊の中でも最上位に属する、神級精霊だからね。心くらい読めるよ。」

なんでも、精霊の中にもランクがあるらしい。
上から、神級、帝級、超級、上級、下級だ。ちなみに、2人とも神級精霊だが、神級は今の所はこの2人だけらしい。

「じゃあ、お前らは、2人とも最上位の聖剣と魔剣で、俺の契約精霊か…」

「そういうことだから、よろしくね!」

「…よろしく…」

美少女2人が聖剣と魔剣とはな。転生と時くらい驚いた。そして、楽しみだな。


「っ!ああ。俺は葉坂翼。よろしくな。えっと……そうだ。お前らエクスカリバーとレーヴァテインじゃ、呼びにくいしなんだから、名前付けるか。」

俺が名前を付けると言った瞬間、2人が凄く喜んだ。

「名前!?嬉しい!でも、いいの?付けてもらっても?」

「…名前…嬉しい…」

「ああ、もちろんだ。」

名前か、、、んー、決めた。

「エクスカリバーは、「エリ」。レーヴァテインは、「レイ」だ。」

パッと浮かんだやつだが、気に入ってくれるかな。

「もちろん!気に入ったよ!ありがとう翼!」

「…レイ…可愛い…ありがとう翼くん…」

心を読まれた。

2人はそう言うと、俺に抱きつきてきた。

「っ!おい、抱きつくなよ!サリエル!助けてくれ!……あれ?そう言えば、サリエル全然喋んないな。」

すると、エリが答えてくれた。

「よくわかんないけど、翼と一緒にいた人なら、私達が現れた時に、立ったまま気絶したよ。ほら、そこ。」

エリが指さした場所には、立ったまま気絶しているサリエルがいた。




コメント

  • √きぃ

    面白かったー!!!
    続き楽しみ♡♡

    1
  • マック大好き太郎

    エリとレイ。
    いいですね!しかも最上級精霊だったとは...。今後が楽しみです。

    1
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品