《完結》異世界最強の魔神が見えるのはオレだけのようなので、Fランク冒険者だけど魔神のチカラを借りて無双します。

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第7-10話「尋問 Ⅱ」

 ロビンが部屋に入ってきた。ケネスと同じ黒髪の男性だ。もともと目つきが悪いけれど、今はその目に憎悪をたぎらせていた。なにより変わっているのは、その顔だ。右の頬がヤケドで爛れていた。ケネスはその目を見返す自信がなかった。



「ケネス」
 と、ロビンは口を開いた。



「……生きてたのか」



「ああ。お前に殺されずに済んだからな、オレは」
 その言葉には、あからさまにトゲが含まれていた。



「……」



「ソルト・ドラグニルの部隊がシュネイの村にやって来た。オレたちは、ダンジョンに潜ってたよな? ジャイアント・ゴブリンに襲われたんだ」



「覚えてるよ」
 はじめてダンジョンを攻略できた。そして火系上位魔法の《酸の霧アシッド・フォグ》を使うことが出来た。
 思い出深い出来事だった。



「オレとロールは先に村に戻ったんだ。冒険者組合に行って、助けを呼びに行くつもりだった。けど、ソルトの部隊に襲われて、村は潰滅してた。オレたちも戦火に巻き込まれた」



「……」



「でも、オレとロールは村を出ていたおかげで、助かったんだ。で、その後だ。お前のやったこと忘れてねェからな。お前は、村人を殺した。そして、ロールを殺した。メチャクチャに暴れやがった」



「……違う」



「違うだと? オレは見てたんだよ。てめェは、ロールを殺したんだ! なんでだよ! なんでロールを殺した! なんとか言えよ、このクソッタレ!」



 ロビンは涙を流しながら、机を叩いていた。



 ケネスにつかみかかってきたところを、バートリーが止めに入った。騎士が2人、部屋に入ってくると、暴れるロビンを強引に部屋から連れ出した。部屋の外からもまだ、ロビンの怒声が聞こえていた。その声は、ケネスの琴線を引っ掻いた。



(ゴメンな。ロビン)



 謝って許してもらえるものではない。
 でも、それもすべてヴィルザが何とかしてくれる。故郷を……ロールを生き返らせてくれると約束してくれた。
 だから今は、涙を流さずに済んだ。



「これが3つ目の証拠です。何か理由があり、一時的にケネスさまにはヴィルザハードがとり憑くことがある。私はそう考えています」



「よく調べましたね。オレのことを」



「もちろんです。私はケネスさまに助けられた。今でも感謝している。私はケネスさまのことを大切に思っています。でも、それと同時に私は、帝国という国を大切に思っています。もしも帝国にとって危険な存在であるなら、そのときは……」



「そのときはどうするんです?」



「私が……ケネスさまを……殺すかもしれません」



 バートリーなりに悩みに悩んで出した答えなのだろう。その声に充分、苦渋が染み込んでいた。



「それは、カンベンしてもらいたいですね」



「ですから、しゃべってください。真実を。可能なかぎり私はケネスさまにとって、安全な道を用意します。協力もします。ですから、すべてを話してください」



「……」
 ケネスは目を閉ざし、口を閉ざした。

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