《完結》異世界最強の魔神が見えるのはオレだけのようなので、Fランク冒険者だけど魔神のチカラを借りて無双します。
第7-6話「天使」
帝都近くで麦を育てている村がある。ムディ村。その村に最近、見たこともない大猿が現れるということだった。人的被害があるわけではないのだが、森の動物を食い荒らされており、迷惑をこうむっている。危険かどうか視察した後、退去させられないようであれば、駆除して欲しい。そういう依頼だった。
ただこの大猿は厄介なことに、森の中に姿を隠すのが上手いらしく、これまで何人かのAランク冒険者が発見できずに帰ってきたということだ。
「これはどう考えても、オレ向きだな」
「うむ。物を見つけるのは、ケネスの18番じゃからな」
ケネスとヴィルザは、そのムディ村の近くにある森に入っていた。以前、無効化のキノコを取りに入っているエルフたちの管理する森だ。ちゃんとエルフにも許可をもらっている。その大猿にはエルフたちも困っているらしい。
「森の資源は、人間たちとの交易に使う、貴重な品です。荒らされて困っているのですが、我々エルフでも、その大猿を見つけることが出来ないのです」
ということだった。
森を知り尽くしたエルフにも見つけられないというのは、ただの大猿ではなさそうだ。
低木を踏み分けて、森の奥へと進む。
茂みが濃厚になるにつれて、光がとぼしくなってくる。非常に湿度が高くて、足場がぬかるんでいる。足元に注意していなければ、コけてしまいそうだ。木の幹を手すりにしながら進んでいたのだが、その木の幹も汗をかいたように濡れている。スライムの粘液かもしれない。
「まるで雨が降ったような湿気じゃな」
「ああ。でも、見つけた」
森を抜けると、湖が見えた。非常に浅い湖で、水底に積もっている岩を見通すことができた。その湖の中央あたりで、水を浴びている大猿がいた。
「どこじゃ?」
「透明化の魔法を使ってるみたいだ。輪郭だけが見えてる」
輪郭だけ見えているのが、たしかに大きい猿だ。大猿と聞いていたから、せいぜい人と同じぐらいの大きさかと思っていた。10メートルはある。その猿の顔を見るためには、大きく見上げる必要があった。
「透明化の魔法を使う、猿とな? そりゃ面白いな」
ケネスは靴を脱いで、湖に足をつけた。ヒンヤリとした水の感触が心地良い。
「おいッ。そこの透明な猿!」
大声で呼びかけた。
呼びかけられたことに驚いたような顔をして、大猿は振り向いた。
「おう? 人間のコゾウか。ワシのことが見えるか?」
「げッ」
大きさに驚かされた次は、人語を解することに驚かされた。たしかに呼びかけたのはケネスのほうだが、こんなに流暢に応じるとは想定していなかった。
「なんじゃ、話しかけてきたのはそちらじゃろうが」
大猿は透明化の魔法をといた。毛むくじゃらの巨体が姿をあらわした。全身を赤茶けた毛に包まれており、意外と愛らしい顔をしている。ドングリみたいな眼をしていた。
「あんた、何者だ?」
「ふむ? ふむむむ?」
大猿は四足歩行でケネスに歩み寄ってきた。歩くたびに湖が、海のように波を起こしている。その波に足をさらわれそうだった。
「な、なんだ?」
大猿はまるで亡霊でも見るかのような目で、そして、信じられない、あってはならない――そんな顔をして、鼻をひくつかせていた。顔の中央にある巨大な鼻から、生温かい鼻息が吹いており、ケネスはそれに当てられていた。
「ふむ……。まさか。いや、だから、起こされたのか」
「なんだよ。大猿」
「ふむ」
大猿はうなると、背負っていた大槌を振り上げた。猿もでかければ、大槌も大きい。ウォーハンマーなんてもんじゃない。柄の長さだけで5メートルはある。槌の部分は、大岩のようだ。
振り上げられた槌によって、ケネスの足元が日影に染まる。
「は?」
ザバーンッ。
大槌が勢いよく振り下ろされた。
あと一歩遅れていたら、ペチャンコにされているところだ。間一髪のところで、後ろに飛びずさったのだ。雑草の茂っている陸地に足をつけた。
「イキナリ襲いかかってくることねェだろ。ヤッパリ駆除対象か。この大猿」
「貴様。名を名乗れ」
「まずは自分から名乗れよ。猿野郎」
「ワシの名はジャガル。豊穣の神デデデルさまに仕えていた上級天使だ。そしてこの《神の遺物》がひとつ、デデデルさまの大槌を守護する者」
「上級……天使……だと」
たしかに天使という存在が、神に仕えていたと聞いたことがある。もちろん神話の中の話だ。
「ワシはこの大槌を守り、数千年の眠りについていた。8大神さまが魔神ヴィルザハードと相討ちされてからは、ワシはこの大槌を守り、二度と魔神ヴィルザハードの復活が出来ぬように世界を見守るように言い渡された」
8大神は、ただただヴィルザを封印しただけでなく、自分の手下にその封印が破られぬように保険をかけていたというわけだ。
しかし、運が良い。
帝都の闘技大会に出る前に、奇遇にも《神の遺物》のひとつを見つけてしまったようだ。
大猿は大槌を構え直して、言葉を続けた。
「貴様からは、なぜかあの忌まわしい魔神の臭いがする。生かしてはおけん」
「なるほど。ヴィルザの匂いを嗅ぎ取ったか。さすがは畜生」
「天使だと言っておろうが、人間」
「まぁ良いや。天使だかなんだか知らねェが、悪いけどここで死んでくれ。駆除対象だ。その大槌は壊させてもらうぜ」
駆除対象ということは、この大猿が天使だということは、巷間に知れわたっていないのだろう。
大槌が振り下ろされる。ケネスは高く跳ねて、振り下ろされた大槌の上に乗った。大猿の腕を足場に駆ける。大猿の頭の上にたどりついた。魔術学院で学んだのは魔法の使い方だけでない。3年では、ちゃんと体術の講義もあった。もともと冒険者として下地を積んでいたカラダなので、機敏に動くことが出来るようになっていた。
「火系基礎魔法《火球》」
大猿の頭に火球を撃ちこんだ。
「ぐおっ」
大猿が暴れる。足場の不安定さから、ケネスは大猿の頭から跳び下りた。大猿の頭のところだけ、毛が焦げ付いていたけれど、致命傷にはほど遠いようだ。
「お、おのれ、人間のコゾウめ」
「さすがは、8大神が残した天使だな。ぜんぜん効いちゃいないか」
「長らく眠りについていたが、ワシは異変を感じて目を覚ました。目を覚ました理由がわかった。ヴィルザハード復活が近いのだな。ならばワシは全力でコゾウを止めねばならん」
「名乗るのが遅れた。オレはケネス・カートルドだ」
「ケネスか。なにゆえ、ヴィルザハードを復活させる? その理由を述べよ」
そう質問しながらも、大猿は大槌をふたたび構え直している。
「理由あってオレは、ヴィルザが見えている。そして付き合うことになった。男と女としてな」
大猿は振ろうとしていた大槌をピタリと止めた。
「がーはははッ。なにをタワケたことを言っておる。見えるわけなかろう。8角封魔術によって魔神ヴィルザハードは永遠の虚無に落とされた。あの魔神はこの世界にはおらん」
ケネスは隣にいる水辺で座っているヴィルザを見つめた。この世界に干渉できない、寂しいところにヴィルザはいる。干渉できるのはケネスだけだ。
「だが、オレには見えるんだよ。そういうスキルだ」
「まるで呪いのようなスキルだな。百歩譲って、その魔神が見えていたとして、付き合うとはなんだ? 男と女? 笑わせるな」
がーはははッ、と大猿は腹を抱えて笑っている。
「なにがオカシイ?」
そんなに笑われると腹が立つ。ケネスは真摯にヴィルザと向き合ってきたつもりだ。怖れたり、悩んだり、ときにはケンカしたりして、その結果として、魔神を受け入れようと決めたのだ。受け入れようと決意するまで、3年もかかったのだ。
「魔神ヴィルザハードは、最悪の魔神だ。この世界の秩序という秩序を許さんかった。人を苦しめ、拷問する。悲劇しか生まん最悪の存在だ」
「知ってる」
「知っていて、付き合おうと言うのか」
「8大神が苦労して、ヴィルザを封印させたのも知ってる。けど、オレがヴィルザを更生させると決めた。マットウな考え方に強制させる」
「なおさらオカシイわ。たかが人間ごときに、魔神ヴィルザハードを御せられると思うでないわ」
大猿は大槌を地面に叩きつけた。
地が揺らぐ。森がざわめく。水しぶきが上がる。
「オレは本気だ」
「ハッキリ言う。貴様は、たぶらかされておる。あの性悪女にダマされておる。なんと言われた? 封印を解いたら、願いを叶えてくれるとでも言われたか? すべてウソ、ウソ、ウソ。世界最悪の魔神が、ホントウのことを言うとでも?」
ヴィルザが飛んできた。
ケネスに何か言おうと口を開いた。あの大猿の言葉に耳を貸すな――とか、どうせそんなことを伝えに来たのだろう。が、ヴィルザが言葉を発する前に、ケネスは言った。
「オレは信じてる」
「このオオタワケめッ。魔神にたぶらかされおって!」
「仮にヴィルザがもしも、世界に害をなすなら。オレが止める。オレが、ヴィルザを、殺す」
それがたぶん……。
(オレのつとめだよな)
ケネスは隣にいるヴィルザを見つめた。ヴィルザの顔には、イッサイの感情が浮かんでおらず、無表情を維持していた。
「コゾウが、魔神を止める? 面白い。ならば、証明してみせよ。魔神ヴィルザハードを御するチカラがあるのか、このワシが見届けてやる」
大猿はふたたび大槌を振り上げた。
ただこの大猿は厄介なことに、森の中に姿を隠すのが上手いらしく、これまで何人かのAランク冒険者が発見できずに帰ってきたということだ。
「これはどう考えても、オレ向きだな」
「うむ。物を見つけるのは、ケネスの18番じゃからな」
ケネスとヴィルザは、そのムディ村の近くにある森に入っていた。以前、無効化のキノコを取りに入っているエルフたちの管理する森だ。ちゃんとエルフにも許可をもらっている。その大猿にはエルフたちも困っているらしい。
「森の資源は、人間たちとの交易に使う、貴重な品です。荒らされて困っているのですが、我々エルフでも、その大猿を見つけることが出来ないのです」
ということだった。
森を知り尽くしたエルフにも見つけられないというのは、ただの大猿ではなさそうだ。
低木を踏み分けて、森の奥へと進む。
茂みが濃厚になるにつれて、光がとぼしくなってくる。非常に湿度が高くて、足場がぬかるんでいる。足元に注意していなければ、コけてしまいそうだ。木の幹を手すりにしながら進んでいたのだが、その木の幹も汗をかいたように濡れている。スライムの粘液かもしれない。
「まるで雨が降ったような湿気じゃな」
「ああ。でも、見つけた」
森を抜けると、湖が見えた。非常に浅い湖で、水底に積もっている岩を見通すことができた。その湖の中央あたりで、水を浴びている大猿がいた。
「どこじゃ?」
「透明化の魔法を使ってるみたいだ。輪郭だけが見えてる」
輪郭だけ見えているのが、たしかに大きい猿だ。大猿と聞いていたから、せいぜい人と同じぐらいの大きさかと思っていた。10メートルはある。その猿の顔を見るためには、大きく見上げる必要があった。
「透明化の魔法を使う、猿とな? そりゃ面白いな」
ケネスは靴を脱いで、湖に足をつけた。ヒンヤリとした水の感触が心地良い。
「おいッ。そこの透明な猿!」
大声で呼びかけた。
呼びかけられたことに驚いたような顔をして、大猿は振り向いた。
「おう? 人間のコゾウか。ワシのことが見えるか?」
「げッ」
大きさに驚かされた次は、人語を解することに驚かされた。たしかに呼びかけたのはケネスのほうだが、こんなに流暢に応じるとは想定していなかった。
「なんじゃ、話しかけてきたのはそちらじゃろうが」
大猿は透明化の魔法をといた。毛むくじゃらの巨体が姿をあらわした。全身を赤茶けた毛に包まれており、意外と愛らしい顔をしている。ドングリみたいな眼をしていた。
「あんた、何者だ?」
「ふむ? ふむむむ?」
大猿は四足歩行でケネスに歩み寄ってきた。歩くたびに湖が、海のように波を起こしている。その波に足をさらわれそうだった。
「な、なんだ?」
大猿はまるで亡霊でも見るかのような目で、そして、信じられない、あってはならない――そんな顔をして、鼻をひくつかせていた。顔の中央にある巨大な鼻から、生温かい鼻息が吹いており、ケネスはそれに当てられていた。
「ふむ……。まさか。いや、だから、起こされたのか」
「なんだよ。大猿」
「ふむ」
大猿はうなると、背負っていた大槌を振り上げた。猿もでかければ、大槌も大きい。ウォーハンマーなんてもんじゃない。柄の長さだけで5メートルはある。槌の部分は、大岩のようだ。
振り上げられた槌によって、ケネスの足元が日影に染まる。
「は?」
ザバーンッ。
大槌が勢いよく振り下ろされた。
あと一歩遅れていたら、ペチャンコにされているところだ。間一髪のところで、後ろに飛びずさったのだ。雑草の茂っている陸地に足をつけた。
「イキナリ襲いかかってくることねェだろ。ヤッパリ駆除対象か。この大猿」
「貴様。名を名乗れ」
「まずは自分から名乗れよ。猿野郎」
「ワシの名はジャガル。豊穣の神デデデルさまに仕えていた上級天使だ。そしてこの《神の遺物》がひとつ、デデデルさまの大槌を守護する者」
「上級……天使……だと」
たしかに天使という存在が、神に仕えていたと聞いたことがある。もちろん神話の中の話だ。
「ワシはこの大槌を守り、数千年の眠りについていた。8大神さまが魔神ヴィルザハードと相討ちされてからは、ワシはこの大槌を守り、二度と魔神ヴィルザハードの復活が出来ぬように世界を見守るように言い渡された」
8大神は、ただただヴィルザを封印しただけでなく、自分の手下にその封印が破られぬように保険をかけていたというわけだ。
しかし、運が良い。
帝都の闘技大会に出る前に、奇遇にも《神の遺物》のひとつを見つけてしまったようだ。
大猿は大槌を構え直して、言葉を続けた。
「貴様からは、なぜかあの忌まわしい魔神の臭いがする。生かしてはおけん」
「なるほど。ヴィルザの匂いを嗅ぎ取ったか。さすがは畜生」
「天使だと言っておろうが、人間」
「まぁ良いや。天使だかなんだか知らねェが、悪いけどここで死んでくれ。駆除対象だ。その大槌は壊させてもらうぜ」
駆除対象ということは、この大猿が天使だということは、巷間に知れわたっていないのだろう。
大槌が振り下ろされる。ケネスは高く跳ねて、振り下ろされた大槌の上に乗った。大猿の腕を足場に駆ける。大猿の頭の上にたどりついた。魔術学院で学んだのは魔法の使い方だけでない。3年では、ちゃんと体術の講義もあった。もともと冒険者として下地を積んでいたカラダなので、機敏に動くことが出来るようになっていた。
「火系基礎魔法《火球》」
大猿の頭に火球を撃ちこんだ。
「ぐおっ」
大猿が暴れる。足場の不安定さから、ケネスは大猿の頭から跳び下りた。大猿の頭のところだけ、毛が焦げ付いていたけれど、致命傷にはほど遠いようだ。
「お、おのれ、人間のコゾウめ」
「さすがは、8大神が残した天使だな。ぜんぜん効いちゃいないか」
「長らく眠りについていたが、ワシは異変を感じて目を覚ました。目を覚ました理由がわかった。ヴィルザハード復活が近いのだな。ならばワシは全力でコゾウを止めねばならん」
「名乗るのが遅れた。オレはケネス・カートルドだ」
「ケネスか。なにゆえ、ヴィルザハードを復活させる? その理由を述べよ」
そう質問しながらも、大猿は大槌をふたたび構え直している。
「理由あってオレは、ヴィルザが見えている。そして付き合うことになった。男と女としてな」
大猿は振ろうとしていた大槌をピタリと止めた。
「がーはははッ。なにをタワケたことを言っておる。見えるわけなかろう。8角封魔術によって魔神ヴィルザハードは永遠の虚無に落とされた。あの魔神はこの世界にはおらん」
ケネスは隣にいる水辺で座っているヴィルザを見つめた。この世界に干渉できない、寂しいところにヴィルザはいる。干渉できるのはケネスだけだ。
「だが、オレには見えるんだよ。そういうスキルだ」
「まるで呪いのようなスキルだな。百歩譲って、その魔神が見えていたとして、付き合うとはなんだ? 男と女? 笑わせるな」
がーはははッ、と大猿は腹を抱えて笑っている。
「なにがオカシイ?」
そんなに笑われると腹が立つ。ケネスは真摯にヴィルザと向き合ってきたつもりだ。怖れたり、悩んだり、ときにはケンカしたりして、その結果として、魔神を受け入れようと決めたのだ。受け入れようと決意するまで、3年もかかったのだ。
「魔神ヴィルザハードは、最悪の魔神だ。この世界の秩序という秩序を許さんかった。人を苦しめ、拷問する。悲劇しか生まん最悪の存在だ」
「知ってる」
「知っていて、付き合おうと言うのか」
「8大神が苦労して、ヴィルザを封印させたのも知ってる。けど、オレがヴィルザを更生させると決めた。マットウな考え方に強制させる」
「なおさらオカシイわ。たかが人間ごときに、魔神ヴィルザハードを御せられると思うでないわ」
大猿は大槌を地面に叩きつけた。
地が揺らぐ。森がざわめく。水しぶきが上がる。
「オレは本気だ」
「ハッキリ言う。貴様は、たぶらかされておる。あの性悪女にダマされておる。なんと言われた? 封印を解いたら、願いを叶えてくれるとでも言われたか? すべてウソ、ウソ、ウソ。世界最悪の魔神が、ホントウのことを言うとでも?」
ヴィルザが飛んできた。
ケネスに何か言おうと口を開いた。あの大猿の言葉に耳を貸すな――とか、どうせそんなことを伝えに来たのだろう。が、ヴィルザが言葉を発する前に、ケネスは言った。
「オレは信じてる」
「このオオタワケめッ。魔神にたぶらかされおって!」
「仮にヴィルザがもしも、世界に害をなすなら。オレが止める。オレが、ヴィルザを、殺す」
それがたぶん……。
(オレのつとめだよな)
ケネスは隣にいるヴィルザを見つめた。ヴィルザの顔には、イッサイの感情が浮かんでおらず、無表情を維持していた。
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