《完結》異世界最強の魔神が見えるのはオレだけのようなので、Fランク冒険者だけど魔神のチカラを借りて無双します。

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第6-7話「学院祭 Ⅶ」

 ケネスは第一皇女ルキサのいる生徒会室から、出ることができないでいた。話は終わったはずなのだが、「ユックリしていってください」と言われて、出るタイミングを逃してしまった。



「ケネスは、御付き合いしている人はいらっしゃるのですか?」
 と、第一皇女は頬をポッと赤く染めて、そう尋ねてきた。



「ええ。いちおう」
 と、ヴィルザのことを思ってうなずいておいた。



「そうですか。ちゃんとケネスの支えになってくれる女性ですか?」



「ええ。それはもう」
 助けられてばかりだ。
 ヴィルザあってこその、ケネスとも言える。



「それは幸せな女性ですね。ケネスのような良い男、なかなか他にはおりません」



 第一皇女はそう言うと、ケネスにしなだれかかってきた。あやうく叫びそうになった。皇女の肉体がケネスのカラダに触れているのだ。高貴な人の肉体だと思うと、割れ物を扱うような心地になる。ブリオーを着ていてわからなかったが、押し付けられると、その乳房の感触が豊満だった。こんな人が、オレなんかに触れても良いのか……と不安にさえなる。



「抱いて」
「は?」



「さあ。私のことを抱いてください」
「な、なに言ってるんですか? 御冗談でしょう」



 第一皇女の頬は紅潮して、肩で息をしていた。その桜色の唇からは、信じられないほど甘い香りが吹きつけてきた。助けを求める思いでヴィルザを見つめると、ヴィルザも頬を赤く染めている。



「マズイぞ。コゾウ」
「どうしたんだ?」



「媚薬のようなものを感じる」
「え?」



 そう言われると、何かツンとする匂いがする。ケネスも脳髄がピリピリとする感覚に襲われた。腹の底が熱くなって、性欲が突き上げてくる。



 ケネスにしなだれかかっている第一皇女を襲いたい気持ちにさせられた。第一皇女は、もはやしなだれかかるというよりも、ケネスの脚の上にまたがっている。ケネスのことを捕食しようとしているかのようだった。



「ケネスよ。あれを持っていたであろう」
「あれって、何?」



「テイラとかいう小娘に渡された薬じゃ」



 魔除けだとか言って渡されたものだ。無効化のポーションを薄めたものだと言っていた。



「飲んでも大丈夫なんだろうな?」
「その色合いから見て、かなり薄まっておるはずじゃ」
「わかった」



 下手をすると、スキルがなくなってしまう。そうなると、ヴィルザのことが見えなくなる。それが怖くて、飲むのに躊躇をおぼえた。けれど、このままだと情欲にカラダを支配されてしまいそうだった。飲み干す。熱く火照っていたカラダが、いっきに冷めてきた。



「失礼しますよ」



 ケネスに絡みついてくる第一皇女を、抑えつけた。それでもなお足がからみついてくる。女性らしい丸みをおびた足が、ケネスの胴体をはさみこんでくる。薬を飲んで媚薬の効果を弾いてもなお、こんなに接触されると、欲求がこみ上げてくる。



 しかし、相手は第一皇女だ。まさかホントウに抱くわけにもいかない。欲求と理性との葛藤のすえに、ようやっと第一皇女から逃げ出すことが出来た。

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