《完結》異世界最強の魔神が見えるのはオレだけのようなので、Fランク冒険者だけど魔神のチカラを借りて無双します。

執筆用bot E-021番 

第37話「ヘッケラン・バートリーの戦い Ⅳ」

 右手と左手が槍によって縫いとめられたバートリーに、ゲヘナが槍を突き入れようとした刹那ーー。



 バートリーと、ゲヘナの間を阻む魔法陣が張られた。バートリーが展開したものではない。ならば、ゲヘナが? バートリーは怪訝な気持で、ゲヘナを見た。しかし、ゲヘナもまた不可解な表情をしていた。



「誰じゃ!」



 ゲヘナは城門棟のほうに目をやった。つられて、バートリーもそちらに目をやる。そこには、武力も魔力も感じられないいたって平凡な青年が、たたずんでいた。黒髪に黒瞳。特に洗練された顔立ちでもなければ、ブ男というわけでもない。



「逃げろッ」
 バートリーはそう声を放った。



 まるでチカラを感じさせられない青年の登場は、この場にはあまりにも似つかわしくなかった。何の感慨もなくゲヘナの配下によって、命を摘み取られる場面が、容易に想像できた。



「なに……? 何故コゾウがここにおる?」
 ゲヘナはあわてていた。



 いったい何にあわてているのか。バートリーにはまるで理解できない。青年はおもむろに手を伸ばした。バートリーを守るようにして、周囲の土が集まってくる。そして、人の形をなした。



 土系基礎魔法の《土人形ゴーレム》と言われるものだ。土を使っているから基礎魔法だが、もはや基礎魔法というレベルの魔法ではない。《土人形ゴーレム》は基礎魔法の中でも、A級基礎魔法とされる。



 最上位魔法を使えるものでも、A級基礎魔法が使えなかったりするのは珍しくない。



 それにこのゴーレム。
 並の大きさではない。
 左右にある建物ぐらいの大きさがある。もうゴーレムというよりも、バケモノだ。



 使用されている魔力の量が尋常ではないのだろう。



 これをあの青年が?
 驚嘆を覚えた。
 そして、ひらめいた。



 一見なんの変哲もない青年なのだが、トンデモナク強い。ガルシア魔法長官からはそう聞いている。



「あれが、ケネス・カートルドか……」
 ガルシア魔法長官が惚れこんでいる青年だ。

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コメント

  • ノベルバユーザー301626

    あまりに面白くて一瞬で終わってしまう(笑)楽しみにしてます(ФωФ)

    1
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