中学生からリスタート
2話 様子見のつもりが
バジッ、ダンとボールの音が聞こえる。今悠李は体育館に来ている。バレーを見るためだ。
「懐かし、やっぱ男子バレー部少なっ。...比べて女子バレー部多いな。ま、男、女ともにここから半分入部って感じだったはず。」
見学に来ている比率を見たまんま言った。現にその通りになったのが5年前だからだ。
「えー、ボール貸すから触ってみて。」
バレー部の1人がボールを見学者に差し出してきた。しかし、誰もボールを受け取ろうとはしなかった。
(はぁー、5年前と同じだよ。一応シューズはあるし、やってみるか。)
「あの、よかったら。」
「ありがと、バレー経験者?」
「はい、一応。」
「じゃー、アンダーパス、オーバーパスしてくんない?」
「わかりました。」
悠李は、シューズを履いて先輩とパスをし始めた。
(視線が、視線が。めっちゃ注目されてる。)
「次は、スパイクしてももらえる?」
「はい。」
どんどん注文されて流されていた。だが、悠李は試したいことがあった。それは....
(高校の時と同じ身長なら、ジャンプ力も同じなはず。)
「レフトオープンでいい?」
「はい。」
ボールをセッターの人にあげて、トスを上げる。バレー部ならではのスパイク練習の1つ。
ポーンと山なりのトスが上がり、悠李は、タッタッタッと助走をつけ、タタンでジャンプする。足を曲げ、グッと背中を反り、左腕を上げ右腕は打つときの構えにして、そこから弾けるように打ち込んだ。
ダッ、と手にボールが当たり、ダダーンとボールが床に当たりギャラリーに乗った。
(やっぱり、高校の時のジャンプ力だ。ってとこは、高校生から中学生に戻ってる。)
悠李は、冷静に判断した。そして、オタクの血が騒いだ。
(おー、来たー。部活で無双できる。成績も優秀....にはならないか。はぁー、落ち込む。部活で無双できるんだが、だがなぁー。)
悠李は、気持ちのいいスパイクを打ったが、内心は落ち込んでいた。そして、我に帰って、気づいた。周りが静かになっていることを。
(あれ、皆さんの顔がポカーンとしてるんだ。)
「夢かな、もう1回お願いできる?次はクイックで。」
「は、はぁー。」
また、ボールをセッターの人にあげて、トスを上げる。クイックだから早くタッタッタッと走り込み、タタンでジャンプする。
ダッ、ダーンと早い音がした。なぜなら真下に悠李はボールを打ちち落とした。そして、またギャラリーに乗った。
『えええええー。』
見学者以外は全員叫んだ。
「まって、ネットから顔出たんだけど、てか、肩ぐらいまで出てたんだけど。」
「俺、夢見てる?」
先輩たちが騒ぎ始めた、女子バレー部も同じく。先生も驚いてるときた。
(今、右で打ったからなぁー。とか言ってる暇なかった、帰ろ。)
チャンスは今しかないと踏んだ悠李はシューズを脱ぎ、玄関に向かう途中で止められた。
「バレー部入ろ。」
「入りますよ、もともとそのつもりでしたし。」
「明日もよろしく、明後日練習試合だから。」
「人数足りてる...」
「そうゆうことだから。」
無理ですと言い切れずに話は終わった。ちょうど体育館の玄関を出る時に母さんが来たので、家に帰った。
頑張るぞい
「懐かし、やっぱ男子バレー部少なっ。...比べて女子バレー部多いな。ま、男、女ともにここから半分入部って感じだったはず。」
見学に来ている比率を見たまんま言った。現にその通りになったのが5年前だからだ。
「えー、ボール貸すから触ってみて。」
バレー部の1人がボールを見学者に差し出してきた。しかし、誰もボールを受け取ろうとはしなかった。
(はぁー、5年前と同じだよ。一応シューズはあるし、やってみるか。)
「あの、よかったら。」
「ありがと、バレー経験者?」
「はい、一応。」
「じゃー、アンダーパス、オーバーパスしてくんない?」
「わかりました。」
悠李は、シューズを履いて先輩とパスをし始めた。
(視線が、視線が。めっちゃ注目されてる。)
「次は、スパイクしてももらえる?」
「はい。」
どんどん注文されて流されていた。だが、悠李は試したいことがあった。それは....
(高校の時と同じ身長なら、ジャンプ力も同じなはず。)
「レフトオープンでいい?」
「はい。」
ボールをセッターの人にあげて、トスを上げる。バレー部ならではのスパイク練習の1つ。
ポーンと山なりのトスが上がり、悠李は、タッタッタッと助走をつけ、タタンでジャンプする。足を曲げ、グッと背中を反り、左腕を上げ右腕は打つときの構えにして、そこから弾けるように打ち込んだ。
ダッ、と手にボールが当たり、ダダーンとボールが床に当たりギャラリーに乗った。
(やっぱり、高校の時のジャンプ力だ。ってとこは、高校生から中学生に戻ってる。)
悠李は、冷静に判断した。そして、オタクの血が騒いだ。
(おー、来たー。部活で無双できる。成績も優秀....にはならないか。はぁー、落ち込む。部活で無双できるんだが、だがなぁー。)
悠李は、気持ちのいいスパイクを打ったが、内心は落ち込んでいた。そして、我に帰って、気づいた。周りが静かになっていることを。
(あれ、皆さんの顔がポカーンとしてるんだ。)
「夢かな、もう1回お願いできる?次はクイックで。」
「は、はぁー。」
また、ボールをセッターの人にあげて、トスを上げる。クイックだから早くタッタッタッと走り込み、タタンでジャンプする。
ダッ、ダーンと早い音がした。なぜなら真下に悠李はボールを打ちち落とした。そして、またギャラリーに乗った。
『えええええー。』
見学者以外は全員叫んだ。
「まって、ネットから顔出たんだけど、てか、肩ぐらいまで出てたんだけど。」
「俺、夢見てる?」
先輩たちが騒ぎ始めた、女子バレー部も同じく。先生も驚いてるときた。
(今、右で打ったからなぁー。とか言ってる暇なかった、帰ろ。)
チャンスは今しかないと踏んだ悠李はシューズを脱ぎ、玄関に向かう途中で止められた。
「バレー部入ろ。」
「入りますよ、もともとそのつもりでしたし。」
「明日もよろしく、明後日練習試合だから。」
「人数足りてる...」
「そうゆうことだから。」
無理ですと言い切れずに話は終わった。ちょうど体育館の玄関を出る時に母さんが来たので、家に帰った。
頑張るぞい
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