お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活

りゅう

朝の告白





 「りょうちゃん、りょうちゃん、そろそろ起きて」
 「ん…まゆ……もう少しだけ寝かせて….」
 「ダメ、早く起きて、起きないとこうしちゃうよ」
 まゆ先輩は甘え声でそう言い僕の耳を舐め始めた。その快感で完全に目が覚めた僕はまゆ先輩に起きたからもうやめてと言うがまゆ先輩はしばらくやめてくれなかった。
 「今何時?」
 まゆ先輩が僕の耳を舐めるのをやめた後、僕はスマホの画面で時間を確認するためにスマホに手を伸ばした。
 「え、まだ6時じゃん…」
 まゆ先輩の家から学校までは車で20分くらいだ。スマホの時間を確認してもう少し寝たいな。と思い再び横になった。
 「ねえ、りょうちゃん…今朝を逃したら次いつ、また昨日みたいなことできるあわからないんだよ。今からなら2時間くらい昨日の夜みたいなことできるけどそれでも寝ちゃうの?」
 まゆ先輩の言葉を聞いてドキッとした。そして昨日の夜のことを思い出してドキドキが止まらなくなった。そして、まゆ先輩の気持ち良さそうな顔を見たり、まゆ先輩に気持ちいいことしてもらいたいと思ってしまった。
 「どうする?」
 「やりたい…」
 「じゃあ、ほら、まゆの服脱がして…」
 僕はまゆ先輩に言われた通りまゆ先輩の服を脱がせた。そして、昨日の夜のようにまゆ先輩の気持ち良さそうな声と表情を堪能しながらまゆ先輩の弱いところを順番に攻めていった。しばらくまゆ先輩が気持ちいいことをされた後、交代でまゆ先輩が僕に気持ちいいことをしてくれた。朝から1時間半ほど、昨日の夜みたいなことをしていた。本番はしなかったがそれでも十分に気持ち良かった。
 「はぁ…はぁ…ねえ、りょうちゃん、シャワー浴びてきていい?髪の毛についちゃったから洗いたいし、汗かいちゃった…」
 「まゆの後に僕もシャワー浴びたい…」
 「じゃあさ、一緒にシャワー浴びない?もう、りょうちゃん、まゆの裸とか恥ずかしいところとかいっぱい見たんだからさ…一緒にシャワー浴びてもいいでしょ?」
 まゆ先輩はそう言い僕の返事も聞かずに僕の腕を掴んみ僕の着替えの入った鞄と自身の下着を持って部屋を出てお風呂場に向かった。僕もまゆ先輩も全裸だった為そのままお風呂場に入り、まゆ先輩がシャワーからお湯を出す。まゆ先輩は自身の身体をさっと流して僕をお風呂場にあった椅子に座らせる。そして僕にシャワーをかけてシャンプーをつけて髪を流してくれた後、ボディータオルで僕の身体をくまなく洗ってくれた。泡だらけになった僕の身体にシャワーをかけて泡を流したまゆ先輩はじゃあ、交代ね。と言い僕にボディータオルを渡した。
 ボディータオルを受け取った僕はまゆ先輩と場所を変わる。そして、ボディータオルを一旦置いて、まゆ先輩の髪の毛をシャワーで流した。まゆ先輩の髪の毛はさらさらでとても触り心地がよくとても洗いやすかった。その後、まゆ先輩の全身をボディータオルで洗う。まゆ先輩が弱いところを洗うといやらしい声を漏らす為ドキドキしながらまゆ先輩の身体を洗っていた。まゆ先輩は胸とか脇の下とか耳とか足の爪先とか弱いところが多くてまゆ先輩の身体をいじる時は本当に楽しかった。そんなことを思い出していたらさらにドキドキしてしまいまゆ先輩にそんなにドキドキしてるの?と聞かれてしまって恥ずかしかった。
 まゆ先輩の身体を隅々まで洗った後、シャワーで泡を流した。そしてまゆ先輩は僕の身体をタオルで拭いて僕はまゆ先輩の身体をタオルで拭いた。
 「なんか馬鹿ップルみたいだよね…」
 まゆ先輩が笑いながら言う。馬鹿ップルと言う言葉で僕は少しドキッとした。
 「りょうちゃんと付き合えたらこういうこといっぱいできるのかな…りょうちゃんと付き合えたらもっともっと幸せなことあるのかな…」
 まゆ先輩が下着を身につけながら呟いた。もしも、まゆ先輩と付き合ったら…そんなことを考えながら僕は着替えの服を着ていた。

 二人でシャワーを浴びた後、まゆ先輩が用意してくれた朝食を食べてまゆ先輩の家を出た。
 「ねえ、りょうちゃん、最後にさ…キスしよ」
 車に乗ってすぐにまゆ先輩は僕に言い僕に顔を近づけた。僕はまゆ先輩の唇を受け止めた。昨日の夜のように…
 その後、まゆ先輩は車のエンジンをつけて車を動かし始める。一直線の道になり、まゆ先輩は僕の手を握った。
 「まゆ…僕、まゆのこと好きかも…」
 「え…」
 まゆ先輩は驚くようにして僕の手を一瞬離して再び僕と手を繋いだ。
 「まゆのことが好きかも…まゆと一緒にいて本当に幸せだし楽しかった。それに、今こうして手を繋いだりしてると本当に心がドキドキする。でも、やっぱりまだ付き合えない…僕の中に春香のことが好きって気持ちがあるのにまゆと付き合うのは失礼だと思うから…今、僕は春香もまゆもどっちも好き…最低だけど本当にどっちも好きなんだ…」
 「そっか…嬉しいな。りょうちゃんに好きって言ってもらえて…昨日、今日で一番幸せな出来事だな…ありがとう。まゆのこと好きになってくれて…本当に嬉しいな…」
 責められると思っていたのにまゆ先輩は泣いて喜んだ。そんなまゆ先輩の表情を見て罪悪感を感じた。
 「りょうちゃん…まゆのこと好きになってくれてありがとう。りょうちゃんがまゆのこと好きになってくれたなら、まゆは満足だよ。だからりょうちゃん、悔いのない選択をしてね。りょうちゃんがまゆと春香ちゃん、どっちを選んでもまゆはりょうちゃんの選択を尊重するからさ…まゆを幸せにしてくれてありがとう。りょうちゃんも幸せになってね」
 まゆ先輩は精一杯の笑顔で泣きながら僕に言った。その表情を見て僕も泣いてしまい赤信号で車が止まった瞬間、僕はまゆ先輩を抱きしめるのだった……







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