神龍に育てられた世間知らずは王都で暮らすそうです

霧雨 紫

ただの神龍の子供です!

「ではウルさん、また明日!絶対に依頼受注しに来てくださいね!」

「分かりました、じゃあおやすなさい、レイナさん!」

随分と遅くなってしまった。

あれからレイナさんの話は止まらずに夜も深くなっていったのだ。

俺はレイナさんに教えてもらった宿へ向かうために少し大きめの橋を渡ろうとしていると、橋の真ん中で不自然に佇む影が見えた。

それがユラリと動くと一瞬で目の前に現れた。

「うわぁ!」

近くで見ると真っ黒の服に紫色の目、そして手にはナイフ。

やばい、この距離で神速で斬られたら防げない!

だがそのスピードは遅かった。

俺は舐められてるのか…?

俺はそれを紙一重でよけ、鑑定する。

その瞬間驚いたような表情をしていた。

そして鑑定の結果が出た。

Lv 76

名前 ウィーナ・カーフィ

種族 人類種

HP 3800 攻撃3000 防御3700 魔力1000 素早さ4000

称号 高位暗殺者

スキル 暗殺術 影落とし

魔法 闇魔法 暗黒魔法

加護 なし

エクストラスキル 闇


な、なんでこんな弱いんだ…さっきの目の前に現れたやつは影落としか…、でもLv76で、これって見込みがないんじゃないか。

というかなんで俺が暗殺者に狙われてるんだ?

「あ、あのウィーナさん?」

その瞬間、暗殺者は目を開いてバックステップで俺から距離を取った。

「なぜ私の名を知っている!そして何故あの距離で避けられた!」

「遅かった…からですかね」

「んな!そんなわけがあるか!」

「言い難いですが、暗殺者向いてないですよ…弱いですし」

「そ、そんな…」

そして俺は崩れ落ちるウィーナさんを無視して宿を向かう。

やばい宿が取れなくなる!

だが通り過ぎたその瞬間、剣が俺に向かってくる。

そして刃は俺に当たった瞬間砕けた。

「だから言ったじゃないですか…あなたは弱いです」

「ひぃ…化け物め!」

「バケモノ?何言ってるんですか、僕は弱っちぃただの神龍の子供です」

「神龍…嘘だ、何言ってんだ、訳が分からない!もう嫌だ!」

そう言ってウィーナさんは病みに走り出していってしまった。

「あちゃあ、女性には優しくしろと言われていたから攻撃しなかったんだけど、まだまだだなぁ…」

ウルはまだ知らなかった後日、最強の暗殺者が引退をしたことを。

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コメント

  • パニックフィッシュ

    ええやんけ

    0
  • ヒナタタン

    面白いです!続き楽しみです!

    0
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