転生バーテンは生き残る
35話
「コレが部屋の鍵。205号室ね。広くはないけど部屋は角部屋で日当たりもいいわ。『森の恵亭』へようこそ!私はミランダよ。よろしくね♪」
 優しく微笑まれほっこりしてしまう。
「こちらこそ今日からよろしくお願いします。」
「じゃあ部屋に案内するわ。ついてきてちょうだい。」
 そう言うと受付横の出入り口から階段へ向かう。ついて行くと階段を登って1番奥の扉の前でミランダさんが扉を開けこちらを振り向く。
「ここが貴方の部屋よ。トイレは共同で1階のダイニングの奥に男女別にあるわ。男子は通路の奥よ。男子トイレの側に扉があって、そこから出ると裏庭があるの。水が必要な時はそこにある井戸から汲んでちょうだい。飲み水やご飯はキッチンに言えばもらえるわ。誰もいない時は受付に言ってね。ほかには…、そうだわ、夜中の物音は結構響くから注意してね♪ではごゆっくり。」
 そう言うとミランダさんは階下に戻っていった。
「じゃあ荷物を置いて装備と必要なものだけ持って下に戻ろう。」
「わかった。ちょっとまっててくれ。」
 荷物といっても革鞄くらいか。腰に巻いてるナイフと鉈は着けて行くとして財布がないから革鞄に入れて行くかそれともお金の入った袋だけポケットに入れて行くか。…後者にしよう。肩掛けのトートバッグの様な革鞄は動きにくい。とりあえずは杖も置いていっていいだろう。
 荷物を置くとルドルフの待つ部屋の外に戻る。鍵を閉め、2人で階段を降りるとガイツが待っていた。
「終わったか?じゃあ飯を食いに行こう。ここの飯はいつでも食える。」
 カランカランと扉が開く。
「お帰りメル。」
「母さんただいま。あらガイツ何してるの?」
 そこに現れたのはメルヴィルさんだった。
 聞き間違いかとミランダさんとメルヴィルさんを交互に見る。
「客を連れてきたんだ。どうしたんだカイト?ああ言ってなかったか?ここはメルヴィルの親がやってる宿なんだ。ミランダさんはメルヴィルの母親だ。」
「え…、えぇぇぇぇぇ!?」
「びっくりした?僕はガイツが言わないのは驚かせるためだろうと思ったから言わなかったんだ。悪気があったわけじゃないよ?」
 ニコリと微笑む少年。
「いや、だって、よく見たら似てるけど、姉妹かと…、それもメルヴィルさんの方がしっかりしてそうだよ!?」
「よく言われるわ。まあ今は確かに姉妹と言われた方がしっくりくるわね。」
「メルちゃんと姉妹だなんて…貴方いい人ね ︎」
「遅くなると混むからもう行くぞ?」
「ガイツ、貴方たちどこ行くの?」
「飯と少しこの辺の案内。」
「まあうちのご飯はまた食べる機会もあるし買い物行くにも場所知らないと大変よね。行ってらっしゃい。」
「何言ってんだ?お前も行くだろ?」
「えっ…し、しょうがないわね付き合ってあげるわっ♪」
「メルちゃん頑張ってね♪」
「ほらカイト、いくよー。」
 ミランダさんにいつのまにか鍵を奪われ、ルドルフに手を引かれ「行ってらっしゃい」と手を振られながら宿を出る。
 自分の年齢故なのか、もともとそう言う趣味なのか。
 ミランダさんにちょっとドキッとした自分を呪いたい。マジ凹む。でも旦那さんが羨まし過ぎる。俺も頑張って稼いで、安定収入目指しつつ貯蓄をして、いい奥さん探そう…。
 優しく微笑まれほっこりしてしまう。
「こちらこそ今日からよろしくお願いします。」
「じゃあ部屋に案内するわ。ついてきてちょうだい。」
 そう言うと受付横の出入り口から階段へ向かう。ついて行くと階段を登って1番奥の扉の前でミランダさんが扉を開けこちらを振り向く。
「ここが貴方の部屋よ。トイレは共同で1階のダイニングの奥に男女別にあるわ。男子は通路の奥よ。男子トイレの側に扉があって、そこから出ると裏庭があるの。水が必要な時はそこにある井戸から汲んでちょうだい。飲み水やご飯はキッチンに言えばもらえるわ。誰もいない時は受付に言ってね。ほかには…、そうだわ、夜中の物音は結構響くから注意してね♪ではごゆっくり。」
 そう言うとミランダさんは階下に戻っていった。
「じゃあ荷物を置いて装備と必要なものだけ持って下に戻ろう。」
「わかった。ちょっとまっててくれ。」
 荷物といっても革鞄くらいか。腰に巻いてるナイフと鉈は着けて行くとして財布がないから革鞄に入れて行くかそれともお金の入った袋だけポケットに入れて行くか。…後者にしよう。肩掛けのトートバッグの様な革鞄は動きにくい。とりあえずは杖も置いていっていいだろう。
 荷物を置くとルドルフの待つ部屋の外に戻る。鍵を閉め、2人で階段を降りるとガイツが待っていた。
「終わったか?じゃあ飯を食いに行こう。ここの飯はいつでも食える。」
 カランカランと扉が開く。
「お帰りメル。」
「母さんただいま。あらガイツ何してるの?」
 そこに現れたのはメルヴィルさんだった。
 聞き間違いかとミランダさんとメルヴィルさんを交互に見る。
「客を連れてきたんだ。どうしたんだカイト?ああ言ってなかったか?ここはメルヴィルの親がやってる宿なんだ。ミランダさんはメルヴィルの母親だ。」
「え…、えぇぇぇぇぇ!?」
「びっくりした?僕はガイツが言わないのは驚かせるためだろうと思ったから言わなかったんだ。悪気があったわけじゃないよ?」
 ニコリと微笑む少年。
「いや、だって、よく見たら似てるけど、姉妹かと…、それもメルヴィルさんの方がしっかりしてそうだよ!?」
「よく言われるわ。まあ今は確かに姉妹と言われた方がしっくりくるわね。」
「メルちゃんと姉妹だなんて…貴方いい人ね ︎」
「遅くなると混むからもう行くぞ?」
「ガイツ、貴方たちどこ行くの?」
「飯と少しこの辺の案内。」
「まあうちのご飯はまた食べる機会もあるし買い物行くにも場所知らないと大変よね。行ってらっしゃい。」
「何言ってんだ?お前も行くだろ?」
「えっ…し、しょうがないわね付き合ってあげるわっ♪」
「メルちゃん頑張ってね♪」
「ほらカイト、いくよー。」
 ミランダさんにいつのまにか鍵を奪われ、ルドルフに手を引かれ「行ってらっしゃい」と手を振られながら宿を出る。
 自分の年齢故なのか、もともとそう言う趣味なのか。
 ミランダさんにちょっとドキッとした自分を呪いたい。マジ凹む。でも旦那さんが羨まし過ぎる。俺も頑張って稼いで、安定収入目指しつつ貯蓄をして、いい奥さん探そう…。
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