転生バーテンは生き残る
10話
「すーはーすーはーすーっ!」
呼吸を止めて1秒、後には水中で石を探す。
逆さまになるように自重で水に潜る。ドドドドドという滝の音とゴボゴボッポコポコッっという水と空気の混ざる音、そして視界にはほとんど空気の玉。水流に逆らうようにバタ足で水中深く潜水し気泡の隙間に黒く光る石を探す。濁流に押仕返されつつも少しずつ、あと少し、あと少しで手が届く!そう思いながら近くが、途端に水流の圧が真上からかかる。と同時に手が石を掴む。が、引っかかっているのかなかなか引き寄せられないどころか自分が引っ張られる。
仕方なくそのまま黒く光る石の真上に移動し手を掛け両足を踏ん張る。
もう息が続かない。抜けろ!抜けろ!抜けろぉ!
スポンッとトイレのラバーカップを抜いた様に石は抜け、そのまま体が流される。石を体で抱えたまま水底を転がされるが、なんとかツルを引くことで態勢を安定させ、勢いよく水底を蹴り上げ水上へ顔を出す。
「プハあっ!」
と一呼吸したもののすぐ石の重さで水中に引き戻される。しかし呼吸ができ態勢も安定しているためか少しだけ余裕ができ、そのまま水底に着地し蹴っては少し浅瀬に近づきもう一度水底を蹴っては顔を出し呼吸しを続けることで何とか浅瀬にたどり着く。
「はあっはあっはあっはあっっつあっ」
まだ全然呼吸が落ち着かない。辛い。息が苦しい。酸欠だ。もう2度とやらない。絶対ゴメンだ。いくら武器になりそうだからってなんで俺はあんなことしたのか。バカなのか?いや頭は良くないけど。
しばらく浅瀬でお尻をつき、足を投げ出し、上半身を腕で支え、呼吸を整える。その傍らにはゴロッと長さ50cm直径20cmほどのろくしょうちゅう結晶と長さ20cm直径10cmほどの結晶が根元で合わさったような形の黒く光る六角柱の砲弾の様な結晶が横たわっていた。
いやいやいやいやいやいや、デカすぎ太すぎ重すぎでしょ?何これ?絶対売れるよね?それもなかなか高値で。でも加工はこの状況じゃ無理でしょ?そもそもウォーターカッターとか工業用ノコなら加工できそうではあるけど手では流石に無理アルよ。そもそも持ち上がらない。水中でこそあの重さだったけど陸上は浮力ねえっての
。
「とりあえず小さい方だけでも分けられたらなあ。」
近くにあったそこそこ大きな石を少し離れて細い方にぶつけてみる。
キイーーンッ
透き通った音が滝壺に反響する。
細い結晶柱は傷1つつついてない。むしろぶつけた方の硬そうな石が欠けた。
「そんな硬いと削ることも出来ないんじゃ。ダイヤモンドヤスリ必要とか…砥石作った意味…昨日の午後…今の頑張り…時間と労力返せぇ!」
細い方を持って太い方に足をかけ引っ張り八つ当たりする。
ムギュッ。
変な音とともに男の体は後ろにひっくり返り、バシャンッと水面に投げ出された。
呼吸を止めて1秒、後には水中で石を探す。
逆さまになるように自重で水に潜る。ドドドドドという滝の音とゴボゴボッポコポコッっという水と空気の混ざる音、そして視界にはほとんど空気の玉。水流に逆らうようにバタ足で水中深く潜水し気泡の隙間に黒く光る石を探す。濁流に押仕返されつつも少しずつ、あと少し、あと少しで手が届く!そう思いながら近くが、途端に水流の圧が真上からかかる。と同時に手が石を掴む。が、引っかかっているのかなかなか引き寄せられないどころか自分が引っ張られる。
仕方なくそのまま黒く光る石の真上に移動し手を掛け両足を踏ん張る。
もう息が続かない。抜けろ!抜けろ!抜けろぉ!
スポンッとトイレのラバーカップを抜いた様に石は抜け、そのまま体が流される。石を体で抱えたまま水底を転がされるが、なんとかツルを引くことで態勢を安定させ、勢いよく水底を蹴り上げ水上へ顔を出す。
「プハあっ!」
と一呼吸したもののすぐ石の重さで水中に引き戻される。しかし呼吸ができ態勢も安定しているためか少しだけ余裕ができ、そのまま水底に着地し蹴っては少し浅瀬に近づきもう一度水底を蹴っては顔を出し呼吸しを続けることで何とか浅瀬にたどり着く。
「はあっはあっはあっはあっっつあっ」
まだ全然呼吸が落ち着かない。辛い。息が苦しい。酸欠だ。もう2度とやらない。絶対ゴメンだ。いくら武器になりそうだからってなんで俺はあんなことしたのか。バカなのか?いや頭は良くないけど。
しばらく浅瀬でお尻をつき、足を投げ出し、上半身を腕で支え、呼吸を整える。その傍らにはゴロッと長さ50cm直径20cmほどのろくしょうちゅう結晶と長さ20cm直径10cmほどの結晶が根元で合わさったような形の黒く光る六角柱の砲弾の様な結晶が横たわっていた。
いやいやいやいやいやいや、デカすぎ太すぎ重すぎでしょ?何これ?絶対売れるよね?それもなかなか高値で。でも加工はこの状況じゃ無理でしょ?そもそもウォーターカッターとか工業用ノコなら加工できそうではあるけど手では流石に無理アルよ。そもそも持ち上がらない。水中でこそあの重さだったけど陸上は浮力ねえっての
。
「とりあえず小さい方だけでも分けられたらなあ。」
近くにあったそこそこ大きな石を少し離れて細い方にぶつけてみる。
キイーーンッ
透き通った音が滝壺に反響する。
細い結晶柱は傷1つつついてない。むしろぶつけた方の硬そうな石が欠けた。
「そんな硬いと削ることも出来ないんじゃ。ダイヤモンドヤスリ必要とか…砥石作った意味…昨日の午後…今の頑張り…時間と労力返せぇ!」
細い方を持って太い方に足をかけ引っ張り八つ当たりする。
ムギュッ。
変な音とともに男の体は後ろにひっくり返り、バシャンッと水面に投げ出された。
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