オバケYouTuber

市ノ瀬 晶

幽霊なんて怖くない!

はぁー
やってしまった、、、

俺、桜井晴太郎は、、今!凄いピンチに立たされています。

「おい!桜井!オマエ上司に暴力を振るって只で済むと思っているのか!!?」 

「すいません!
でも、セクハラはダメだと思います!課長!」

「桜井さん、、ありがとうございます!」

俺は、課長が企画室のマドンナ、浅野レナさんの肩を触りながら、イヤらしい目でイヤらしい言葉を発して、、、涙ぐむ彼女に御構い無しにセクハラを続ける課長が許せなくて、気が付いたら思いっきり課長を突き飛ばしていたのだっだ。

「浅野さん、大丈夫?」

「私は大丈夫です。でも、、、あの、、、課長が、、、、」

「桜井!この事は上に報告するぞ、!!」

「どうぞ!セクハラしてた事、バレて困るの課長ですよ!」

そう言い切って強気でいた俺なのだが、なぜか?解雇されてしまった。

はぁー、新卒で働き出したばかりだし、、、この時期の中途採用なんてよっぽどの凄いやつかコネがないと、、俺の様な三流大学卒で、なんの取り柄もないのを雇ってくれる会社なんてなかなか無いだろうなぁ〜ムカつく会社だけど給料はそこそこ良かったからなぁ〜同じぐらい出してくれる所ってそうそうあるもんじゃないし、、、痛いな〜マジ!!
もう少し、頭のいいやり方があったかもしれないのに、、、それにしても、、腹が立つ ︎課長にも会社にも!!
あー先を考えなきゃなぁ〜
まずは、、ここのマンションを引っ越ししなきゃ賃貸料高いからなぁ〜貯金額考えたら、、もっと安い所探さなきゃなぁ〜それと仕事、。田舎に帰るのも嫌だしなぁ〜

ネットで仕事を探してみたがなかなか無く、バイトを掛け持つ事にした。

よし、来週からコンビニと居酒屋!頑張るぞ!
高校大学と、ファミレスでバイトしてたから、接客には自信があるし、あとは、、住む所と、、、ネットネット!

ん!!?や、安い ︎なんで?

訳あり物件、、告知事項あり。?って、、ここの不動産屋近いし行ってみるか!

俺は、早速不動産屋を訪ねた。

「いらっしゃいませ!」

「あの〜すいません、ネットで見たんですがーコレ。」

俺は携帯を見せた。

「あーそれですね。」

「そこにも載ってますように、、ちょと訳ありで、、、」

「まぁ〜だいたいわかります。事故物件とかで、、幽霊が出るとかでしょ〜俺幽霊とか信じて無いし、気にしないので大丈夫です!だって1年間タダで2年目から、2万って、それもこの2LDKで、建って8年ぐらいで、普通なら10万ぐらいの家賃の所が、、2万て、、住みます!」

「本当によろしいのですか?ここは若い女性が変死体で見つかって、、それもだいぶん経ってから発見されて、、ちゃんとクリーニングとリフォームしてあるのですが、、皆さん3日も持たずに解約されてますよ、、それでも、、」

何故か、
不機嫌そうに言う不動産屋に俺は、

「大丈夫です!」


即行契約して引っ越した。あまり荷物も無いし近くだったから、引っ越しも簡単だった。

マジ、キレイだし6階で中々の風景だし、広いし、、俺、超ラッキーなんじゃ〜それに、、別に幽霊なんか出そうも無いし。
明日からバイト出し、今日は早めに寝てっと、シャワーでも浴びて来ますかねーっと

風呂場に近づくにつれて、

ザー
ザー
ザー

?なんでシャワーの音!?

さっき、タオルとか歯ブラシ置きに行った時俺シャワー扱ったけ?いや、、、、風呂場に入ってないよ!

あーこれが俗に言う心霊現象ってヤツ。

「はい!扉開けますよ!」と割と大きな声で言いながら扉を開けた!

え?ザーッってシャワーの水の音がしたのに?
出てない、、、?

ピチャンピチャンとシャワーから、さっきまで出てましたと言わんばかりに水滴が垂れる。下もビチャビチャ、。

怖いと言うより。腹が立って来た!

「おい!幽霊!水道代払え!俺はオマエなんて怖くないんだよ!つまんないお出迎えすんじゃね〜よ!今度したら、許さねーぞー ︎」

自分でもビックリするぐらい、幽霊に強気だった。俺、、ストレス溜まってるな。ってか、普通なら怖くてたまらないんだろうけど、何故か落ち着いていて、怖く無かった。自分でも不思議で、、

「俺は、桜井晴太郎!今日からここの住人だ!よろしくな!」

よろしくな!っ俺幽霊に何言ってるんだか。
それから、相変わらず心霊現象は続いたが、別に大した事がない現象なので、気にも止めなかった。



コメント

  • タコヤキ

    とても面白いです!どんな幽霊?が出てくるのか楽しみです。期待してます

    1
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