どうやら主人公はお節介が過ぎるようだ
1章 草原の採取
    摘む、籠にいれる、立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。立つ、探す、見つける、しゃがむ、摘む、籠にいれる。
    ひたすら繰り返す。そう。ひたすら繰り返す。そろそろ、始めてから何時間たったか。朝七時から始めて今さっき、昼の鐘がなった。
    下級HPポーションの効果を上げるには黒タタポポの花弁を、下級MPポーションの効果を上げるには白タタポポの花弁を調合に混ぜるべし。薬師たるもの難易度が上がろうとも薬効求むべし。【ルイースの調合の心得】引用。
    だから今は、この場所で取れる物を片っ端から集めているの。と言ってもハーブとか野菜とか食べられる物も採取しているわ。これはこれで家計が浮くから少し嬉しい。
    昨日店まで手に入れたから後は売るものなんだよね。
下級HPポーション
綺麗な水
ヒール草…2本
(黒タタポポの花弁)…3~5
2000トロ
下級MPポーション
綺麗な水
マジック草…2本
(白タタポポの花弁)…3~5
4000トロ
    マジック草は見つけにくい。最初の十分くらい、全く見つからなかった。マジック草は三角草という草と一緒に群生していることが多い。二十本に一本マジック草があるなー。くらいの倍率で生えてる。違いが葉の裏にトゲトゲがあるかどうかっていうそれだけの差。
    一々捲らないとわからない。辛いはずなのに自分でも不思議なくらいとっても長い時間続けられている。
    ここから南に五百メートル行けば町の門で反対の北に一キロ行けば魔物の森がある。更に進むと迷宮と呼ばれる、よく分からない穴がある。
    そこに行くのは冒険者くらいで一般人の私たちは入らない。迷宮からは価値のあるものがたくさん発掘されてきたし、モンスターと呼ばれる地上にいる魔物の原種たちが犇めいているらしい。吟遊詩人たちの歌で私も知った。
    お昼になってヒール草が千五百八十二本本、黒タタポポの小花が一万二千五百八十五本、マジック草が千本、白タタポポの小花が一万二千五百八十五本だった。何でこんな細かい数字が分かるかというと朝起きたらアイテムバックがそういう仕様に変化してたからだ。何となく深く考えない方がいいかなと思ってそのまま利用している。
    他にも欲しいものはあるけど森に行ったりしなきゃいけないから、冒険者ギルドに朝一で依頼を出しておいた。早ければ今週中に届くらしいからそれまで初級のポーションだけになる。
    カサカサカサ。
    太陽が眩しい。そろそろ帰ろうかしら。と思っていると背後の茂みが揺れる。森から遠いからと言って気を抜きすぎたかな。私は夫に作って貰ったクロスボウを矢をセットした状態でアイテムバックから取り出して構える。
    夫が趣味で改良して五発までだったら連発で撃てるようになってるものだ。それを五丁アイテムバックにしまってある。
    魔力を込めて威力を強めることも出来るし、今ははめてないが、属性が付与された魔石を嵌め込めば属性攻撃も出来るようになる優れものだ
    茂みからその姿をあらわす。プルンプルンとした人の頭サイズの透明で少し赤茶色に濁っているそれはのそのそと私の方に歩いて?    くる。いや、迫ってくる。
    スライムは基本的に温厚な性格と言われてる。でも、どの魔物も共通して言えるのが、人の味を知ると凶暴になるということ。人の血は魔物にとっての薬物みたい。スライムなんて視界に入るだけでも五、六匹いる。だけど人を襲わないから、草を溶かして食べているのが殆んど。
    スライムは遅いし弱いと言っても生きたスライムに手を突っ込むと溶かされる程度には危ない生き物。弱点は体内の核。
    どうやら私に敵意があるみたい。ここでやらないと次の人に迷惑だ。核に狙いを定めてクロスボウのトリガーを引く。
    バッヒュン!
    という音がしてスライムに刺さるけど、体液に邪魔されて核に届かない。スライムを倒すのに一番いいのは炎で蒸発させるのが一番だと聞いたことがある。でも、私は魔法を使えない。だから、矢に魔力を込める。
    魔力を込めることで威力が増す。調合何て言う退屈だけど魔力操作がいることをやったことがある私だ。スムーズに魔力をながせる。
    私の魔力の一割を込めて、スライムの核にトリガーを引く。今度は止められることなくスライムが四散した。
【テテン!    レベルが上がったお!】
    あ、女神の声がきこえた。私は久し振りにステータスを開いてみる。
エイナ(・ヘリベルト) 15歳 人族 没落貴族夫人・新人薬師
レベル2
HP   14→27
MP  14→29
力    10→23
敏捷10→23
耐久10→23
魔力13→26
スキル
調合LV1
魔力操作LV2
商売LV1
査定LV3
料理LV1
採取LV3
弓術LV1
称号
箱入り娘
没落貴族
新人薬師
採取の玄人
    私は一生、女神さまの声を聞くことはないと思っていたけどあっさりきけた。拍子抜けしてしまいます。
    あれ、LV2ってこんなに強かったかしら?
    さてと、飛び散ったスライムはジェル状になっている。だから、丁寧に回収して不純物を取り除いてから瓶に詰めてアイテムバックにしまっておく。中級ポーションの材料になるからだ。矢もセットし直しアイテムバックにしまっておく。次いでだから【赤タタポポの花弁】と【黒タタポポの花弁】も採取しておく。
    どうせだったら森の外側まで行ってみようかしら。後、二つ材料があれば、中級のポーションが作れる。しかも、値段は普通の下級の十倍。
中級HPポーション
綺麗な水
スライム水
ヒール草…2本
イタイタの木の果実…0.5
(赤タタポポの花弁)…3~5
10000トロ
中級MPポーション
綺麗な水
マジック草…2
スライム水
ゴブリンの角
(黒タタポポの花弁)
25000トロ
    依頼を出すと、イタイタの木の果実十個で5五千トロ、ヒール草十本で千トロ。ゴブリンの角十個五千トロ。スライム水コップ一杯で百トロね。
    それにしては売値が高いと思われるけど、採取依頼なんて受ける人がいないし、調合の成功率も不安定。だから、売ると高くなってしまう。
    幸にして、ゴブリンの角やイタイタの木の果実は森の外側で手に入れることが出来る。イタイタの木は湿った森に生えているらしい。さあ、行きましょうか。
    ひたすら繰り返す。そう。ひたすら繰り返す。そろそろ、始めてから何時間たったか。朝七時から始めて今さっき、昼の鐘がなった。
    下級HPポーションの効果を上げるには黒タタポポの花弁を、下級MPポーションの効果を上げるには白タタポポの花弁を調合に混ぜるべし。薬師たるもの難易度が上がろうとも薬効求むべし。【ルイースの調合の心得】引用。
    だから今は、この場所で取れる物を片っ端から集めているの。と言ってもハーブとか野菜とか食べられる物も採取しているわ。これはこれで家計が浮くから少し嬉しい。
    昨日店まで手に入れたから後は売るものなんだよね。
下級HPポーション
綺麗な水
ヒール草…2本
(黒タタポポの花弁)…3~5
2000トロ
下級MPポーション
綺麗な水
マジック草…2本
(白タタポポの花弁)…3~5
4000トロ
    マジック草は見つけにくい。最初の十分くらい、全く見つからなかった。マジック草は三角草という草と一緒に群生していることが多い。二十本に一本マジック草があるなー。くらいの倍率で生えてる。違いが葉の裏にトゲトゲがあるかどうかっていうそれだけの差。
    一々捲らないとわからない。辛いはずなのに自分でも不思議なくらいとっても長い時間続けられている。
    ここから南に五百メートル行けば町の門で反対の北に一キロ行けば魔物の森がある。更に進むと迷宮と呼ばれる、よく分からない穴がある。
    そこに行くのは冒険者くらいで一般人の私たちは入らない。迷宮からは価値のあるものがたくさん発掘されてきたし、モンスターと呼ばれる地上にいる魔物の原種たちが犇めいているらしい。吟遊詩人たちの歌で私も知った。
    お昼になってヒール草が千五百八十二本本、黒タタポポの小花が一万二千五百八十五本、マジック草が千本、白タタポポの小花が一万二千五百八十五本だった。何でこんな細かい数字が分かるかというと朝起きたらアイテムバックがそういう仕様に変化してたからだ。何となく深く考えない方がいいかなと思ってそのまま利用している。
    他にも欲しいものはあるけど森に行ったりしなきゃいけないから、冒険者ギルドに朝一で依頼を出しておいた。早ければ今週中に届くらしいからそれまで初級のポーションだけになる。
    カサカサカサ。
    太陽が眩しい。そろそろ帰ろうかしら。と思っていると背後の茂みが揺れる。森から遠いからと言って気を抜きすぎたかな。私は夫に作って貰ったクロスボウを矢をセットした状態でアイテムバックから取り出して構える。
    夫が趣味で改良して五発までだったら連発で撃てるようになってるものだ。それを五丁アイテムバックにしまってある。
    魔力を込めて威力を強めることも出来るし、今ははめてないが、属性が付与された魔石を嵌め込めば属性攻撃も出来るようになる優れものだ
    茂みからその姿をあらわす。プルンプルンとした人の頭サイズの透明で少し赤茶色に濁っているそれはのそのそと私の方に歩いて?    くる。いや、迫ってくる。
    スライムは基本的に温厚な性格と言われてる。でも、どの魔物も共通して言えるのが、人の味を知ると凶暴になるということ。人の血は魔物にとっての薬物みたい。スライムなんて視界に入るだけでも五、六匹いる。だけど人を襲わないから、草を溶かして食べているのが殆んど。
    スライムは遅いし弱いと言っても生きたスライムに手を突っ込むと溶かされる程度には危ない生き物。弱点は体内の核。
    どうやら私に敵意があるみたい。ここでやらないと次の人に迷惑だ。核に狙いを定めてクロスボウのトリガーを引く。
    バッヒュン!
    という音がしてスライムに刺さるけど、体液に邪魔されて核に届かない。スライムを倒すのに一番いいのは炎で蒸発させるのが一番だと聞いたことがある。でも、私は魔法を使えない。だから、矢に魔力を込める。
    魔力を込めることで威力が増す。調合何て言う退屈だけど魔力操作がいることをやったことがある私だ。スムーズに魔力をながせる。
    私の魔力の一割を込めて、スライムの核にトリガーを引く。今度は止められることなくスライムが四散した。
【テテン!    レベルが上がったお!】
    あ、女神の声がきこえた。私は久し振りにステータスを開いてみる。
エイナ(・ヘリベルト) 15歳 人族 没落貴族夫人・新人薬師
レベル2
HP   14→27
MP  14→29
力    10→23
敏捷10→23
耐久10→23
魔力13→26
スキル
調合LV1
魔力操作LV2
商売LV1
査定LV3
料理LV1
採取LV3
弓術LV1
称号
箱入り娘
没落貴族
新人薬師
採取の玄人
    私は一生、女神さまの声を聞くことはないと思っていたけどあっさりきけた。拍子抜けしてしまいます。
    あれ、LV2ってこんなに強かったかしら?
    さてと、飛び散ったスライムはジェル状になっている。だから、丁寧に回収して不純物を取り除いてから瓶に詰めてアイテムバックにしまっておく。中級ポーションの材料になるからだ。矢もセットし直しアイテムバックにしまっておく。次いでだから【赤タタポポの花弁】と【黒タタポポの花弁】も採取しておく。
    どうせだったら森の外側まで行ってみようかしら。後、二つ材料があれば、中級のポーションが作れる。しかも、値段は普通の下級の十倍。
中級HPポーション
綺麗な水
スライム水
ヒール草…2本
イタイタの木の果実…0.5
(赤タタポポの花弁)…3~5
10000トロ
中級MPポーション
綺麗な水
マジック草…2
スライム水
ゴブリンの角
(黒タタポポの花弁)
25000トロ
    依頼を出すと、イタイタの木の果実十個で5五千トロ、ヒール草十本で千トロ。ゴブリンの角十個五千トロ。スライム水コップ一杯で百トロね。
    それにしては売値が高いと思われるけど、採取依頼なんて受ける人がいないし、調合の成功率も不安定。だから、売ると高くなってしまう。
    幸にして、ゴブリンの角やイタイタの木の果実は森の外側で手に入れることが出来る。イタイタの木は湿った森に生えているらしい。さあ、行きましょうか。
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